ニュース&レポート

タイの“地獄”の刑務所を生き抜いたボクサーの自伝を映画化『暁に祈れ』予告編が解禁

暁に祈れ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • ツイートする
  • Facebookでシェアする
タイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサーの自伝小説を映画化し、カンヌ国際映画祭で話題となった映画『暁に祈れ』(12/8公開)の日本版予告編が解禁された。
タイの“地獄”の刑務所を生き抜いたボクサーの自伝を映画化『暁に祈れ』予告編が解禁

本作は、汚職や殺人が蔓延する実在のタイの刑務所に服役し、ムエタイでのし上がっていったイギリス人ボクサー、ビリー・ムーアの自伝ベストセラー小説を完全映画化した戦慄の実話アクション。新感染 ファイナル・エクスプレス』『チェイサー』など、時代を先取るエッジーな作品を世に送り出してきたカンヌ国際映画祭の2017年ミッドナイト・スクリーニング部門にて大きな話題となり、批評家サイト、ロッテン・トマトでも驚異の96%(2018年8/1付け)という高評価を獲得した。

人生をやり直すために渡ったタイで自堕落な生活に陥り麻薬中毒になってしまったボクサーのビリー(主演/ジョー・コール)は、タイで“地獄”と呼ばれる悪名高いチェンマイ中央刑務所に収容される。解禁された映像では、収容人数を超えた囚人たちで溢れかえる刑務所のあまりに劣悪な環境や、たった一人の白人であるビリーが、全身タトゥーだらけの受刑者たちに取り囲まれ、度々襲撃されるような情け容赦ない世界が映し出される。言葉もろくに通じず怒りや恐れといった感情を独房の壁にぶつける以外にない余りに痛ましい状況だ。

そんな彼が所内に設立されたムエタイ・クラブの存在を知り、そこに“最後の希望”を見出し、ひたむきに練習に取り組み、他の刑務所との試合に抜擢され仲間たちの想いも背負いながらリングに向かう様子を捉えていく。PRIDEやRIZINなど格闘技の「煽り映像」で有名なナレーター・声優である立木文彦氏がナレーションを務め、ただの“刑務所モノ”でも“格闘モノ”でもない、本作が持つ“ふたつの表情”を切り取った迫力の映像に仕上がった。



『ジョニー・マッド・ドッグ』で世界的に評価された監督のジャン=ステファーヌ・ソヴェールは、撮影場所に本物の刑務所を使用し、主要キャスト以外は実際の元囚人やボクシングチャンピオンを起用。作ろうとして作り出せるものではない圧倒的なリアルさを実現させている。

監督は、このように<本物>にこだわり抜いた理由として、「私は観客に〈能動的〉になってほしいと思いました。ただ映画を遠くからエンターテイメントとして眺めるだけではなく、ボクサーや囚人の視点から感じ取り、直感的な方法で、ビリーの人生を経験してもらいたかったのです」と説明。そのため、本編ではタイ語を知らないビリーの恐怖を観客に味わわせるために余計な字幕は一切入っていない。また彼の息遣いまでも立体的に聞こえる臨場感たっぷりの音響など、観る者には、あたかもタイの刑務所に引きずり込まれたような圧倒的なパワーと衝撃の映画体験が待ち受けている。

2018年10月17日
  • このエントリーをはてなブックマークに追加