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映画『MONSTERZ モンスターズ』藤原竜也&山田孝之 オフィシャルインタビュー

MONSTERZ モンスターズ

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ひと目見るだけで、すべての人間を思いどおりに<操れる男>と、唯一<操れない男>の壮絶な激闘を描いた映画『MONSTERZ モンスターズ』(5/30公開)。『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』『クロユリ団地』の中田秀夫監督がメガホンをとった本作は、特殊能力による壮絶なバトルを描きながらも、閉塞する現実社会でもがき苦しむ人間同士の姿を描き、日本版ならではの衝撃の結末も用意する。主演は、今や日本映画を背負って立つ二人の俳優、藤原竜也と山田孝之。満を持して初共演を果たした二人のオフィシャルインタビューが到着しました。
映画『MONSTERZ モンスターズ』藤原竜也&山田孝之 オフィシャルインタビュー
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──初共演した感想を聞かせてください。
山田:82年、83年生まれの同世代の俳優は、みんな十代の頃から役者をやっている、芸歴の長い人たち。そのなかで意識していたひとりで、いつか共演したいなと思っていたので、単純に嬉しかったですね。竜也くんの舞台や映画を観に行ったこともあります。舞台だけでなく映像であっても、竜也くんの芝居には圧があるんです。芝居の力のある人。共演して、その圧を間近で感じてみたいという気持ちが大きかった。それを体験できたことは嬉しかったです。
藤原:対立する役ですから、だらだらと一緒にいたりしていたわけではなかったんですけど、隣で山田くんの寡黙な姿…田中終一という絶対的な強さ(治癒力)を持った男の作り方を間近で見て、本当に格好良かったですね。変な言い方ではなく、いい緊張感を出してくれていました。僕の演じた“男”という役も、田中終一=山田孝之くんの存在感と空気に引っぱられていた気がします。いいひと夏を過ごさせてもらったなと。
──脚本を読んだときの感想を聞かせてください。
藤原:大変な話だなというのと、面白いところに目をつけたストーリーだなと思いました。“目”で全世界を支配する、“目”で見たものすべてを操るって、新しいなと。そして、ひとり絶対的な彼に屈しない、決して折れない男(終一)の登場によって、自分の世界が崩壊じゃないけれど、彼の人生は狂っていくんですね。それがなんだかとても魅力的だと思ったし、何よりも(終一役の)山田くんとは共演しているようでしていなかったので、初共演ということにも魅力を感じました。そういうのをすべてひっくるめて、中田監督の得意とするジャンルでどう描かれるのかとても楽しみだったんです。
山田:こういう作品が来たか、というのがまずありました。日本の映画でこの手の映画は漫画原作だったらよくある世界観、よくある話だと思うんです。特殊能力とか。それが、漫画原作ではないものがこうして映像化される、日本映画でそういうものがもっともっと増えていってほしいと思っているので、それは貴重だなと思ったし、ぜひ出演したいと。
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──自身が演じたキャラクターをどう捉え、どんなふうに演じようと思ったのですか?
藤原:孤独な人生を歩んで、過去のトラウマを引きずって、たったひとりで自分の世界を作り上げているキャラクターですね。寂しくもあります。そして、終一の存在によって“男”の人生は崩れ、でも最後のひと言に全部が現れているのかもしれないとも思っていて。個人的には、目ですべてを操る役というのは面白かったですけどね。貴重な、いい経験をさせてもらいました。
山田:終一は、驚異的な治癒力はあるけれど、スーパーヒーローじゃないんです。あくまでも普通の人間なので、ナチュラルにやろうと。それが、徐々に“男”と接触して、いろいろなことが起きて、後半は自然と(特別な能力のある青年に)なっていく。その過程をいかに自然に演じるかは気を付けましたね。
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──撮影で特に大変だったこと、もしくは印象深く残っているシーンはどこですか?
藤原:こんなにも目のカットは必要ですか? っていうほど、右目、左目、両目、右から左から、いろいろな目のカットをたくさん撮られました。しかも、かなり撮っているのに「たっちゃん、もう一回だけ、もう1カットだけ撮らせて!」って監督が……。あと、これはアクション映画でもあって、山田くんのアクションシーンもみどころなんです。で、なぜ山田くんがアクションを繰り広げるかというと、終一の周りの一般市民を僕が目で操り、終一に攻撃を仕掛けるからで、そういうシーンでは、僕は目を30カットくらい撮って終わり。僕の撮影は目だけで終わっちゃうんです。ほんとに目しか映っていないので、(ポスターの名前を指して)藤原竜也の後に、“(目)”って、目を入れてくれないかなぁ(笑)。
山田:僕が出演するシーンはアクションシーンだったので、全部大変でした。ただ、ワイヤーで吊られて人波を駆けていくとかは今までやったことがなかったので、いい経験でした。あと、アクションは 決してスマートに見えてはいけない、格好良く見えてはいけないこと。それは意識していました。必死でなんとかギリギリかわしている……いや、かわしてないですね(苦笑)。かわしていないけど治癒力でギリギリ生還するという感じなんですよね。格好良くならないように、格好良くならないように気を付けていました。
──中田監督とのタッグはいかがでしたか?
山田:けっこう冗談を言うお茶目な人でした。現場での監督は──「もっと息を感じろ! もっと息を荒く! もっと目を見開いて! もっと強い目で!」という演出がほとんどでした(笑)。でも、セリフについては、監督と竜也くんと「ここどうしますか?」って相談したこともあって、そういうときは真剣にどうするかを話してくれました。撮影前にはそういう時間をしっかりと取ってくれて、そして現場に入ると「息!」と「目!」の演出でしたね。
藤原:監督とは2回目の共同作業ですけど、とにかくプロフェッショナルですね。撮りたい画も明確に自分の頭のなかにあるし、仕事も早いし、こだわりますし、妥協はしないですし。そして、つねに笑っている方なので、本当に映画の撮影、映画の現場が好きなんだなって思いました。
──人を操れる力、驚異的な治癒力、どちらかの能力が手に入るとしたら?
藤原:やっぱり健康が一番なので、治癒力ですね(笑)。もう少し若かったらまた別の考えだったかもしれないけれど、やっぱり今は健康が一番(笑)。
山田:仕事を続けていくことを考えたら、やっぱり治癒力ですよね。無茶できるし。アクションシーンもやりますって言える。たとえ腕が一本折れたとしても、次の日には撮影できますから、それはもう便利ですよね。でも、楽しく生きるなら絶対“男”の能力かな。操れる力でいろいろいたずらしてみたいです(笑)。
──最後に、お2人にとって“モンスター”とはどういう存在、どういうものですか?
山田:欲、じゃないですか、人間の欲。いろんな欲があるけれど、自分にとってのモンスターは自分の欲深さ、ですね(笑)。
藤原:この映画では僕の役も山田くんの役もモンスターと言えるけれど、僕にとってのモンスターのイメージは『超人ハルク』とかかなぁ(笑)?
2014年5月29日
『MONSTERZ モンスターズ』
2014年5月30日(金)全国ロードショー
公式サイト:http://www.monsterz-movie.jp