一枚のハガキ

日本映画界の至宝・新藤兼人が、99年の人生をかけた最後の最高傑作

一枚のハガキ【DVD】

一枚のハガキ

2011年 日本 114分

監督:

新藤兼人

ジャンル:

ドラマ

公開日:2011-08-06
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戦争末期に召集された100名の中年兵は、上官によるクジ引きによってそれぞれ次の戦地が決められた。宝塚に赴任する松山啓太(豊川)は、フィリピンへ赴任することになった森川定造(六平)に妻・友子からの一枚のハガキを託される。定造は、「検閲があり返事が出せない。そして俺は死ぬだろう。お前が生き残ったら、このハガキは読んだと妻に伝えてくれ」と、啓太に告げた。そして終戦。100名の内、生き残ったのはたった6名。友子(大竹)は夫亡き後、義父に懇願され夫の弟と再婚したが、弟も戦死。義父がショックで死に、義母は自殺。ある日、貧しい農家にひとり残った友子のもとに、啓太がハガキを持って訪ねて来る…。

モスクワ、ベルリン、モントリオールなど海外の映画祭をはじめ、国内でも日本アカデミー賞、東京国際映画祭など国内外で数々の栄誉に輝く巨匠・新藤兼人が、自ら「映画人生最後の作品」と語る本作は、自身が生き残った兵士6人のうちの1人である新藤監督の実体験を元に作られたドラマ。人の命が“クジ”に左右され、兵士の死は残された家族のその後の人生をも破滅に導く…、そんな戦争の愚かしさを、新藤兼人は体験者ならではの目線で、時に激しく、時に笑い飛ばすように描いていく。

監督:新藤兼人、出演:豊川悦司,大竹しのぶ,六平直政