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第85回アカデミー賞外国語映画賞 日本代表作品が『かぞくのくに』に決定!

かぞくのくに

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『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』のヤン・ヨンヒ監督が、実体験をヒントに完全オリジナル脚本で書き上げた、劇映画デビュー作『かぞくのくに』(公開中)が、第85回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表作品に決定した。
第85回アカデミー賞外国語映画賞 日本代表作品が『かぞくのくに』に決定

映画『かぞくのくに』は、在日コリアン2世のヤン・ヨンヒ監督が、自身の実体験を基にオリジナル脚本として執筆した初のフィクション映画。1970年代初頭に、北朝鮮を「地上の楽園」と謳った帰国事業により北へ移住した兄ソンホ(井浦新)が、病気治療のため一時的に日本への帰国を許された。25年ぶりの日本、兄を迎える妹リエ(安藤サクラ)ら家族の姿を通し、価値観の違う社会に生きるもどかしさと、それでも変わらぬ家族の絆を綴っていく人間ドラマである。

帰国事業に翻弄される在日コリアンの家族、という難しい題材を扱いながら、あくまでも「私は私の家族の話をしているだけ」とするヤン監督によるシンプルな物語と、安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチュンら出演陣による好演が、観客の圧倒的な支持を受け、公開5週目の現在も好調な興行が続き、着々と公開スクリーン数を伸ばしている。

第85回米国アカデミー賞外国語映画賞部門の日本代表作品へは、各社より計22作品が申請され、その中から『かぞくのくに』が選出されることになった。女性監督初の快挙となるこの決定を受け、ヤン・ヨンヒ監督は、「驚いています。怖じ気づく心を押さえ込んで闘った昨年の夏を思い出します。スタッフを信じ、俳優陣を信じ、観客を信じ、自分を信じようとモガキました。家族に会うという当たり前の事を手放してまでも世に出した作品です。『かぞくのくに』が人々の中で、世界中の様々な家族について思いを馳せる触媒となる事を祈ります。これからも魂を込めて作品をつくり続けて行こうと思います。大きな叱咤激励を有り難うございました」と喜びのコメントを発表した。

また、同作は今年2月に開催されたベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式出品され、見事C.I.C.A.E.<国際アートシアター連盟>賞を受賞、ほかモントリオール世界映画祭、釜山国際映画祭など12の海外映画祭への正式出品も決定しており、海外での評価の高さも実証済みだ。

これまで米国アカデミー賞外国語映画賞日本代表作品に選出されたのは『一枚のハガキ』、『告白』、『おくりびと』など。国家や政治が個人の人生を否応なしに翻弄する悲劇を背景に描かれた『かぞくのくに』。人権問題をより深く受け止める傾向の強い欧米社会でどのように評価されるのか。ノミネートへの期待も高まる。
2012年9月4日
『かぞくのくに』
2012年8月4日(土)、東京・テアトル新宿、大阪・テアトル梅田ほか全国ロードショー
公式サイト:http://kazokunokuni.com/