ニュース&レポート

レオナルド・ディカプリオ&マーティン・スコセッシ『シャッター アイランド』インタビュー

シャッター アイランド

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイートする
  • Facebookでシェアする
マーティン・スコセッシ監督、主演レオナルド・ディカプリオ。黄金コンビ4作目となった『シャッター アイランド』は、絶海の孤島を舞台にしたミステリー超大作。全米公開時には、これまでのコンビ作最高のオープニング興行収入を記録。不気味な施設といわくありげな登場人物、不可解なキーワード…見るものすべてを翻弄し、驚愕の結末へと導く2度見必見映画『シャッター アイランド』のマーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオ オフィシャル・インタビューが到着しました。
画像:レオナルド・ディカプリオ&マーティン・スコセッシ『シャッター アイランド』インタビュー

レオナルド・ディカプリオ インタビュー

画像:『シャッター アイランド』レオナルド・ディカプリオ 画像:『シャッター アイランド』レオナルド・ディカプリオ (C) Atsuko Tanaka 画像:『シャッター アイランド』
──あなたの役、テディ・ダニエルズについて教えていただけますか?
レオ: 僕の役はアメリカの警察官で、映画ではパートナーのチャックと共に孤島にある厳重に警備された精神病施設に向かうんだ。二人は一人の患者の失踪を調査中だが、ストーリーが進むにつれてテディには秘められ動機があって、その施設に行きたい個人的な理由があることが分かってくる。彼は、自分の人生に大きな被害をもたらしたと信じる一人の患者について調べたいと思っているんだ。
──撮影は大変でしたか?
レオ:この映画で一番大変だったことは、夢のシークエンスとフラッシュバック部分にどうアプローチするかだった。テディにとっての現実が瞬間で変わっていくところがあるからね。ここは彼が本当に見ているものとそうでないものの区別がつかない部分で、スコセッシが得意とするところだ。彼は映画を逆回しにしたり、スローモーションや照明を変えたりしている。まるで舞台作品のような感じがしたよ。
──「シャッター アイランド」でマーティン・スコセッシと組むのは4本目ですが、お二人の協力関係はどのような形で実現したんですか?
レオ:僕は、マーティン・スコセッシと仕事がしたいと思っていたけど、どれも計画されたものではなかったんだ。非常にクリエイティブな状況ではほとんどの場合がそうだと思うけど、ごく自然発生的に二人が協力する形になったんだ。『Shutter Island』も突然、ふって沸いたようで、僕たちが以前に試したものとはまったく違うジャンルの作品だった。
──観客は「シャッター アイランド」にどんな反応を見せると思いますか?
レオ:それは分からないというか、事前には決められないことだね。個人的には公平な判断はできないよ。何ヶ月も撮影にかかり、役柄やストーリーにのめりこんだあとだから。僕は、たいてい感情的に関わりすぎてしまうから、観客の反応には何も期待しないことが大切なんだ! そうはいっても、自分で想像した以上に、この「シャッター アイランド」には感動した。とてもパワフルな映画だと思った。この映画にはとても満足しているよ。
──スコセッシと組んだことで、俳優として成長されたと思いますか?
レオ:当然、“イエス”だよ。彼のおもしろいところは、役者としてとても信頼してくれて、また、役作りに関するこちらの意見を信じてくれるところなんだ。そういう信頼は努力して手にするものだとも思うけど、自分の役柄をよく理解して、その人物がどう変わっていくかを十分に考え抜いておかなければならない。監督は自分が欲しいものをよく分かっていて、役者にナビゲートさせ、究極の目標とする人物を見つけようとしていると思うんだ。彼は人間の本質を暴く天才なので、そのやり方を見るのはすばらしい経験なんだ。

マーティン・スコセッシ監督 インタビュー

画像:『シャッター アイランド』マーティン・スコセッシ 画像:『シャッター アイランド』マーティン・スコセッシ (C) Atsuko Tanaka 画像:『シャッター アイランド』
──ディカプリオと仕事をしていかがでしたか?
監督:この映画はレオにはとても大変でした。発見するものが非常に多くて、発見すればするほど、さらに先があったからです。それに、以前には考えもしなかったことをやってみたりしましたが、それはひどく複雑でした。レオは役に徹底してのめり込むので、あの世界にとても長い間浸かっていたようなものです。
──余程大変だったんですね?
監督:最終日の夜には、私たちはお互いを見やって、私が『ありがとう』と言い、ぎゅっとハグしあって、それっきりでした。レオはいくつかのシーンに台詞を吹き込むために戻ってきた時には、スクリーンで場面を見ながら、「ああ、あのシーンか。あれはひどい日だったな!」とか、「ひどい一日だったことを覚えているよ、最低だった!」とか言っていました。その後で別のシーンになると、彼は、「あれは、もっとひどかった」と言いました(笑)。とてもきつい仕事だったんです。私たちは、ああいう閉所恐怖症を引き起こしそうな世界に飛び込んだ2人の新人のようでした。でも、彼はそこへひるまずに行き、やり遂げました。
──レオとドブネズミのシーンは驚きました。
監督:レオにとってきつい日の一つでした。それとも、きつい週の一つと言うべきかもしれません(笑)。特に、彼が手を出してネズミに触られ、あわてて手を引っ込めるところは大変でしたが、あれは全て本物です。100匹ほどのネズミがいて、実際、あれはすごいネズミたちでした。とても上手にネズミを動かしてもらったので、私たちとしては、ネズミを一匹も傷つけないように注意しなければなりませんでした。
──また、レオと組みますか?
監督:ええ、組みたいです。今、作品を探しているところです。私たちは、絶対にまた組みたいと思っています。
──あなたはとても何度も成功されていますが、リタイアをする気がありますか?
監督:答えはノーで、私は仕事をしたいと思っています。『シャッター アイランド』は大変なチャレンジでしたが、ストーリーも登場人物も気に入っているので、ヒットするといいと思っています。私はもっと映画を作りたいと思っています。だからこそ、HBOのパイロット番組を30日間で撮影したんです。30日間撮影を続けたのは、30年ぶりです。
──撮影を楽しまれたんですね?
監督:そうです、楽しみました。とても活気づけられて、ああいう形でもできるんだと分かりました。最悪の事態になって、どうしてもやりたいプロジェクトがあって、でも十分な資金を集められず、参加者が全員一丸となって、同じ気持ちを抱いていたとしたら、作品は作れるものなんです。疲れないわけでもないし、休憩をとれるわけでもないんですが、とにかく、作品は作れるものです。
2010年4月6日
『シャッター アイランド』
2010年9月10日(金)DVD&Blu-rayリリース
公式サイト:http://www.s-island.jp/