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西島秀俊『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』オフィシャルインタビュー

ゲノムハザード ある天才科学者の5日間

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第15回サントリー・ミステリー大賞読者賞を受賞した司城志朗による「ゲノムハザード」を映画化したアクション・サスペンス『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』が、いよいよ1月24日公開。本作で主人公の科学者・石神武人を演じた西島秀俊のオフィシャルインタビューが到着した。
西島秀俊『ゲノムハザード』オフィシャルインタビュー
『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』西島秀俊インタビュー 映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』は、平凡な会社員が、実は記憶を“上書き”された天才科学者だったという衝撃の事実を知り、誰が何のために記憶を“上書き”したのか?― 謎に迫っていくというストーリーが繰り広げられるアクション・サスペンス。

主演は『サヨナライツカ』や『ストロベリーナイト』などに出演する実力派俳優・西島秀俊。本作は、以前から西島秀俊に注目してきたというキム・ソンス監督のラブコールに応えての出演となった。キム・ソンス監督は撮影を振り返って、「西島秀俊は、疲れを知らない体力と揺らぐことのない精神力で、危険なシーンも含めほとんどを代役なしで100%演じきってくれた」と話す。西島は、日本では撮影許可が下りないような韓国でのカーチェイスシーンなど数々のアクションシーンを演じている。


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──本作に出演することになったきっかけを教えてください。
西島秀俊(以下、西島):脚本を読む前にキム・ソンス監督から素晴らしい手紙を頂きました。「監督と俳優というのはもちろんですが、良い映画を作りたいという思いや、映画に対する愛情を持っている者同士、一つの作品に向かって頑張れる仲間になりたい」という内容です。すごく純粋に映画のことを考えている方だなと思い、お会いして脚本を読ませて頂き、とても面白い話だったので、出演を決めました。
──緻密な脚本ですが、初めて読んだ時の感想は?
西島:最初にお話を頂いた時は二つの人格を演じる役柄だと思っていました。ところが脚本を読んでいくと、別人格になるわけではなくて、上書きされる前の記憶と上書きされたあとの記憶の二つがミックスした奇妙な状態に揺れているキャラクターだと分かりました。それが僕にとっての一番のサスペンスでした。良くできていて、パズルのような脚本でした。たくさんのヒントが散りばめられていて構造としてとても面白いので、一度観た人でももう一度観ると、色々な発見があると思います。
──記憶の上書きという題材についてどう思いましたか?
西島:記憶の話には、みんな興味があるんじゃないかと思います。人格とは記憶そのものなので、記憶が上書きされると、自分は何者なんだという問題が出てきます。それは非常に現代的な題材だと思います。
──石神を演じるにあたって気を付けたことは?
西島:この作品は、先に事件が起きて、その事件にどういう裏があったのか、なぜ事件が起きたのかを追っていく、その過程を描いた映画です。撮影現場では石神がどういう気持ちでこの事件を裁いていくのだろうと常に考えながら演じていました。なので、自分でも謎を解いていく楽しみを感じられたと思います。

また記憶が上書きされていて、自分が石神なのかオ・ジヌなのかわからなくなっている役なので、今はどちらのキャラクターなのかをシーンごとにチェックしながら演じました。具体的には、利き手は右手なのか左手なのか、そしてセリフのスピードや体の動きなどです。なんとなく、オ・ジヌと石神とでは体のモードが違うんです。
──アクションシーンが多かったですが、やってみていかがでしたか?
西島:今回の役はとにかくずっと逃げている役で、監督もテイクを重ねる方なので、走っているシーンの場合は、一晩中全力疾走することもあり、きちんと走れる、動ける体を作る必要がありました。

スタントチームが素晴らしいチームで、細かく全部指導してくれて、ここは自分でやりたいと言うと、僕に全部任せてくれました。僕の役はイラストレーターであり科学者なので、ただかっこいいアクションではダメで、普通の男が何とか逃げている感じを出さないといけない。アクションチームがそういうアクションを付けてくれました。アクションシーンに限らずですが、スタッフが全力で支えてくれていたと思います。以前からずっとアクションをやりたかったのですが、なかなか機会がなく、ここ数年、海外の作品で身体的な表現が前面に出ている役をやらせて頂いて、今後、日本映画でもアクションをやってみたいと思っています。
──キム・ソンス監督について
西島:監督は日本映画に対する尊敬の念が強くて、日本映画を本当にたくさん観ていらっしゃいます。こういう映画を日本で作りたいという強い思いがあって、とても純粋な人だと思います。純粋すぎて狂気を感じるくらいです。
──監督の作風について
西島:キム・ソンス監督の一番の特徴は、家族への想いであり、もっとも撮りたいのは人間ドラマだと思います。本作では、平凡な男が暴力のプロの人たちに襲われてなぜ逃げ続けていられるのか? そこに説得力がないと、この映画は成立しないと言われました。主人公が逃げ続けられるのは、生きているかもしれない自分の妻を何とか探し出して助けなくてはいけない、その強い思いが奇跡を起こしているんだということを、演出でも強調されていました。
──キム・ヒョジンさんとの共演はいかがでしたか?
西島:役に対して120%の努力をする方でした。彼女は日本語を話せないのですが、撮影が終わってから毎日夜通しで日本語の勉強をして、そのまま、また撮影に向かうということを毎日繰り返していました。真摯に映画と役に向かう方で、とても素敵な女優さんです。僕もそうありたいと思います。
──言葉の違うスタッフとの仕事で大変なことはありますか?
西島:何度か海外の方達とのお仕事をやらせていただいているのですが、国によってやり方が微妙に違うので、そのことで最初は色々とぶつかることもあります。それは確かに毎回大変ですが、今回は、それを超えて両国のスタッフがお互いに尊敬し合い、最後は泣きながらお別れしたことがとても感動的で、改めて本作に出演できて良かったと思いました。
──外国の監督の作品が増えてきましたが、一緒に仕事をしようと思う決め手は何でしょうか?
西島:日本の監督でも海外の監督でも変わりはなくて、情熱と良い脚本があれば国は関係ありません。仕事をするのにキャリアも製作費も全く関係ないので、自分と同じ志を持つ人と一緒に映画が作れれば、どこへでも行くし、誰とでも仕事をしたいと思っています。
2014年1月24日
『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』
2014年1月24日(金)TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショ―
公式サイト:http://Genomehazard.asmik-ace.co.jp