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石原慎太郎「90過ぎても映画撮る!」、新作映画『青木ヶ原』舞台挨拶で宣言

青木ヶ原

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2013年お正月第二弾として公開される、石原慎太郎原作/企画の映画『青木ヶ原』が、第25回東京国際映画祭の特別招待作品として上映され、石原慎太郎、新城卓監督、勝野洋、矢柴俊博が舞台挨拶に登壇した。
石原慎太郎「90過ぎても映画撮る!」、新作映画『青木ヶ原』舞台挨拶で宣言

映画『青木ヶ原』は、石原慎太郎の短編集「生死刻々」に収録されている一編を映画化したもので、富士山麓の青木ヶ原樹海を舞台にした、儚くも美しい悲恋の物語。映画化にあたり石原本人が企画・製作総指揮を手がけ、監督は、『秘祭』『俺は、君のためにこそ死にいく』でも石原と組んでいる新城卓。キャストには、勝野洋、矢柴俊博、前田亜季。その他、田中伸一、石原良純、ゴリ(ガレッジセール)、二木てるみ、左とん平、渋谷天外、津川雅彦らが脇を固めている。

26日(金)の舞台挨拶は、前日に石原が東京都知事を辞任すると発表したこともあり、100名以上の報道陣が集まり、熱気あふれるものに。新城監督は、「幸い昨日、石原さんがどでかい爆弾をぶん投げたもんですから、きっと来るだろうと期待していました」と笑いをとりながら、「この作品は言うまでもなく石原さんのご尽力で映画化になりました。大変感謝しております」と挨拶。

石原慎太郎「90過ぎても映画撮る!」、新作映画『青木ヶ原』舞台挨拶で宣言
新城監督と3本目のタッグとなる石原は、「3本目のこの映画もとっても良かったと思いますが、唯一の欠点は、私のセリフが短い事。カットが短すぎるんだよ(笑)!」とボヤきながらも、「私は沖縄が好きで沖縄のショートストーリーをいくつか書いているのだけれども、オムニバスにして沖縄物語というのをまた2人で作ろうと思う」と、新城監督とのさらなるタッグを熱望。監督は、「石原さんは非常に優しい人ですよ。ただ、うるさい人なんですよ。誤解されますけど、素晴らしい人だと思いますよ」と、石原を褒め称えた。

劇中で、妻子ある身でありながら恋に落ち、死してなお思いを遂げようとする男・滝本を演じた矢柴は、「非常にシンプルな作品なので、丁寧に演じました。監督は今村昌平監督のチーフ助監督だったということで、現場で今村監督のお話を聞き、きっと僕も後輩の俳優に伝えていくことになるのかなあと、映画が伝わっていく力みたいなものを感じた」と撮影現場を振り返った。

滝本の霊に導かれ、遍歴を辿っていく映画の語り手であるペンション経営者を演じた勝野は、「新城監督とは30年来の付き合いで、「お前やれ」と言われて大変嬉しかった。御殿場に20年以上住んでいて、青木ヶ原というのは本当によく噂に聞くところ。(撮影当時は)寒かったんですが、富士山も綺麗で、日本の最高の場所で日本一の山を見ながら『青木ヶ原』というすばらしい作品に携われて、石原さんと監督に感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめ、「映画の中に出ている真っ白い犬はうちの犬です!素晴らしい犬だと思っております」と付け加えた。

最後に石原は、「いやね、水野(晴郎)さんじゃないけど、ほんとに映画っていいもんですね」としみじみ語り、「知事やめてさっさと映画監督やるつもりだったんですけど、ちょっとまた道を間違ってね。この国を見ていられないから、あとちょっとやりますけど、そのあとは90過ぎても映画撮るからね!絶対人に渡したくない作品が2つ持ってるんで、これはもう自分でやります」と宣言し、会場は拍手に包まれた。
2012年10月29日
『青木ヶ原』
2013年1月12日(土)有楽町スバル座ほか全国ロードショー