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『コッホ先生と僕らの革命』ダニエル・ブリュール オフィシャルインタビュー

コッホ先生と僕らの革命

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ドイツ・サッカーの父コンラート・コッホの実話を基に描いた『コッホ先生と僕らの革命』がいよいよ9月15日(土)に公開。本作は、19世紀末ドイツ帝国の厳格な名門校にイギリスからドイツ初の英語教師として赴任したコンラート・コッホが、授業にサッカーを取り入れ、偏見や階級、国籍に対する差別意識を持った生徒たちにフェアプレイの精神やチームプレイの大切さを教えていくヒューマン・ドラマ。主演はダニエル・ブリュール。『グッバイ、レーニン!』で一躍注目され、今まで定番であった若い好青年役とは違い、規律と慣習のみを信じる教師や親に正面からぶつかる型破りな教師コッホを演じた、ダニエルのインタビューをお届けします。
『コッホ先生と僕らの革命』ダニエル・ブリュール オフィシャルインタビュー
──コンラート・コッホを演じる前から彼のことは知っていましたか?
ダニエル・ブリュール(以下、ダニエル):全然、知りませんでした。サッカーファンとして、彼のことを知らなかったことは少し恥ずかしかったです。しかし、私の周りのコアなサッカーファンですら、実は知らなかったんです。この映画は、実在する人物の歴史的な映画です。私はそういう映画がすごく好きです。さらに、実在する人物で一般的にあまり知られていない人物を演じるということはとてもエキサイティングなので、ぜひこの役をやりたいと思いました。
──実際に演じてみて、コンラート・コッホはどんな人物だと思いましたか?
ダニエル:彼は共感できる人物で、すぐに好きになりました。19世紀末にパイオニアとしての役割を果たすということは、とても勇気のある人だと思いました。当時のドイツは、保守的で古い体制に凝り固まっている時代ですから、新しいことを始めることはすごいことです。また、新しいスポーツだけを始めるのではなく、それまでの脅しをかける教育から子供たちが楽しめる授業をしようという教育者としての革命を試みました。自由でオープンで子供たちにとって良い教育を始めた人です。
──サッカーはお好きなんですか?
ダニエル:サッカーが好きですね。ベルリンにスペイン料理店を友達とオープンしました。そこに、スペインリーグを全て見られるようにしました。私がスペインリーグをドイツに持ってきたんです(笑)。好きなチームはバルセロナです。バルセロナにいる時はいつも試合を見に行きます。バルセロナのスポンサーになっているビールメーカーのCMにも選手と一緒に出ています。なぜかっていうと、選手と一緒に出演できるから。それぐらいバルセロナが好きなんです。好きな選手は、リオネル・メッシ、ジェラール・ピケ…ほとんどすべて!香川選手が来なかったのは残念でしたね。
──本作はサッカーを通して手に入れられる素晴らしさを描いていますが、それは何だと思いますか?
ダニエル:サッカーは、ヨーロッパでもアジアでも盛んで、人を結ぶ力があると思います。ヨーロッパ選手権があった時にも、サッカーバーなどテレビの置いてある飲食店で、作業員から社長までいろんな階層の人が一緒になって見るんです。また、サッカーは社会に対する不満を発散させる場になっているのがすごいところだと思います。一週間に一回サッカーを見て発散させる機会をもつのですが、それがないともっと犯罪が増えているのではないでしょうか。サッカーは素晴らしい発明です。若い頃は私もサッカーをしていました。サッカーをする立場に立つと、エゴイストの集団はいいチームになれないし、チームとしてまとまらないといけないと感じさせられます。それがサッカーです。
──コッホが子供たちを変えることができた一番の理由はなんだと思いますか?
ダニエル:サッカーを通してコッホはどの子供たちにも自分の居場所はあるということを伝えられたと思います。さらに、サッカーを通じて欠点がある子でも強みがあるんだということ、サッカーによってクラスが一つになって達成することができたというチームでの達成感。それまでのように誰かを仲間はずれにして、誰か常にアウトサイダーがいる、そんなチームはまとまりません。コッホは子供たちに学校は楽しいということ、そして、学ぶことの楽しさを教えられたと思います。
──日本の印象は?
ダニエル:日本には『ベルリン、僕らの革命』のPRで一度だけ東京にきました。その時は、日本の文化にすごく深い印象を受けましたし、ドイツと日本の違いも印象深かったのですが、逆にドイツと似ているところもあるなと思いました。ぜひ日本に行きたいと思っていて、次の映画で9月末ぐらいに行けたらいいなと思っているんですけど。次回行けたら東京だけではなく京都にも行きたいです。私は4カ国語を話せますが、日本語は来世ですね(笑)。
──ダニエルさんが強く影響を与えられた先生はいますか?
ダニエル:ええ、いました。ドイツ語と音楽を教えていた先生です。実は、その先生が演劇グループを勧めてくれました。また、10~11歳ぐらいの時、その先生の勧めで朗読コンテストに出場し、優勝しました。その優勝がきっかけで、ラジオの朗読を始め、それが私にとって初めての仕事でした。ラジオ朗読をすることで俳優としての情熱に目覚めたので、その先生がいなければ俳優になっていないかもしれません。
2012年9月15日
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『コッホ先生と僕らの革命』
2012年9月15日(土)TOHOシネマズ シャンテ他、全国順次ロードショー
公式サイト:http://kakumei.gaga.ne.jp/