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フィリップ・シーモア・ホフマン『誰よりも狙われた男』オフィシャル インタビュー(映像あり)

誰よりも狙われた男

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『裏切りのサーカス』の小説家、ジョン・ル・カレの傑作ミステリーを、 『コントロール』『ラスト・ターゲット』のアントン・コービン監督が映画化したサスペンス劇『誰よりも狙われた男』が、10月17日(金)より公開。主演は、今年2月に急逝した名優フィリップ・シーモア・ホフマン。最後の主演作となった本作について語った貴重なインタビュー映像が到着した。
フィリップ・シーモア・ホフマン『誰よりも狙われた男』オフィシャル インタビュー(映像あり)
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──この映画について
フィリップ・シーモア・ホフマン(以下、ホフマン):この映画は多くの事柄について描かれている。まず関係のある国々や、テロとどう向き合っていくかについてだ。

そして、ある男が同じことを繰り返し、同じ結果となり、この男を見ていると止められないのではないかと感じるんだ。彼は正しいことをしようとしていて──僕は彼が本当にそうしようとしているのだと思うが、世界は悪者を大事にするような彼の手法通りには進まない。
──ジョン・ル・カレの物語について
ホフマン:今作はとても人間臭く、人間らしさを描いた作品だ。通常、政府やスパイ組織といえばより派手に、ロマンティックに描かれることが多いが、実際はロマンティックなことなどないんだ。
── (自身が演じた)ギュンター・バッハマンについて
ホフマン:彼は、自爆テロや、爆弾テロなど、ここ最近起こっている事件を引き起こしている真の大物を、本当の黒幕を探す方法を模索する。そして彼はメイングループより下にいる人々のことを、控えの人間だと考え、そのような人々や彼らを助ける人たちにとても共感している。映画において、そこが彼と他の諜報機関との異なる部分なんだ。それこそがこの映画の本質で、彼自身の方法論が最適だと信じ、そこで正面衝突する。目の前に降り掛かってくる問題に直面するんだ。
──バッハマンの反テロ組織について
ホフマン:彼はドイツのハンブルクにある、小さくてあまり資金を持たない対テロ組織に所属している。政府はその組織を非常に汚い仕事へと送り込むんだ。
──イッサについて
ホフマン:彼は少年だ。イッサの父親は裕福で、チェチェン人に酷いことをたくさん行ってきた独裁者だ。そのような環境で生まれ、裕福な家庭で育ってきたことは明らかで、彼の生活を楽にしていた身の回りのお金が、若くして死んだ母親の犠牲の上に成り立っていたことに気が付くんだ。それに気がついたとき、まだ彼は幼い少年だった。彼はあちこちで小さなテロ行為を行う組織に加入し、それが原因で刑務所に入れられる。
──マーサ・サリヴァンとの関係について
ホフマン:彼らは異なる国から来たスパイであり、お互いに信用していないが、同じ仕事をしているからこその絆がそこにはあるんだ。彼女はアメリカ人女性だが、まるでバッハマンのように見える時がある。彼女はとても集中していて、終盤までそれに気がつかないが、きっと彼よりも優秀なのだろう。
──アナベルとの関係について
ホフマン:彼はアナベルのことを、完全に無実な被害者ではなく、移民や不法滞在者を援助する組織にいながら、人々を助けるのではなく傷つけたり、間違った選択をする人間だとみている。
──アントン・コービン監督について
ホフマン:彼はアーティストだ。彼はそんな人だよ。写真家で、全てをユニークに捉えていて、何か特別なものを作り上げると信用させてくれる。彼は周りの人々を理解し、信用してくれる。助けが必要なときは出来るだけのことをしてくれるし、僕たちが納得するまで見守ってくれる。人の邪魔をしないどころか、時には好きにやらせてくれる。 美しい映画だよ。この映画は彼によってとても美しく撮られている。それは間違いないよ。やっと完成した作品を見たけど、彼は素晴らしい仕事をした。大きなハートを持ち、彼のアーティスティックなセンスは非常に鋭い。そして彼は完全に仲間を信頼する人なんだ。
──観客に何を感じでほしいですか?
ホフマン: もしこの映画を見て何も感じないのであれば…。視野が固まっているね(笑)。この映画は必ず心を揺さぶるよ。広い視野と広い心で見れば、見たあとに素晴らしい議論を巻き起こすだろう。
2014年10月14日
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『誰よりも狙われた男』
2014年10月17日(金)、TOHOシネマズ シャンテ他にて全国ロードショー!
公式サイト:http://www.nerawareta-otoko.jp