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映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』ケイト・ウィンスレット オフィシャルインタビュー

ヴェルサイユの宮廷庭師

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17世紀フランス・ヴェルサイユ宮殿を舞台に、実在の庭園建築家と、その建設を任されたひとりの女性庭師が起こす愛と奇跡を描いた『ヴェルサイユの宮廷庭師』が、10月10日(土)より公開。主人公の女性庭師サビーヌ・ド・バラを演じるのは『愛を読むひと』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたケイト・ウィンスレット。勇気と情熱によって周囲の人々の心を溶かし、身分を超えて信頼を勝ち取っていく、現代女性が大いに共感できるサビーヌという役どころを演じている。本作の公開を前に、ケイト・ウィンスレットのオフィシャルインタビューが到着しました。
映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』ケイト・ウィンスレット オフィシャルインタビュー
──本作で監督を務めたアラン・リックマンの演出はいかがでしたか?
ケイト・ウィンスレット(以下:ウィンスレット):アランは自分自身にかなりプレッシャーをかけていたと思うわ。みんなに満足してもらえるような快適でリラックスした現場にしたいと思っていたのよ。そして、それを完全に成し遂げたわ。彼はとても徹底しているの。そして本当に誠実な人よ。とても率直なの。ぶっきらぼうだとか、厳しいという意味じゃなく、ただ真っ正直なのよ。彼は、試したいことがあれば、それを試してみようと言ってくるし、それがうまくいかなかったら、「どう思う?」と聞いてくる。とても穏やかな人で、信じられないほど優しいの。トリックはないし、本人に気づかせないまま役者に何かをさせるために、おかしな方法で監督することもない。そういったことはしないの。いずれにしても、そういうことは結局うまくいかないと思うわ。彼は、すごくさっぱりした、シンプルで純粋な手順を踏む。すてきなことよ。みんなが心を開いて会話できるようになるわ。

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彼は膨大な量の計画と準備をしてくれた。どの映画でもそうだけど、特にこの映画では顕著だと思うわ。時間が限られているから、とても重要なことよ。撮影期間は8週間しかなかったの。史劇はより複雑で、衣装や歴史は細部にまで気を使わなければならない。でも、彼はショットの好みや、どのように見せて感じさせたいと思っているかがとてもはっきりしているの。実際、それくらいしっかりとした構想があるのはすごくいいと思うわ。その範囲内で演技ができて、自発的な演技が求められるような重要な場面では自由に演じることができる。そういう枠組みがなければ、土壇場になってメチャクチャになることがあるのよ。
──演じたサビーヌ・ド・バラという役柄について教えてください。
ウィンスレット:サビーヌはこの作品で唯一の架空の登場人物よ。他はすべて実在した人物で、その性格も1人1人ストーリーに忠実に描かれている。実在する名前だし、仕事も実際にやっていたものと同じ、ルイ14世が人生で果たす役割も同じなの。

それから、サビーヌは、私そのものよ。私も人生で大変ことは沢山あったけど、それでも前に進んでいかなければないものよ。自分が演じる役柄に対して敬意を持つことができ、好きになれたことが嬉しかったわ。サビーヌは、オリジナルの脚本家アリソン・ディーガンによって作り出されたわ。パリで1人暮らしをしている30代の女性で、庭師なのよ。努力してその仕事ができるようになった。お金のために何でもやらなくてはならないと彼女自身が言っているわ。彼女はとても大変な時期を過ごしている。ある意味、少し孤独な女性なのよ。
──この映画の見どころを教えてください。
ウィンスレット:ストーリーを通してそれぞれの人生で起こったことや起こっていることがゆっくりと明らかになっていくの。2人は気の合う者同士だけど、サビーヌにはエキセントリックで自由奔放に近い面があり、アンドレ・ル・ノートルは整然とした状態にがんじがらめになって考えるタイプよ。彼らはお互いを解き放つの。

登場人物にそういう面があると、リアルな人生に思えるから私はすごくうれしくなる。自分を消して他人の生き方に合わせられる能力が私たち全員にあると思うわ。生きて、息をして、笑うといったすべてのことを意識することなく、知らないうちに人生を経験している。そして時々、より大きな人間になったり、別の人間から自分がこうあるべきと思った人間になったりできるの。同じことが登場人物にも言えるわ。お互いに相手に感じたことを通して自分の中にあるものが見えてくる。登場人物自身も気づいていなかったことが明らかになるの。

サビーヌとル・ノートルは一緒に見事な庭園を造る。脚本家のアリソン・ディーガンのやり方はとてもうまいわ。この物語に真実と庭園の建築を織り込み、明らかに実在していないサビーヌの発明も盛り込んで、この映画を作り上げている。
──個人的に園芸などはしていますか?
ウィンスレット:私は庭好きだけど、園芸家というほどじゃないの。台所の窓の外に小さなハーブ園を持っている程度よ。当時の庭園を見たあとに気づいたことがあるわ。特に当時の城の庭園を見たあと、サビーヌに近づく最適な方法はただ庭にいることだとね。庭で虫を取り除いて、実際に庭仕事をやってみると、自分の手がいつもどれくらい泥だらけになっていたかということや、どこかに泥が染みついていることがほとんどないということに気づいたの。この映画の間、毎晩うちに帰って土を掘って掘って掘りまくったわ。彼女の生き方に近づくためにね。
──これから映画を観る方に向けてメッセージをお願いします。
ウィンスレット:私がこの映画から受け取ったものを観る人にも受け取ってほしい。華麗で魅惑的な背景の深く優しい感動的なラブストーリーよ。目を見張るような映画だと思うわ。私は改めて、愛と変化と人々、それに人生においてそれまで予想していなかったことが起こった時に、どれだけ様々な経験をすることになるかについて考えさせられているわ。
2015年10月7日
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『ヴェルサイユの宮廷庭師』
2015年10月10日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマほか全国公開
公式サイト:http://versailles-niwashi.jp