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ジェシー・アイゼンバーグ&クリステン・スチュワート『エージェント・ウルトラ』オフィシャルインタビュー

エージェント・ウルトラ

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CIAが実際に行っていたとされる極秘マインドコントロール・プログラムを題材に、ダメ男のプロポーズ計画を織り交ぜた最高にキュートなラブアクション・ムービー『エージェント・ウルトラ』が1月23日(土)に公開となる。本作で、典型的なダメ男から、スーパー・エージェントへ変身をとげるマイクを演じたのは、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でレックス・ルーサーを演じることで注目を集めているジェシー・アイゼンバーグ。一方、優しくダメ男をサポートするガールフレンド・フィービー役を演じたのは『トワイライト』シリーズでスターダムにのし上がり、『アクトレス~女たちの舞台〜』では、米ニューヨーク映画批評家協会賞助演女優賞と、アメリカ女優として初めてセザール賞助演女優賞に輝いたクリステン・スチュワート。現代のハリウッドを代表する実力派人気若手俳優2人のオフィシャルインタビューが到着しました。
ジェシー・アイゼンバーグ&クリステン・スチュワート『エージェント・ウルトラ』オフィシャルインタビュー
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──ダメ男から最強エージェントに変貌していくマイクと、フィービーのキャラクターの構成が完璧でした。役作りはどのようにされたのでしょう?
ジェシー・アイゼンバーグ(以下 JE):僕らが目指したのはあくまでもシリアスに演じること。本作がとても笑えるのは、僕らのキャラクターはとことんシリアスなのに、僕らを取りまく周囲の状況がとんでもなくバカげているからなんだ。そして、この作品が可愛く思えるのは、僕らが揺るぎない関係を築いているからだね。命を狙われているのに、僕らが望むことといったらとにかく結婚することだけなんだから。だからこそすごく笑えるし、真剣に演じる俳優とすごくバカげた展開の映画という組み合わせがうまく効いていると思うんだ。
クリステン・スチュワート(以下 KS):ふつうアクション映画を見て感情を動かされることってあんまりないと思うの。アクションをこなして決め台詞を言うのはたいてい大柄で強い男性だから。でも、いわゆる“アクション映画”な展開において、友達がその渦中に放り込まれたら面白いと思うでしょ。荒唐無稽なシチュエーションの中で、いきなりCIAに追いかけられたらどうする? 本作はそういう話。だからこそ感情が掻き立てられるのよ。
──いつも演じているものとは違う要素を要求される作品の場合も、特別な役作りはしないのでしょうか?
JE:僕らの仕事は基本的には同じなんだ。役柄をできるだけリアルに演じることを心掛け、物語のトーンを理解することに努める。だからコメディのときは、面白くなければいけないということは念頭にあるよ。明らかに面白そうな表現をしてなかったとしても…
KS:ジョークを言っていなかったとしてもね。
JE:そう、ジョークを言ってなくても。だからこういう作品の時は特にリアルに演じることが重要になってくるんだ。役柄のリアリズムと映画のシュールさのコントラストが重要になってくるからね。
KS:お決まりのギャグのような演技をしたら、この作品は台無しになったと思う。アクションもラブストーリーもすべてが的外れになって、俳優のことなんかどうでもよくなって、ただの駄作になっちゃうわ(笑)。
──肉体的なトレーニングもされましたか?
JE:とにかくストレッチをやらされたよ。撮影前の2カ月間はブートキャンプに参加して、クリステンと僕は、僕らのキャラクターがするあらゆることを学んだんだ。さらに、撮影中の変更に備えてそれ以外のことも身につけなければならなかった。例えば毎日カウチの上を転がる練習をしても、いざ現場に入ると、カウチの向きが変わっていたりする。そういうことに備えなければならなかったから、ブートキャンプはかなり真剣だったよ。
KS:カウチもスツールも、アームチェアもラブシートもあったし…
JE:それからプラスチックのスプーンやゴム製のスプーン、それに相手を傷つけないようにゴム製の塵取りを使って演じたりしたんだ。
──じゃあ、今CIAに狙われても準備は万全ですね。まず何をしますか?
JE:カウチの上を転がって、ゴム製のスプーンを手に取って振り回す(笑)。この映画がフィクションで助かったよ。MKウルトラ計画は50年代にアメリカに実在したけれど、本作はそれをコメディ・タッチで描いている。僕らが演じた役柄のように、アメリカのどこにでもいるラリッてる奴らにこんな事態が降りかかったらどうなるだろうってね。
KS:誇大妄想ね。シュールな麻薬中毒者の夢物語(笑)。
──これまで演じてきた作品と比較して、本作はどんなラブストーリーになっているのでしょうか?
JE:少なくても僕にとっては最も過激なバージョンだね。だって必死でプロポーズをし続けているのに、そのたびに撃たれるんだから。とにかく彼はこの映画の最初から最後まで殺されそうになりながらも、ずっと彼女に求婚し続けているんだ。だからこれは究極の愛の形。彼女のことを諦めちゃってもいいはずなのに、彼はそうしないんだから。
KS:私はこれまでに、かなり恐ろしいラブストーリーをやってきたわ(笑)。出演してきたどの作品にもラブストーリーの要素が入っているはず。どれもさほど違いはないように見えるかもしれないけれど、それぞれの関係性にはいいろんな形があると思うの。そういった意味ではこの作品も他と変わらないと思う。ごく普通の人たちの話なの。この作品で一つだけ確かなのは二人が愛し合っているということ。だから他のことがどれほど混乱していようとも、私たちはマイクとフィービーがどういう人たちで、二人がどれほど愛し合っているか分かっているから、彼らの行動やその動機に答えを導くことができるの。
──6年間前の『アドベンチャーランドへようこそ』以来の共演ですが、いかがでしたか?
JE:クリステンもこの役をやりたいと言って、フィルムメーカーも彼女を起用したいと分かって、すごく凄く嬉しかった。だって、彼女は素晴らしい女優というだけではなく、このような映画にはぴったりだと思ったんだ。コメディとアクションの要素が上手くブレンドされたユニークな映画だし、ドラマとロマンスも含まれている。普通の映画は、大概(ジャンルが)一つだけでしょう。でもこの映画は、全てがとても上手くブレンドされているんだ。そして彼女は、その全てのジャンルがこなせる人で、そんな人はあまりいないからね。
KS:彼との共演はとても安心していられるわ。どんなにミスを重ねても、一つだけは際立ったものにできると自信が持てるから。こんなふうに意気投合して共演できるなんてめったにないことよ。それに彼はとっても面白いし、頭がいい。人を怖気づかせるほど理知的だけど、一旦そういう気後れがなくなってしまえば、彼は最高。すばらしい共演者だわ。
──フィービーは、現代的なフェミニズムの新しい波の中にぴったりとはまるキャラクターでした。
KS:女性が女性らしくありたいというフェミニズムとはちょっと違うかもしれないと思うわ。明らかにフェミニストであるということの根底には、同等でありたい欲求があると思うから。でも私がフィービーが好きなところは、彼女がとてもフェミニンでマイクを心から愛していて、彼のためなら妥協も何かを諦めることも厭わないところ。それは決して弱さではなく、平等に支えあう二人のバランスの取れた関係を体現していてカッコいいと思う。二人は何度も何度も互いを助け合う。それがバランスのとれた全うなカップルを良く表していると思うのよ。
──フィービーはこのカップルの碇の役割を果たしているようですが、映画の終盤に向かって大きな変化は生じるのでしょうか?
KS:二人で見出していくと思うわ。冒頭のフィービーは冷静沈着でそつのない人物で、マイクはその逆。自分の能力に気付いていなくて、力不足の面が彼を疲弊させる。でも終盤に向けて、二人が互いに自分のことを見極めたとき、二人はより強くなるの。
──最後に、この映画の見所を教えてください。
JE:さっきも話したけど、ほとんどの映画は(ジャンルやテーマが)一つだよね。でもこの映画は色々異なった要素が上手くブレンドされているんだ。すごく変わっていて、エキサイティングな映画だよ。伝統的なアクション映画の凄みもあるし、ユーモアもあって…。僕にとっては、2、3年前に出演した『ゾンビランド』みたいだね。面白いし、登場人物はリアルで、アクションもあるというところが似ているよ。ジャンルという枠を超えていて、演技がいいし、感情もリアルだし、コメディ要素も笑えるユーモアもあるし、すべていいんだ。

2016年1月21日
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『エージェント・ウルトラ』
2016年1月23日(金)全国ロードショー