鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言

法隆寺の昭和大修理、薬師寺の伽藍復興に一生を捧げた匠の生涯

鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言

鬼に訊け 宮大工 西岡常一の遺言

2011年 日本
監督:
山崎佑次
ナレーター:
石橋蓮司
出演:
西岡常一西岡太郎
配給:
太秦
ジャンル:
ドキュメンタリー
公式サイト:
http://www.oninikike.com

2012年2月4日(土)よりユーロスペース・シネマサンシャイン大和郡山(奈良県)にてモーニングショー 他全国順次公開

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1990年5月、薬師寺木工作業場、若い大工の作業をじっと見守る西岡常一棟梁。そこは一切の妥協が許されない修練の場である。復興工事のさなか、危惧していた日本での用材調達が困難となり、樹齢千年以上の檜を求めて台湾に行くことになる。同時に日本の国土の65%を占める森林の、一つの寺さえ作ることできないほどの荒廃した姿が露わになってくる。千年生きる建物とは、千年生きる檜が必要であり、その上で木のいのちを繋いでゆく技術が必要だと西岡は言う。木は鉄を凌駕する。これは建築のみならず安きに流れる日本文化や思想に対する西岡の反論である。私たちは何を失い、いま何をしなければならないか、西岡は法隆寺「口伝」の中から静かに伝えようとしている。

かつて鬼と畏れられ、法隆寺の昭和大修理・薬師寺の伽藍復興に一生を捧げ、「最後の宮大工」と称された西岡常一が、癌におかされながらも、これからを生きる若い大工たちへ木の命を伝えた最晩年を記録したドキュメンタリー映画。木は鉄を凌駕する、速さと量だけを競う模倣だけの技術とは根本的に異なる日本人のいにしえの叡智、そして自然への洞察、千年先へいのちを繋いでゆくという途方もない時間へ執念が、所縁ある人々へのインタビューから浮かび上がってくる。