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ブッダの絵が少しでも癒しになるなら─工藤静香、八代亜紀、片岡鶴太郎 絵画展発表会見

手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく

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映画『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』の公開に併せ、東京タワー・フットタウン3階タワーギャラリー333で開催される、「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展 −手塚治虫と四大巨星」。この絵画展の発表会見が行われ、片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀が出席、それぞれの描いた作品が披露された。
ブッダの絵が少しでも癒しになるなら─工藤静香、八代亜紀、片岡鶴太郎 絵画展発表会見

画家としても活躍する著名人、石坂浩二、片岡鶴太郎、工藤静香、八代亜紀をはじめ、映画のイメージアートを担当した岡野玲子、そして手塚治虫によって描かれたブッダを展示する「鎮魂と慈悲 ブッダの素顔展 −手塚治虫と四大巨星」(3/31〜4/17開催)。

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墨彩画家として活躍する片岡鶴太郎は、「お話を頂いたとき、ブッダについての知識が皆無だったので、手塚先生の原作をはじめあらゆる資料を読み、3ヶ月の間研究しました。戦後最大の壊滅的な打撃を受けているなかで、私がブッダを描くこと、これは偶然ではなく、ミッションのように感じています」。自身の作品については、「日本画でお釈迦様を描くにあたっては、墨ではなく朱線で描くと知り、朱、群青、墨、緑青を使い制作に入りました。日本画では、キャンバスではなく絹本という絹を使いますが、今回は手織で織った絹をしつらえ、額装もインドの古いターバンを使いました」と、こだわりを説明し、「本格的な仏画は初めてだったが、ブッタについて、仏画について勉強する大きな機会となった。これからも仏画を描いて祈りを捧げていきたい」と語った。

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「一番年下だったので、頑張った姿勢を出したかった」と、100号サイズのキャンバスにブッダを描いた工藤静香は、「ブッダが瞑想している時に嵐にあい、蛇がブッダの背後に立ち、鰓で傘を作ったという話を読み、これが人を思いやる気持ちなんだと思って、コブラの絵を描きました。地を這う蛇に対し、イヌワシを描いて天と地を表した。しゃぼん玉は、今回は、「命、魂」として描き入れました」と説明。「(ブッダを描いたのが)こういう時に重なってしまったのは、偶然じゃないのかなと思います。まず、自分に何ができるかを考え、ひとつづつクリアしていきたい。展覧会の後は、被災地のどこかで、この絵が少しでも力になれるのなら飾って頂きたいと思います」と語り、寄贈の意志を明らかにした。

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震災時からコンサートをチャリティーに切り替え、義援金を呼びかけている八代亜紀は、「日本が大変な時期に、私に何が出来るか常に考えてながら、でも何をすればいいのか、(無力さに)いらだつこともあります。心のケアが大事な時期に、歌で通じること、絵を描くことで癒してあげられたら…」と被災者への思いを語り、作品については、「欲は妖怪だと最近になって分かりました。人間は欲だらけで、欲をなくすのは難しいかもしれませんが、悟りを開く前の、これから修行する青年ブッダを八代亜紀のブッダとして描きました。絵を描くときは穏やかになり、仕上げるには魂も入ります。そういう気持ちが被災地の方々たちにも届いてくれたら嬉しい」と語った。

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また、この日はスケジュールの都合で欠席した石坂浩二からは、「手塚先生の「ブッダ」を読み返し、以前よりも遙かに大きく奥行きの深さを感じ、その感動のままに描こうと、末法の世の赤く汚れた、怖しい空を塗り、燃え上るばかりの古木を描き進む内に、今回のまったく想像の出来ぬ災害が起きてしまいました。なにもかもを失い避難する、余りに多くの方々。その日から数日、唯々無力感におそわれ呆然としています。そんな中でやっと描き上げたこの作品は私の祈りです。どうか大災害に遭われた方々の心にも、光とわずかにでも希みが生まれますように心より祈っています」とメッセージが寄せられた。

今回描かれた絵画は、急遽、それぞれポストカードとして作成され、開催会場にて販売。その利益は東北地方太平洋沖地震で被災された方々への義捐金として寄付させることになった。
2011年3月31日
『手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく』
2011年5月28日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://www.buddha-movie.jp