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司馬遼太郎『関ヶ原』初映画化!岡田准一×役所広司×有村架純共演、監督は原田眞人

関ヶ原

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累計発行部数580万部以上を誇る、司馬遼太郎の名作「関ヶ原」が、岡田准一×役所広司×有村架純共演、原田眞人監督・脚本により初映画化されることがわかった。
司馬遼太郎『関ヶ原』初映画化!岡田准一×役所広司×有村架純共演、監督は原田眞人

世代を超えて熱烈なファンを数多く持つ歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、戦国史上最大の合戦・関ヶ原の戦いを描いた作品「関ヶ原」。「国取り物語」「新史太閤記」と並ぶ“戦国三部作”であり、「覇王の家」「城塞」と並ぶ“家康三部作”のひとつでもある本作は、1964年~66年「週刊サンケイ」にて連載、1966年に新潮社より初版単行本、1974年には新潮文庫版全3巻が刊行され、現在までに単行本・文庫を合わせた累計発行部数が580万部を超える、大ベストセラーとなっている。

1981年にTBSでドラマ化されているが、映画化は今回が初。また、司馬遼太郎作品の実写映画化は、1999年公開『梟の城』以来、実に18年ぶり。さらに、これまでの日本映画史上「関ヶ原の戦い」を真っ向から描いた映画作品は無く、その意味でも今までにない挑戦となる。

メガホンをとるのは、『日本のいちばん長い日』(15)で第39回日本アカデミー賞優秀作品賞、及び優秀監督賞を受賞、近年『わが母の記』(12)、『駆け込み女と駆け出し男』(15)等、精力的に新作を撮り続ける名匠・原田眞人。

そして、己の「正義」を強く信じ、愛を貫き通そうとした“純粋すぎる武将”石田三成には、第38回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞にも輝き、主演作が目白押しの俳優・岡田准一。NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、映画『蜩ノ記』以来となる本格時代劇への出演で、原田監督作品には初参加。本作では「正義」を重んじるあまり融通が利かず、不器用で人間味あふれる「石田三成」像を見せる。

豊臣秀吉亡きあとの天下取りに野望を抱き、三成と相対する徳川家康には、原田監督作品の常連でもあり、言わずと知れた日本映画を代表する名優・役所広司。これまで数々の歴史上の人物を演じてきたが、徳川家康役は初挑戦。今までの「好々爺」として描かれていた家康像を、策略を巡らし反三成の大名を多く取り込みながら、三成を追い詰めていく、まさに権力欲に燃える東軍大将を魅力的に演じる。

三成の下で忍びとして、また女性として支え続ける初芽(はつめ)には、2017年の朝の連続ドラマ小説に主演が決定し、映画・ドラマと今、最もオファーが絶えない女優・有村架純。今回、初の本格時代劇で、殺陣などのアクションにも初挑戦。岡田と役所は『蜩ノ記』以来2年振り2本目の共演となり、有村は岡田、役所共に初共演となる。

撮影は8月中旬より約2か月半、滋賀・京都などを中心に、国宝級の歴史的建造物での映画初撮影も予定。また、天下分け目の決戦では、約3,000人規模のエキストラも参加し、迫力ある撮影が行われる。

公開は2017年初秋を予定。今後、主要キャスト以外にも、主演作を多数を持つ第二弾キャストが発表される。

なぜ、今「関ヶ原」か? By 原田眞人

二十五年前、司馬遼太郎原作「関ヶ原」の映画化を熱望したことがあります。その時の心境は、単純に言えば、日本の歴史上、もっとも有名な「天下分け目の合戦」を日本映画の巨匠たちが描かなかった不思議への挑戦です。主役は島左近でした。原作の第一主役石田三成でもなく、第二主役徳川家康でもなく、第三の男である雇われ武将島左近の、最後の戦場としての関ヶ原に、強く惹かれたのです。

十八年前、「関ヶ原」を考えたときは司馬史観からは離れ、通説の「裏切り者」である小早川秀秋が主役でした。調べれば調べるほど、関ヶ原に於ける最年少武将19歳の秀秋の決断は裏切りではなく、年月をかけた豊臣の権威への「復讐」に違いないと思うに至ったからです。「徳川史観」は無論、勝者に都合のよい歴史書であり、多くの作家たちの秀秋軽視論の背景には若さへの侮りがあるのではないか、とも思えました。

その五年後、『ラスト サムライ』に出演することで大掛かりな合戦シーンを目の当たりにして、また新たな「関ヶ原」の構想が湧きました。

『ラスト サムライ』を超える日本発の世界戦略時代劇を作りたい!という思いです。

この時の主役は、島津維新入道。つまり、島津の退け口、と呼ばれる退却戦です。関ヶ原の戦場で、戦いの帰趨が決まるまで三成に味方することのなかった頑迷薩摩勢が、敗戦の途端、敵陣に向かって退却行を始め、合戦当初1500名いた将兵が、二週間後、故国にたどり着いた時には僅か88名だった、という、世界戦史史上の最も勇壮な「愚行」です。

こういった紆余曲折、あるいは人生の試練を経て、私がたどり着いた「関ヶ原」は、結局、司馬遼太郎原作の石田三成でした。

司馬先生は、太閤秀吉が天下を取った術を、「利害を持って説くだけで、正邪ではなかった」とし、秀吉が「天下に号令して以来十三年、なるほど世に秩序はできたが、利害で固まった秩序だ」としています。三成はそこに育ててくれた秀吉のこしらえた「悪」を見出し、「正義か不正義かと判断して」兵をあげるのです。

島左近が三成の家老になるキーワードは、「天下悉く利に走るとき、ひとり逆しまに走るのは男として面白い仕事」の一点です。そして、この一言こそ、今を生きる我々の指標とすべき生き方ではないでしょうか。

天下悉く利に走るとき、理念をもって流れと逆しまに走ることは、男にも女にも面白い仕事、生きる道なのです。

国家の在り方が問われるこの不確かな時代を生き抜くために、我々にはもう一度、それぞれの立場で「正義」を問い直し実践する急務があります。

正義とは一言で言えば、人間の価値です。

「人が国家を形づくり国民として団結するのは、人類として、個人として、人間として生きるためである。決して国民として生きるためでも何でもない」と言ったのは日本の自由主義者を代表するジャーナリストであり政治家であった石橋湛山です。リンカーン大統領とも通ずる「正義」の認識がそこにはありました。

今、三成の血を継承することの重要性を感じています。司馬遼太郎文学の素晴らしさは「正義の信奉者」のもたらすマイナス面も活写し、石田三成を偶像視していないところです。三成と敵対する徳川家康のリアリストの悪しき面と魅力も同時に捕えています。私の中にも60%の三成と、40%の家康が共存しています。そこに、「関ヶ原」を作る意義がある、と痛切に感じています。


『関ヶ原』
出演:岡田准一 有村架純/役所広司
監督・脚本:原田眞人
原作:司馬遼太郎「関ヶ原」(新潮文庫刊)
製作:「関ヶ原」製作委員会
製作プロダクション:東宝映画/ジャンゴフィルム
配給:東宝 アスミック・エース
(c)2017「関ヶ原」製作委員会
公式HP:http://sekigahara-movie.com/

2017年初秋 全国ロードショー
2016年8月10日
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『関ヶ原』
2017年8月26日(土) 全国ロードショー
公式サイト:http://sekigahara-movie.com/