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『ラスト、コーション』の最強コンビ再び!『ブラックハット』ワン・リーホン&タン・ウェイに注目
ブラックハット
『ヒート』『コラテラル』の巨匠マイケル・マン監督5年ぶりの最新作『ブラックハット』(公開中)。本作で、『ラスト、コーション』のワン・リーホンとタン・ウェイが兄妹役で再共演し、絶妙なコンビぶりを見せている。

他の追随を許さない演出力と、独特のスタイリッシュな映像美学で“闘う男”を描き続けるマイケル・マン監督。5年ぶりとなる新作のテーマに選んだのは、ネットワークが進化し、どこにいても世界中が標的可能となった現代の闇。本日より公開の『ブラックハット』では、世界中で多発するネットワーク不法侵入による凶悪事件の解決に向け、要求も声明もない“追跡不能”の犯人に迫る。
2007年、女スパイと政府要人との禁断の愛を描き、第64回ヴェネツィア国際映画祭にて金獅子賞を獲得した映画『ラスト、コーション』。この作品での熱演によって世界に名が知られたのが、ワン・リーホンとタン・ウェイ。本作では、主人公ハサウェイの大学時代のルームメイトであり、中国軍サイバー防衛の責任者であるチェン・ダーワイ役をワン・リーホンが演じ、ネットワーク・エンジニアでハサウェイの恋人となるダーワイの妹チェン・リエン役をタン・ウェイが演じている。

ワン自身も「この役は僕の弟と似た人生を送っているんです。そういう意味では、自然体で演じることができましたね」と役の境遇が自分にとって身近なものであったことを認めている。しかし、彼が抜擢されたのはそれだけではないと語るのはマン監督。「鋭さや細やかさがすごくあったからなんです。それは監督にとっては最高ですよ。頻繁に疑問を投げかけてくれるし、自身にもかなり厳しいですしね」と、ワンの持つ俳優としての能力を高く評価している。

これに関しては主演のクリス・ヘムズワースも同意しており、「彼女は最高。才能あるし、シーンに真実味を出すために何度でも疑問を投げかけてくるんです。今回の役柄そのものですよね」と絶賛している。
『ラスト、コーション』では学友として、本作では兄妹として共演したリーホンとウェイ。久しぶりに共演を果たした事についてワンは「ウェイとはオフでもすごく仲がよくて、もともと兄と妹みたいなものなんです。だから自然に演じられました」とコメント。これに対しウェイは「初めて共演した2007年以来、全然変わってないわね。忙しくはなったようだけど(笑)」と語っており、二人の仲のよさが垣間見られる。
キャスティングに強いこだわりを持ち、徹底的なトレーニングを俳優に課すことで知られるマイケル・マン監督。今回も数ヶ月に及ぶトレーニングを課し、撮影に臨んだようだ。そんなマン監督の期待に見事に応えたワン・リーホンとタン・ウェイ。アジアを代表する二人が見せる、体当たりな演技をぜひ劇場で堪能しよう
2015年5月8日
- 『ブラックハット』
- 2015年5月8日(金)TOHOシネマズ みゆき座 他全国ロードショー
- (C)Universal Pictures