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樹木希林、河瀬監督のストイックさにチクリ 孫娘・内田伽羅の頑張りがカットに…

あん

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世界からも注目の高い河瀬直美監督の、自身初となる原作からの映画化作品である最新作『あん』の完成披露試写会が行われ、主演の樹木希林、共演の永瀬正敏と内田伽羅、河瀨直美監督、原作者のドリアン助川が舞台挨拶に登壇した。
樹木希林、河瀨監督のストイックさにチクリ 孫娘・内田伽羅の頑張りがカットに…

本作では主演の樹木希林と孫娘・内田伽羅の本格共演が話題とだけあって、会場には多くのマスコミが駆け付け、一般客席も満席となった。それぞれ劇中の衣装を身にまとい、樹木は割烹着姿、永瀬正敏は作業着にエプロンさらには手拭いを頭に巻いて、内田はセーラー服姿で河瀨監督と原作者であるドリアン助川らとともに登場。

ドイツでの編集を仕上げ帰国したばかりの河瀨監督は、「昨年の今頃、クランインした。皆さんの前に誕生することができて、今は感無量です」と観客に感謝の意を述べた。主人公・徳江役を演じた樹木は体調を考慮し一人椅子に座っての登壇。「宣伝部が『これが私の最後の作品になるかもしれない』と言えと言って、嫌だ嫌だと言っていたら、昨日寒かったから具合が悪くなって。イスに座ってごめんなさい」と相変わらずの希林節で挨拶をし、会場を沸かせた。

続く永瀬も「いらっしゃい!」と役になりきって挨拶し、「本当に嬉しいです。みなさんに観てもらえて。三十何年役者やっているけど、サンダルで舞台挨拶するのは初めて」と笑いを誘った。内田とドリアンもそれぞれ本作が完成した喜びを語った。

樹木は内田の本格初共演について聞かれると「河瀨監督からあまり親しくならないようにと言われていたから、なんだかあんまり共演とういう感じがしなかった」と答え、内田は「仕事をしている姿はあまりにも普段と変わらずで、祖母らしい」と現場での樹木の様子を語った。樹木からのアドバイスについては、「具体的なアドバイスはなかったが、台本で読めない漢字を教えてもらった」と海外生活が長い内田らしい回答をした。

また、内田の父である俳優の本木雅弘も既に本作を鑑賞したそうで、本木から内田は「頑張ったね、自然にお芝居ができていて良かった」と言われたと少し照れながら明かすと、すかさず樹木が「でも(内田が)一番頑張ったシーンはカットされてる」と暴露し、会場は大爆笑の渦に包まれた。

初の河瀨組に出演した永瀬は樹木との共演について「(現場では)常に千太郎でないといけない。「徳江さん、おはようございます」ならいいけど、「樹木さん、おはようございます」は言えない現場だった」と徹底した監督の演出を明かした。そんな永瀬を樹木は「すごく偉かった。(撮影中)コンビニの弁当しか食べないの」と褒めつつも、「みんな(河瀨監督に)そうゆう風にさせられるの」と監督が常に役者を見張っていたことを明かした。

本作で主人公たちが人生の困難を乗り越えて生きる意味を探していくことにちなんで、「生まれ変わったらどんな人になりたいか」と問われると、樹木は「私はもういい、勘弁してもらいたい。拒否する!」と即答。永瀬は「もっくん?」と答え笑いを誘い、「こんなかわいい娘がいて」と続けた。対する内田は「一つのことに情熱を持ち続けられる人になれば」と答え、永瀬から「一番しっかりしている!」、樹木と観客からは拍手が送られた。

最後に河瀨監督から観客へ「(キャストが)自分たちの生を注いでくれた。これから観る皆さんが映画を育んでくれると信じている。この映画をお届できて幸せ」と熱い想いが送られ、樹木からも「この年までらい患者の状況を知らずに生きてきた。恥じました。それがこの映画を観たときの感想。今日は(ご来場)どうもありがとうございました」とメッセージが送られた。
2015年4月7日
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『あん』
2015年5月30日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://an-movie.com/