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是枝裕和監督作『三度目の殺人』、音楽をイタリアの“巨匠”エイナウディが担当

三度目の殺人

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是枝裕和監督の最新作『三度目の殺人』の音楽を、現在“世界で最も愛されているクラシック作曲家”・エイナウディが担当することがわかった。日本映画の音楽を手掛けるのは今回が初めてで、是枝監督の熱烈なラブコールによって実現した。
是枝裕和監督作『三度目の殺人』、音楽をイタリアの“巨匠”エイナウディが担当

『そして父になる』の是枝裕和監督と福山雅治の2度目のタッグで話題の映画『三度目の殺人』。役所広司、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功といった豪華なキャストも注目されているが、音楽に驚きの世界的アーティストが起用されたことが発表になった。世界でCDセールスが150万枚を突破、更に楽曲(パソコンを中心としたストリーミング)再生回数がなんと5億4千万回以上で、「現在世界で最も聴かれている=愛されている」クラシック系作曲家・ピアニスト、ルドヴィコ・エイナウディだ。ヨーロッパではカリスマ的な人気を誇る、イタリアの「巨匠」である。

2月下旬に来日したルドヴィコ・エイナウディは、映画を撮影中の都内のスタジオを訪れ、そこで是枝監督と初対面を果たした。今回の映画の制作にあたりずっとエイナウディの音楽を聴いてきたという是枝監督は、初めて出会うエイナウディと感動的に対面。スタジオ内のモニターで撮影中の映像をエイナウディに見せながら、シーンの意味や、そこに求める音楽の意図を熱く説明した。世界的なクリエイター2人は初対面にも関わらずすぐに意気投合し、和やかに語り合ったという。

スタジオでは主要キャストたちとも対面し、わずかな時間ではあったが挨拶を交わした。満島真之介から「日本の映画に音楽を付けるのは初めてなんですか?」と聞かれたエイナウディが「そうです。すごく楽しみにしています」と肯くと、キャスト一同からは大きな拍手が起こり、福山雅治は「大変光栄です」と語った。約1時間ばかりの短いスタジオ滞在だったが、監督の熱い想いと音楽の役割の説明、そして撮影現場の雰囲気から、エイナウディは確実にたくさんのイメージを受け取ったようだった。

エイナウディは4月にコンサートのために再び来日、その後、撮影完了した映像を確認しながらの音楽制作に入る予定。監督のイマジネーションと完全に一体化した、エイナウディの美しい音楽が彩る映画の完成を楽しみに待ちたい。

是枝裕和監督 コメント

この半年、脚本を書きながら毎日エイナウディさんの音楽を聞いていました。自分が書いたストーリー、撮っている映画と、彼の音楽が自分の中では完全に一体化しています。エイナウディさんの音楽は凄く「映像の浮かぶ音楽」なんですよね。そこが今回選ばせていただいた一番の理由です。 勝手なぼくのイマジネーションなんですけど、彼の音楽「四次元(four dimensions)」を聴いていたら「雪景色」がまず浮かんで。雪の風景がすごく最初に出てきて、主人公ふたりの故郷を北海道という雪の街に設定したんです。なにか「火」とか「水」とか、そういう非常にシンプルなんだけどイメージの強いものを喚起させられる音だったんです。 今回の映画では「人間が人間をさばけるのか」とか、けっこう難しいテーマに取り組んでいるのですが、ヴィジュアルのイメージとしては「火」だったり、雪の「白」だったり、血の「赤」だったりと、すごく明快に、と思っています。そこにエイナウディさんの音楽がすごくフィットするのではないかな、と思っています。

ルドヴィコ・エイナウディ コメント

このプロジェクトに関わることができて大変うれしいです。是枝監督の事を尊敬しておりますし、是枝監督の過去の映画も、とても素敵だと思っておりましたので非常に光栄です。日本映画の音楽を手掛けるのも、日本の監督さんとのコラボレーションも私の人生で今回が初めてですが、日本の事が大好きですし、本当に嬉しいです。 今回は撮影スタジオに伺って、実際に映画の映像を見ることが出来て、是枝監督の求めている音楽のバランスや求められている部分がわかったので良かったです。映画の中には雪のシーンがありましたが、雪の中では周りの音があまり聞こえなくなって、自分の中にある気持ちや感情を感じさせてくれると思いますが、そのような部分を音楽で表現できたらと思っています。
2017年3月10日
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『三度目の殺人』
2017年9月9日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://gaga.ne.jp/sandome