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S・ソダーバーグ監督が会見「究極の状態に置かれた時、人間はどう対応するのか」 映画『コンテイジョン』をPR

コンテイジョン

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地球規模で広がるパンデミックの恐怖を描いたSFサスペンス・スリラー『コンテイジョン』。本作の11月12日(土)の公開に先立ち、スティーブン・ソダーバーグ監督が来日し、記者会見を行った。
スティーブン・ソダーバーグ監督が会見「究極の状態に置かれた時、人間はどう対応するのか」、映画『コンテイジョン』をPR
3年ぶりに来日したソダーバーグ監督は、「3月に日本で大変な出来事が起こりましたが、早く日本のみなさんが以前までの生活に戻れるようになって欲しいと思っています」と、まずは被災地に向けてメッセージを送った。

映画『コンテイジョン』は、新種ウィルスの見えない恐怖と、その恐怖に翻弄される人類の姿を描いたサスペンス・スリラー。映画のテーマについて監督は、「『トラフィック』であれば、麻薬は避けようと思えば避けられますが、ウイルスは、全ての人に関係してきます。ですから、映画のテーマとしては、すごくいいなと思いました。この作品は、人間は、究極の状態に置かれた時、どう対応するのかを描こうと思って作りました」と説明。

演出するうえで難しかった点を聞かれると、「生きてはいるけど、説明しても説得できないものを敵として描くのが難しかった」。また、撮影前に、WHO(世界保健機関)など、実在の機関や研究者に綿密なリサーチを行った監督は、「膨大な量のシーンを撮影したのですが、映画のリズムを加速させ、スピーディーに展開させるために、1時間程カットした。映画を何本か作るか、あるいはミニシリーズにも出来たかもしれませんね」と無念な思いもにじませた。

マット・デイモンをはじめ、マリオン・コティヤール、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレットなど、アカデミー常連の俳優たちが顔を揃えた本作。監督は、「今回は沢山のキャラクターが登場しますが、その分、各自の撮影期間も短くなるので、忙しい俳優たちも出演してくれたのではないか。何より重要なのは、映画自体がスピードある展開なので、映画を観ている観客が、そのロープに掴まってストーリーに付いて行ってもらうために、演技力のあるスターが沢山必要だった」と、豪華キャストの起用理由を説明。

さらに、「こう言うと驚くかもしれないけれど…」と前置きしながら、「僕は俳優たちが好きなんだ。世の中には俳優を嫌っている監督もいるみたいで、俳優たちから信じられないような話を聞くこともある。自分自身をさらけ出すという、怖い仕事をしている彼らの努力に対して、僕自身は敬意を払うし、お互いに尊重している。だから、例えばマットとも6回目の仕事が出来たんだと思います」と、ビッグスターたちとのコラボレーションの秘訣についても明かしてくれた。
2011年11月11日
『コンテイジョン』
2011年11月12日(土)新宿ピカデリー他全国ロードショー
公式サイト:http://www.contagion.jp