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池上彰、CIAによる人質救出作戦を「面白い!」と絶賛!ベン・アフレック監督最新作『アルゴ』試写会

アルゴ

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ベン・アフレック監督第3作目となる映画『アルゴ』の公開を控え、プレミア試写会が行われ、フリージャーナリストの池上彰氏がトークショーに登壇。アメリカ大使館占拠事件という史実に基づいた本作について解説した。
池上彰、CIAによる人質救出作戦を「面白い!」と絶賛!ベン・アフレック監督最新作『アルゴ』試写会

映画『アルゴ』は、1979年にイランで実際に起きた、アメリカ大使館占拠事件を映画化したサスペンス・ドラマ。イラン革命が激しさを増すテヘランで、過激派に占拠されたアメリカ大使館から6人のアメリカ人が脱出。CIAはウソの映画製作を企画し、彼らをスタッフに仕立てあげて出国させようとする…。

映画について池上は、「まず、テレビの仕事をしている人間としては”掴み”に注目していました。その冒頭でどう心を掴むかという所では「あれ?」と思わせる不思議な解説からの始まりだったのですが、見事に「なるほど!」となる最後につながっていきました」と、監督としてのベン・アフレックの手腕を称え、俳優・ベンについても、「とてもかっこ良かった。彼自身も当時いたらイランに溶け込めるようなリアルな風体でした。また、古きよきCIAエージェントの雰囲気も良く出ていました」と印象を語った。

また、史実に基づいた本作を、「2005年にイランで取材をし、アメリカ大使館も行きましたが、当時を思い出しながら、本当によく出来ていると感じてました。道路の向いの町並みや走っている車、バザールの雰囲気まできっちり捉えていました」と感心。当時の事件については、「今から考えるとこの映画で描かれている1979年のイスラム革命は、今各地で起きている革命の先駆けだったのだと思います。最近もリビアでの事件が起こるなど、大使館にまつわる事件は今でも起こっていますしね」と語り、「過去に起きたペルーの日本大使館での事件で、日本はなす術がなかった。橋本龍太郎さんが“あんパン”を差し入れるといったアクションしか出来てませんでしたから(笑)。日本はこういうときにどうするか、考えさせられます」と危惧した。

映画で描かれるCIAによる救出作戦については、意外にも知らなかったようで、「それにしてもニセ映画という発想、会社を作るところから始まる手順も面白い!全然知らなかった作戦でしたから驚きです」とコメント。「作品でも描かれてますが、実はカーターも大使館救出作戦を考えていたんです。歴史が証明しているようにそれは失敗しましたが、裏で動いていたのがこの「アルゴ」作戦だったんですね。また、現イラン大統領のアハマディネジャドも当時この勢力に入っていたという説もあります。今に続くルーツがしっかりと描かれていますね」と語った。
2012年10月5日
『アルゴ』
2012年10月26日(金)公開
公式サイト:http://www.argo-movie.jp