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伝説の恐怖映画『シャイニング』を徹底検証するドキュメンタリー『ROOM237』、1月25日公開!

ROOM237

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巨匠スタンリー・キューブリックが、スティーヴン・キングの同名小説を映画化した『シャイニング』。この伝説の恐怖映画を徹底検証する独創的なドキュメンタリー、『ROOM237』の日本公開が、2014年1月25日(土)に決定した。
伝説の恐怖映画『シャイニング』を徹底検証するドキュメンタリー『ROOM237』、1月25日公開!

『2001年宇宙の旅』(68)『時計じかけのオレンジ』(71)『フルメタル・ジャケット』(87)といった幾多の伝説的な名作を遺したスタンリー・キューブリック。その偉大なるフィルモグラフィの中でひときわミステリアスな魔力を放つ恐怖映画『シャイニング』(80)。

『バリー・リンドン』(75)の興行的失敗を受け、ホラーという商業的なジャンルに初めて挑戦したキューブリックは、ステディカムの開発者であるギャレット・ブラウンを招聘し、流麗なカメラワークとシンメトリーの構図にこだわった恐ろしくも美しいヴィジュアル・ワールドを構築。オープニングの胸騒ぎを誘う空撮シーン、雪山のホテルに出没する双子姉妹の幽霊、エレベーターからあふれ出る大量の鮮血、無数にタイプされた「all work and no play makes jack a dull boy」(仕事ばかりで遊ばないジャックは今に気が狂う)の文字など、一度観たら忘れようのない悪夢的イメージの数々を創出した。ワンカットごとに数十テイクを重ね、当初100日間だった撮影スケジュールは250日間に及んだという完璧主義者ぶりは、今なお語り草になっている。またキューブリックは、フロイト的な精神分析の視点を採り入れた脚色を実施。完成した本編を観た原作者キングは自分の大切な小説を滅茶苦茶にされたと激怒し、猛烈なキューブリック批判を繰り返した。

このような傑出した独創性と完成度の高さゆえに、『シャイニング』はホラーの枠を超えて多くのアーティストに影響を与えたが、この映画には未だ答えがはっきりしない謎、一般的に認知すらされていない謎が数多く残されている。

世界中のファンと同様にその謎に取り憑かれた新進映像作家ロドニー・アッシャーが手がけた『ROOM237』は、まさに『シャイニング』のあちこちにこびりついた奇怪なミステリーの解明に挑んだ異色作である。キューブリックの長編デビュー作『恐怖と欲望』(53)から遺作『アイズ ワイド シャット』(99)までの全作品の場面映像を引用し、不世出の天才監督の脳内を分析するかのような驚くべきドキュメンタリーを完成させた。

リゾートホテルを呪われた迷宮に見立てた『シャイニング』を多角的に解明する本作は、筋金入りのキューブリック研究家たちのコメンタリーとともに進行していく。ビル・ブレイクモア(ジャーナリスト)、ジェフリー・コックス(歴史学者)、ジュリ・カーンズ(作家)、ジョン・フェル・ライアン(ミュージシャン)、ジェイ・ウェイドナー(作家、映画製作者、神秘学者)。以上の識者5人が斬新かつユーモラスな極私的『シャイニング』論を披露し、映画を読み解く魅惑にどっぷりと浸らせてくれる。

タイトルになった“237号室”とは、主人公ジャックが腐敗した老婆の幽霊と出くわす客室のことで、『シャイニング』に渦巻く魔力を象徴する部屋を示している。ちなみにS・キングの原作での部屋番号は<217>で、キューブリックはあえてルームナンバーを<237>に変更した。目から鱗の“真実”からマニアも唖然の“珍説”までぎっしりと詰め込まれた本作は、あらゆる映画ファンの知的好奇心を刺激してやまない。おそるおそる、そしてワクワクと新たな発見に満ちた“237号室”の扉を開いてほしい。
2013年11月19日
『ROOM237』
2014年1月25日(土)シネクイント他全国順次公開
公式サイト:http://www.room237.jp