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シルベスター・スタローン『バトルフロント』オフィシャルインタビュー

バトルフロント

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ジェイソン・ステイサムが、麻薬組織から娘と我が家を守るために立ち向かう男を演じたハード・クライム・アクション『バトルフロント』(公開中)。本作の製作・脚本を務めるのは、『ロッキー』でアカデミー賞 最優秀作品賞を受賞し、脚本家としての才能を世に知らしめたシルベスター・スタローン。自らが主演することを念頭に描いた脚本だが、『エクスペンダブルズ』シリーズで共演したステイサムの才能に惚れ込み、彼に脚本を託し映画化された。この公開を記念し、スタローンが、ステイサムはじめ出演者の魅力と本作の見どころを語ったオフィシャルインタビューが到着した。
シルベスター・スタローン『バトルフロント』オフィシャルインタビュー『バトルフロント』『バトルフロント』『バトルフロント』
──この作品の起源について
スタローン:これはある意味、『ランボー』の最終章になるだろうと思った。僕は原作のコンセプトとストーリー展開のタイミングの良さが気に入った。脚本を書いている間、僕たちは薬物乱用者、麻薬取締規制、そして覚醒剤が米国中に蔓延していく陰湿な方法などをかなりリサーチした。覚せい剤は恐ろしいドラッグだ。でも結局『ロッキー・ザ・ファイナル』(07)をやることになって、条件が変わってしまったんだ。僕はこの物語に数年間取り組んでいたし、いい脚本だと思っていたが、気持ちが別の方向に向かってしまった。
ブルガリアで『エクスペンダブルズ2』(12)を撮影していた時、ジェイソンにこの脚本を読んでくれと頼んだ。彼はすっかり気に入ってくれた。
──フィル・ブローカーと演じるジェイソン・ステイサムについて
スタローン:ブローカーは海外からの移住者だ。アメリカ政府のためにおとり捜査に入り、無法者の暴走族に潜入する勇気ある男たちのグループに所属していた。彼は潜入捜査を何年にもわたってやってきたが、妻が死んだとき、限界に達し、仕事を辞める。ジェイソンは以前、こういう役はやっていない。彼は新境地を開き、海図にない水域に飛び込んでいるんだ。彼には自分で思っている以上の才能がたくさんある。彼を個人的に知っている人間なら、少なくとも僕のように仕事で彼をよく知っている者には、彼がそれを成功させることができる人間だとわかる。何本もアクション映画をやっていると、寡黙なタイプを要求されるし、それほど感情を露わにしないことも知っている。これはそういう種類のキャラクターではないし、彼が作り出してきたようなタイプの人間でもない。だから今、彼はその全てを吐き出そうとしているんだ。
──ゲイター・ボーダインと、演じるジェームズ・フランコについて
スタローン: ゲイターは非常に奇妙な状況で登場する。彼の妹は町の新参者に何か違和感をもつ。兄は麻薬の売人だから、妹に「何か少しでも場違いなものを見たら、俺に教えろ」と言われている。彼女はフィルに違和感を覚える。彼に恥をかかせたい。彼女が小説で3回言う台詞がある。「あいつをやっつけて、簡単でしょ?」。ところが彼は平均的な普通の男じゃない。トラックに乗った煉瓦職人じゃない。だからゲイターは妹が麻薬でハイになっていると思い、真剣に取り合わない。ジェイソンがトラックにガソリンを入れようとして襲われる事件が起きるまではね。報告を受けたゲイターは何かを握ったことに気づき、自分で調査する。そこから映画がフルスピードで回転し始める。
ジェームズ・フランコには多種多様な面がある。彼のもつ静けさによって不穏な男だって演じられる。それに彼の動じない姿勢は、とても威圧感がある。歯ぎしりし、白目をむいて、毛を逆立て、額をギラギラさせている人間とは違う。それははっきりしている。
──ケイト・ボスワースについて
スタローン: ケイト・ボスワースは素晴らしい。この役を書いた時、彼女を思い浮かべた。キャシーの不安定さをケイトはもっている。その凶暴ではないが激しい感情は理性に欠け、危険で、ヒステリックだが、落ち着いた思いやりのある面もある。ケイトにはそういう幅広さがあるんだ。
──ウィノナ・ライダーについて
スタローン: ウィノナには大きな感情域がある。一つしか才能がない人じゃない。ジェイソンを囲む人間たち全員が彼の仕事を困難にし、互いの仕事を困難にする。それが音楽を奏でてくれることを願っているよ。
──ゲイリー・フレダー監督について
スタローン: ゲイリーは非常にドラマチックな映画や、最先端の映画や、ダークなインディ系の映画を作ってきた。それに多くの賞受賞俳優と仕事をしてきた人だ。素晴らしい監督だし、完ぺき主義者だ。それは多くの映画を彼が正しく把握したいと望む人だからなんだ。ゲイリーは大きな自信と情熱をもつ監督だ。彼はジェイソンを第一級の演技者たちで囲んだ。それがジェイソンの俳優としての駆け引きを可能にした。
──自身の考えるアクションとは?
スタローン: 人々がアクションという言葉を使うのは、そこにカーチェイスやファイトシーンがあるからだ。でも『ダーティハリー』(71)のような映画はアクション映画ではない。『ブリット』(68)もアクション映画じゃなかった。アクション映画とは、最小限の台詞に最大限の動きで定義される映画のことなんだ。この映画は、観客に少しだけ考えさせ、感じさせる。だからサスペンスとアクションの両方の動きがあるドラマなんだ。
──観客に期待してほしいことについて
スタローン: 観客には、ドラマを期待してほしい。そして楽しみ、この独特な人間たちの世界に引き込まれてほしい。そしてこのジャンルに踏み込んだジェイソンと、異なる役柄に挑戦する俳優たちに驚くだろう。僕が『コップランド』(97)をやった時と似ている。僕も一種類の型にはまったキャラクターを演じていた。そこで僕は「彼らの得意分野で演じさせてくれ。何ができるか見せてやる」と言った。そしてうまくいった。これも同じことだ。型通りの俳優と思われているジェイソンを連れてきて、本当に優れた俳優に囲まれた異なる環境に入れる。才能とエネルギーとドラマがユニークに混ざり合った作品ができあがるんだ。
2014年8月12日
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『バトルフロント』
2014年8月9日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー!
公式サイト:http://battlefront.jp