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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』モーガン・フリーマン&ダイアン・キートン オフィシャルインタビュー

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

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ロサンゼルス・タイムズから「ほとんど完璧な小説」と言われたベストセラー小説を、ハリウッドきっての名優モーガン・フリーマンとダイアン・キートン初共演で映画化した『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』。ニューヨーク・ブルックリンを舞台に、長年暮らした我が家を売るべきか?売らざるべきか…、夫婦ふたりと愛犬の、最低で最高の週末を描いた本作。映画の公開を前に、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンのオフィシャルインタビューが到着しました。
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』モーガン・フリーマン&ダイアン・キートン オフィシャルインタビュー

■モーガン・フリーマン インタビュー

『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』モーガン・フリーマンオフィシャルインタビュー
──本作を製作、出演した経緯について
フリーマン:どうだったか、詳しくは覚えていないんだが、向こうから話が来たんだ。空から落ちてきたわけではないが、実際どうだったか詳しいことは覚えてない。どこかのエージェンシーが映画化を提案してくれたんだろうね。とにかくそれを見てすぐに、これは僕らにぴったりだと思ったよ。ぜひともうちの会社で手がけたい作品だとね。僕らはいつも作品を探しているから、その中で自分の好きなものに出会えたというわけだ。その後は出資者を探して、やりたいことを伝えればいいんだよ。空飛ぶヒーローではなく老夫婦の物語を作りたいんだとね。以前は若い観客が大半だったが今は必ずしもそうではない。団塊の世代が年を取ったからね。それはかなりの数だよ。年寄りが主役の小さな映画でも見る人はいる。ハリウッドも新しい観客の存在に注目し始めた。年寄りの映画を見に来る年配の観客たちだ。
──ダイアン・キートンについて
フリーマン:実は僕は昔からダイアン・キートンのファンだったんだよ。尊敬する人で、昔から大好きだった人だ。僕の“やりたいことリスト”にも彼女との共演が入っていた。この映画の話が決まった時、リストを見て、この役にはダイアンがぴったりだと思った。それでお願いをしたら、彼女も“イエス”と言ってくれたんだよ。

彼女とは面識があったが、共演するのは実は今回が初めてなんだ。2008年に僕がブロードウェイの舞台「カントリー・ガール」に出た時に彼女が見に来てくれて、楽屋にも顔を出してくれた。その後、僕から彼女に「一緒に仕事をしよう」と声かけたんだ。映画出演を依頼したのさ。この映画の原作の主人公はユダヤ人の夫婦なんだけど、僕自身が出るために異人種の夫婦にしたんだ。

実を言うと当初僕らはユダヤ人の夫婦を演じるつもりだったんだ。僕がユダヤ人になれるようにちゃんと背景も考えてあった。母親がユダヤ人でない人も改宗すればユダヤ人になれる。彼が改宗して妻の姓を名乗ったとすれば、僕の役名も原作のとおりアレックス・コーエンだ。でも結局それはやめようということになった。

最初から ダイアンと僕、2人の相性はバッチリだった。そこから始まっていい関係はずっと続いたよ。僕自身も俳優だからずっと思っていた、「ダイアンと共演したい、彼女とダンスしたい」とね。今回やっとそれが叶ったわけなんだが、一緒に仕事してみたら実際思い描いていた通りだったよ。最高に楽しかった。それは最初から変わってないよ、2人が出会った頃からずっとね。彼女はこの映画にたくさんのものをもたらしてくれた。
──今回の役柄、画家のアレックスについて
フリーマン:僕が演じたアレックスは、当時新進気鋭の若手画家だった。ダイアンが演じたルースはそこに絵のモデルとしてやってきたんだ。ルースは若いころから勇敢で芯の強い女性だった。結婚を反対する自分の家族に立ち向かったんだよ、アレックスと結婚するためにね。そして本当に結婚し二度と過去を振り返らなかった。アレックスはアーティストだから、すごく敏感なんだ。自分が評価されていないと感じたら“もうダメだ”となってしまう。それでも長年絵を描き続けられたのは妻の励ましがあったからだろう。

僕とアレックスはまったく畑違いの世界にいるからね。僕自身はショービズの世界にいるから観客を喜ばせるのが仕事だし、人の意見を無視して好き勝手にやるわけにはいかない。アーティストの中でも画家や音楽家もある程度はそうかもしれないが、とにかく絵やビジュアルを扱うアーティストは客の要求に応えられないと思う。客だって要求のしようがないよ。ゴッホに「「星月夜」が売れる」なんて教えられる人はいない、誰にも予期できないからね。思いついたままを描くしかない。彼女が色の配置に口出しするシーンはとても良かったよ。彼女が正しいよ(笑)。
──映画の印象深いシーンについて
フリーマン:今回はアパートの中でのシーンがほとんどだったが、特に難しいと思うことはなかったよ。実際にはあのアパートの3階で撮影していたんだ、5階ではなくてね。アレックスが犬のドロシーをルースに贈るシーンがあったね。彼女にとってはとても大事な犬なんだ。この夫婦は子供を持てなかったからね。動物病院でのシーンは面白かったよ。アレックスは犬のための高額な手術に乗り気じゃない。それで「蘇生しない」という紙を手にするけれど、妻の反応を見て「何でもしてくれ」と一気に態度を変えるんだ。犬ではなく彼女のためにね。
──今後の展望
フリーマン:僕の“やりたいことリスト”にはまだ続きがあって、あと3本ほどプロデュースしたい作品があるんだ。それには僕自身は出演しないで若い人を使うことになると思うが、自分の会社があるから実現は可能だし、するつもりだ。西部劇に戦争映画に宇宙映画だ。



『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』ダイアン・キートン オフィシャルインタビュー

ダイアン・キートン インタビュー

──この映画のテーマについて
ダイアン:「あなたは何に価値を見出す?」といった人生の重要な主題を取り扱っていると思うの。この映画に出て良かったのは自分の生活を見つめ直せた事、不動産についても冷静になれたことね。アレックスとルースは夫婦の約束を守り、病める時も健やかなる時も変わらずに愛し続けた。それはとても難しいことだし、誰にでもできることじゃないのよ。とても賞賛すべきことだと思うわ。
──自分が演じたルース役について
ダイアン:私が演じたルースは、夫のアレックスより夢見がちなところがあるわね。冷静とは言えないわ。アレックスは時々不機嫌になることがあるけれど、決して悪びれない。ルースはアレックスの仕事上のマネージャーでもあって、全力で夫を守ろうとするところがいいわね。おかしな取引だと思えば夫のために立ち上がる。「うちの夫をバカにしないで」というようにね。それと同時に彼の生活も管理しようとしてる女性よ。
──モーガン・フリーマンについて
ダイアン:私は相手のノリに合わせられるみたい。モーガンともとてもやりやすかったわ。彼は観客に勇気を与えてくれる。 “自分だっていい人になれるんだ”とね。そういう資質を持っている人は滅多にいないのよ。そういう意味で彼は特別なの。彼には人を安心させる力があるから。『ショーシャンクの空に』でもそうだったように。今回も彼は、私たちの求める“善良な人”だった 。“彼がいれば大丈夫”、そう思わせる何かがあるのよ。
──この映画のキーパーソンとなる姪で不動産エージェントのリリー役について
ダイアン:リリーはこの映画にテンポを与える重要な存在よ。ルースに夢を見させて乗り気にさせたのも彼女よ。それで平凡な日常が急に動き出してルースはワクワクしてしまうの。でも私にはリリーが人生に迷っているように見えるわ。キャラクターとしてはものすごく元気で活動的な女性だけれどね。
2016年1月15日
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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
2016年1月30日、シネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、109シネマズ二子玉川ほか全国順次公開
公式サイト:http://www.nagamenoiiheya.net/