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ハリウッドの異端者にして鬼才、デニス・ホッパー監督第二作『ラストムービー』が31年ぶりの劇場公開

ラストムービー

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1969年にアメリカ文化の記念碑ともいえる初監督作『イージー★ライダー』を発表したデニス・ホッパーの監督第二作であり、“呪われた映画”あるいは“革命的な傑作”ともいわれる『ラストムービー』(71)が、31年ぶりに上映されることが決まった。
ハリウッドの異端者にして鬼才、デニス・ホッパー監督第二作『ラストムービー』が31年ぶりの劇場公開

映画撮影のために南米ペルーの村に赴いたスタントマン、カンザスは、撮影後ドラッグに溺れ、放蕩にふけるうち、映画作りを模した村での奇妙な 儀式に巻き込まれる。やがて虚構と現実の境目を飛び越えためくるめく世界へと突入するが―。

本作は、インディペンデント映画史上空前の興行収入を叩き出した初監督作『イージー★ライダー』でカンヌ映画祭・新人監督賞受賞、アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされ一躍時代の寵児となったデニス・ホッパーが、最終編集権を含む完全なクリエイティヴの自由を得て念願の企画を映画化した渾身の監督第二作。

当時ユースカルチャー市場を取り込むために、予算100万ドル以内で監督に最終編集権を保証するかたちでピーター・フォンダの『さすらいのカウボーイ』(71)、モンテ・ヘルマンの『断絶』(71)、ジョージ・ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』(73)とともにユニヴァーサルが製作した一本である。

脚本はホッパーが兄貴と慕ったジェームズ・ディーン主演の名作『理由なき反抗』(55)を書いたスチュワート・スターン。ホッパーは次第に正気を失い狂気に陥る主人公カンザスを自ら演じ、ベテラン女優ジュリー・アダムス、映画監督のサミュエル・フラー、先日惜しくも他界した盟友ピーター・フォンダ、ロックの殿堂入りも果たしたママス&パパスのミシェル・フィリップス、本作の音楽も手がけたシンガーソングライターのクリス・クリストファーソンなど錚々たる面々が共演した。

だが編集作業が1年にわたるという狂気に満ちたその創作は混迷を極め、1971年ヴェネツィア国際映画祭で好評を博すものの、難解な内容と前衛的な構成に困惑したユニヴァーサルのトップの再編集指示をホッパーが断固拒絶、映画は短期間での公開後ほぼお蔵入りとなった。この騒動でハリウッドから干されたホッパーは酒とドラッグに溺れ、映画監督としてはその後約10年間の空白期間を迎えることとなった。

本作は1971年当時ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの三都市で小規模の上映が行われたが、昨年のリバイバル公開まで全米で公開されることはなく、日本では1988年、当時アメリカ国外で初めて劇場公開されるもその後のVHS発売以降一度もDVDやブルーレイ化、テレビ放送もなされていない。今回の31年ぶりの上映では、オリジナルネガから4Kスキャン/4K修復が施された最新素材での上映となる。

『ラストムービー 』
原題:THE LAST MOVIE
監督:デニス・ホッパー
製作:ポール・ルイス 撮影:ラズロ・コヴァックス 脚本:スチュワート・スターン
出演:デニス・ホッパー、ジュ リー・アダムス、ロイ・エンジェル、サミュエル・フラー、ピーター・フォンダ、ミシェル・フィリップス 、 クリス・クリストファーソン
公式サイト:dennis-hopper-2019.com
(1971年|アメリカ映画|カラー|ヴィスタサイズ 1 1.85 DCP 108分)
(C)1971 The Hopper Art Trust, All Rights Reserved

12月20日(金)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
2019年9月9日