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黒沢清監督、『岸辺の旅』でカンヌ映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞

岸辺の旅

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第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されていた、黒沢清監督作品『岸辺の旅』が、監督賞を受賞し、黒沢監督より歓びのコメントが到着した。
黒沢清監督、『岸辺の旅』でカンヌ映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞

映画『岸辺の旅』は、湯本香樹実が2010年に発表した同名小説を、黒沢清監督が映画化。3年間失踪し突然帰ってきた夫・優介と、彼に誘われるまま旅に出た妻との永遠の別れを描く、究極のラブストーリー。

現地時間5月17日(日)深夜の公式上映には、黒沢監督とW主演で夫婦役を演じた深津絵里と浅野忠信がレッドカーペットと舞台挨拶に登場。世界中から集まった観客の大喝采が巻き起こり、初のカンヌ入りとなった深津絵里は、その大歓迎ぶりに思わず万感の様子だった。

上映後は満員の観客席からのスタンディングオベーションにとどまらず、会場の外に待っていた多くのファンからも5分以上のスタンディングオベーションが続くなど、現地でも異例の大フィーバーを巻き起こした。W主演を務めた二人には、「二人とも素晴らしい!グレートだ!」「黒沢ワールドを生きている二人!」と賞賛が続き、フランスを代表する新聞リベラシオン紙でも写真入りで大きく1面で報道され、海外メディアからは、「黒沢監督に心揺さぶられる、初めての本格的なラブストーリーだ!」「すばらしいメロドラマ!大きな感動だ!」「今年のカンヌNO.1ではないだろうか!」と熱狂的に迎えられ、高い評価を得ていた。

受賞会場となった満場のドビュッシーにて、審査員からは「まさに岸辺(彼岸)に連れて行ってくれる、素晴らしい旅に連れて行ってくれる、最高の作品でした。そして、素晴らしい演出をされた黒沢清監督に、監督賞をお贈りします」との言葉を受けて、黒沢清監督が拍手喝采の中、壇上に招かれた。

黒沢清監督にとっては、2008年の第61回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」で審査員賞を受賞した『トウキョウソナタ』に続く、カンヌ国際映画祭での受賞となった。

黒沢清監督 コメント

まさにサプライズで、とても緊張しています。ささやかな作品が、こうしてカンヌの場で、ひとつの輝きとして発見して頂けたのだと思います。とても光栄です。
審査員長のイザベラ・ロッセリーニさんからも「おめでとう」との声をかけて頂きました。
監督賞は、作品全体の賞であると思っています。すべての俳優、すべてのスタッフに頂いた賞ということで、とても誇りに思います。
先に帰国された深津さん、浅野さんと一緒にカンヌに来られただけでも楽しい思い出になりましたが、本日、このような賞をいただいて、さらに良い思い出になりました。二人には「ありがとうございました」と伝えたいです。お二人の力があったから、こうした場に招かれましたし、お二人がいたから初めて「人生」を描くことができました。日本に帰ってから、深津さん、浅野さんと「カンヌ楽しかったね」と盛り上がりたいです。
2015年5月25日
『岸辺の旅』
2015年10月1日(木)より、テアトル新宿ほか全国ロードショー
公式サイト:http://kishibenotabi.com/