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山田洋次監督、ベルリン映画祭現地入りに「ドキドキで気が重い…」『小さいおうち』初日舞台挨拶

小さいおうち

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山田洋次監督の最新作『小さいおうち』が25日(土)に初日を迎え、東京・丸の内ピカデリー1にて行われた舞台挨拶に、松たか子、黒木華、片岡孝太郎、吉岡秀隆、妻夫木聡、倍賞千恵子ら出演者と山田洋次監督が登壇した。
山田洋次監督、ベルリン映画祭現地入りに「ドキドキで気が重い…」『小さいおうち』初日舞台挨拶

映画『小さいおうち』は、2010年に直木賞を受賞したベストセラー、中島京子原作の同名小説を映画化した作品。昭和初期、東京郊外に佇む赤い屋根の家に奉公した女中タキが見た、ある“恋愛事件”。その時タキが封印した“秘密”が、60年の歳月を超えて紐解かれていくという、切なくもミステリアスな物語。

舞台挨拶では山田監督が「こんなにたくさんの方に来て頂いて、目がくらくらするぐらい嬉しいです。ちょうど去年の今頃、吹雪の中の撮影から始まったのですが、一年後の今日、こうして公開初日を無事に迎える事ができました。皆さんに満足していただける作品になっている事を願っております」と挨拶。続いて平井家の奥様・時子を演じた松は、「時子という役が皆さんの共感を呼ぶ役になっているか気になっています。山田監督とお仕事が出来て本当に楽しかったです」。平井家の女中・布宮タキ役の黒木も「これから色々な人に見てもらえるのが嬉しいです」と、初日を迎えた喜びを語った。

平成でのタキ役を演じた倍賞は、「山田監督と久しぶりにご一緒させていただいて、撮影初日は大変緊張して、お茶を入れるシーンでは手が震えていました。山田監督の作品に出させていただく度に、人間として学ばせていただきながら、楽しくお仕事をしています」とコメント。倍賞との共演シーンが多かった妻夫木が、「倍賞さんが本当に素晴らしい人で、僕の本当のお婆ちゃんだったらいいのにと思っていました」と語ると、倍賞は「本当のお婆ちゃんになってもいいのよ(笑)」と答え、会場の笑いを誘う場面も。

また、ベルリン国際映画祭のコンペティション部門への出品が決まった本作だが、2月14日の上映にあわせ山田監督と黒木が現地入りする事が発表された。山田監督は「大変光栄な事ですが、まだこれからドキドキしなきゃいけないと思うと気が重いです(笑)。外国の方にも見ていただければ、作品に込めたものと同じ思いを感じていただけるのではないかと思います」と心境を語り、黒木は「今からドキドキしてますが、タキちゃんの様に、山田監督をそばで見守っていようと思います」とコメント。

最後に、山田監督とキャストによる鏡開きが行われ、山田監督は、「俳優さん、そしてスタッフ全員が心を込めてこの映画を作り上げました。東京オリンピックで沸き立っていたあの時代、今と重なって感じた人もいるかもしれません。今の時代が持っている先行き不透明といいますか、ある意味不気味な感じすら僕はするのですが、そういった今の時代と、この映画を重ね合わせて、今の時代に何が大事で、何が大事ではないのか、考えるきっかけになれば嬉しく思います」と会場にメッセージを贈った。
2014年1月27日
『小さいおうち』
2014年1月25日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://www.chiisai-ouchi.jp/