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『BECK』中村蒼インタビュー 〜二つの顔を意識して演じた。そのギャップを観て欲しい〜

BECK(ベック)

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累計発行部数1,500万部を誇るハロルド作石原作の人気コミックを忠実に映画化し、水嶋ヒロ、佐藤健、桐谷健太、中村蒼、向井理ら、今最も旬なキャストを迎え、「音楽」という絆で結ばれた仲間の成長と友情を描いた青春ストーリー『BECK』。本作で、気弱なコユキ(佐藤健)の親友・サクを演じたのは、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで芸能界入りし、現在、NTT東日本のCMや、10月2日公開の映画『大奥』にも出演する中村蒼。常に笑顔で周囲の人々を支えながら、天才ドラマーとして見事な腕前を披露するサクに挑戦した心境や、撮影時のエピソードについて語ってくれました。
『BECK』中村蒼インタビュー
────人気コミックが原作ですが、もともと原作を読んでいたのですか?
中村:読んでいなかったです。だから、最初にお話しを頂いた時は、漫画の凄さというよりキャストの凄さにプレッシャーを感じていました。当時も豪華だと思いましたが、今改めてみても本当に豪華じゃないですか(笑)。「このメンバーが揃う事はこの先もう難しいだろう」と思ってたので、緊張しました。その後から、原作をじっくり読んで役作りを考えていきました
『BECK』
──原作を読んで、サクはどんな人間だと思いました?
中村:見た目は、常にニコニコしていて表情も柔らかいんですけど、一本"芯"が入った男で、友達のためなら身体を張るという、男らしい面もある。あと、その見た目とライブシーンとのギャップも良かったです。中身が熱い人間なので、男から好かれるんじゃないかな。バンドのドラマーということもあって、常に周りを冷静に見ていて、皆が安心出来るような空気感を持っていると思いました。
──自分自身と共通する部分はありましたか?
中村:僕も周りから、「常にニコニコしている」って言われます。あと、僕もサッカーをやっていたので、ひとつのものに一生懸命になれる、熱い気持ちは共感できましたね。
──喧嘩の仲裁をしたり、友人をかばって不良に立ち向かって行くところは?
中村:…そう出来たらいいなとは思っています(笑)。どんな男の人でも思っているだろうけど、もしそんな場面に出会ったら、「痛い目に遭うかな?」とか、自分も考えちゃうかな(笑)。でもサクはそんな事を考えずに、「友達のためなら!」ってすぐに向かって行ける男なので、いいなと思います。見習いたいですね。
『BECK』
──今回、ドラムは初めてですよね。練習は大変だったのでは?
中村:練習期間が1ヶ月半しかなかったので大変でした。もともと音楽には苦手意識があって、自分にはリズム感なんてないものだと思っていたので、焦りました。でも、音楽のシーンは、原作のファンが一番注目している部分だし、サクはプロにも目を付けられるような腕前だったので、そこまで持って行けるように、毎日ドラムスティックを握るようにしていました。不安もいっぱいありましたが、だからこそ「もっとやらなきゃ!」という気持ちになれたので、良かったと思います。
──もともと、バンドや音楽に傾倒していたわけではないんですね。
中村:KREVAさんが好きで聴いてましたけど、洋楽はあまり聴いていなかったですね。高校時代は、文化祭でバンドを見て「自分もできたらいいな」と思ったことがありましたが、ドラムに注目することはなかったんです。実際に自分でやってみると、「ドラムってこんなに大切なパートなんだ」と思うし、音楽も、自然とドラムの音を意識するようになりましたね。今回『BECK』でドラムをやって良かったと思いました。

練習している時は、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスのDVDを参考にしたり、プライベートでライブハウスに行って、BECKぐらいの年齢の人たちがやってるバンドを見て回りしました。でも、技術を見ると自分に自信がなくなっちゃうので(笑)、雰囲気とか叩き方を見るようにしていました。
──野外ステージでのライブシーンは素敵でした!
中村:お客さんに乗せられた部分もかなりありました。夜中の撮影で、夏でも寒かったし立ちっぱなしだし、雨が降っているうえに、撮影用の雨も降らせていたので(笑)、体力的にはキツかったんです。でも、お客さんがそれでも盛り上がってくれていたので、その姿を見たら「僕たちも頑張んなきゃ」と思いました。

KREVAさんがライブDVDで「俺がいいパフォーマンスを見せるのは当たり前のことだけど、お客さんの力があってこそのコンサートなんだ。このコンサートがいいものになると今確信した」と言っていて、アーティストにとってお客さんが如何に大事な存在なのかを感じたんですが、実際に自分もステージに立ってみて本当に実感しました。
──今回は5人のメンバーの中で最年少でしたけど、撮影現場ではいかがでしたか?
『BECK』
中村:向井さんに一番イジられました。最初は、「嫌われてるんじゃないかな…」と思って笑えない自分がいたんですけど(笑)、向井さんが突然家まで車で送ってくれたり、ご飯をおごってくれたり。そういう、アメとムチのバランスが"S"でしたね(笑)。向井さんも僕と同じくサッカー部だったそうなので、体育会系なんでしょうね。楽しかったです。水嶋さんは僕の中では謎で(笑)、撮影中にあまり水嶋さんの全てを見ていない気がしたんです。でも、取材を受けていくうちに、水嶋さんが役作りとして「竜介は謎の部分が多いから、共演者にも全てをさらけ出さなかった」とおっしゃっていたので、「そうだったのか!」と思いました。
──ご自身について伺います。憧れの俳優さんや好きな映画はありますか?
中村:憧れというか、好きな俳優さんは香川照之さんと阿部サダヲさんです。お二人とも、僕がいつも「面白いな」と思う映画に出ていらっしゃるんですけど、阿部さんは歌も踊りもお上手な方なので天才だと思います。映画は、何だかんだと派手なアクション映画が好きでよく見ています。『ターミネーター』とかが好きです。
──これから演じるとしたらどんな役柄に挑戦したいですか?
中村:今回はドラムに挑戦して、「役者って色々なことを経験出来て、プラスになる事ばかりだな」と思っているんですが、もともと自分が持っているものを活かせるような役もやってみたいですね。サッカーを題材にしたものとか、福岡出身なので、博多弁の役柄に挑戦してみたいです。
──では最後に、『BECK』の「サク」としての見どころを教えてください。
中村:サクの持つ、二つの顔を意識して演じました。見た目は柔らかくて可愛らしいけど、ライブシーンでは顔つきが変わる、そのギャップを観て欲しいですね。

あと、ライブシーンではドラムは後ろのほうなので(笑)、前の4人を見ながら、ときどき奥のドラムも観て頂ければ…、一生懸命やってますので(笑)。ドラムをやっている方が少ないので、サクを見て、「ドラムってかっこいいな」って思って頂ければ嬉しいです。
2010年8月31日
『BECK(ベック)』
2010年9月4日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://www.beck-movie.jp