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酷寒の山に捨てられた老婆たち…浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子が『デンデラ』完成披露試写会に登場

デンデラ

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6月25日(土)より公開される映画『デンデラ』の完成披露試写会が丸の内TOEI 2で行われ、主演の浅丘ルリ子のほか、倍賞美津子、山本陽子、天願大介監督が舞台挨拶に登壇。過酷だった撮影秘話や映画のテーマである「生き抜く」という話題で、それぞれの想いを披露した。
酷寒の山に捨てられた老婆たち…浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子が『デンデラ』完成披露試写会に登場

映画『デンデラ』は、姥捨山に捨てられた50人の老女たちが、懸命に生きる姿を描いた衝撃作。浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子という日本映画界を代表する豪華女優陣が、生きるか死ぬかの瀬戸際で驚異的な生命力を発揮する老女たちを演じ、冬の寒さ厳しい山形庄内で、熱い女優魂を迸らせている。

舞台挨拶に登壇した浅丘は、「素晴らしい自然の中で、大変素敵なスタッフの皆さんと50人の女優ばかりという撮影に参加できたのは、私にとってとても幸せなことでした。「この作品に参加してよかった」と、今しみじみ思っております」と挨拶。完成披露の舞台挨拶が初めてという山本は、「50人という女性達の中でどのように自分の立場を活かしたら良いのか、久しぶりの映画なので戸惑いもありました。でも、先輩の浅丘さんと色々お話が出来て、気持ちがリラックスして撮影に臨めました。スタッフの方々のエネルギーにも感動をもらいました」。倍賞も、「すごく雪がきれいで、そういう時間が過ごせたのが嬉しかったです。しばらくぶりにプロフェッショナルな女優さんがたくさんいて、とても嬉しかったです」

また、クランクインの1月10日に早速、マイナス11度を記録していたという本作。酷寒の撮影現場について浅丘は、「本当に寒いというより痛かったです」と振り返り、倍賞も、「みなさんのホカロンの貼り方がすごかったですよ。最高が草笛さんで、20枚くらいを使用していました(笑)」と暴露。すべて合わせて25,000個のカイロを使用したそうだが、「大変ではありましたが、地元の方、スタッフの方等、沢山の皆様から温かい気持ちを頂き、あまり寒さは感じませんでした」と、浅丘。しかし、一方で監督は、「女の人はすごい…。僕は寒かったです(笑)」と話し会場を和ませた。

スクリーンに登場する面々は、豪華女優陣とはいえ、老婆メイクを施した、生きるのに必死な70代の女性たち。浅丘は、「昔の70歳と今の70歳は全く違うけれども、私は今の私でまっすぐに立ち、元気いっぱいに演じました。70歳というとまだ新参者です。本当に皆さん、元気でパワーがあって。誰かが病気になると思いましたが、誰も風邪をひきませんでした」と、たくましい女優魂を披露。山本は、「幻想的な風景のなかで、みんなで撮影とは関係ない話をしてエネルギーをいただきました。浅丘さんが現場を楽しませてくれたので、過酷というよりも束の間の喜びがありました。見られない世界を見られて大満足です」と喜びを語った。

また、監督は、父親である今村昌平の『楢山節考』をあげ、「続編というわけではないですし、どちらかというと表と裏のような話です。どちらも一種の寓話ですが、捨てられて雪の中に置いて行かれた後、老婆たちがどうやって生き残り、どう感じて、何故それでも生き続けようと思うのか、そういったところを皆さんと一緒に模索しました。大雪の中をすごい女優さんたちがすごい格好をして、客観的に見て、立っているだけで何か面白そうだなという気がしていました。だから途中からは楢山のことは考えず、わりと自由にやらせてもらいました」。そして、「ロケ地の山形県・庄内は、48年ぶりの大雪で、地元の方には「そんな時期に撮影するなんておかしい。帰れ!」と言われましたが、撮影をして良かったと思いました。地元の方を含め、多くの人の協力を得て、力強い作品になったと思います」とアピールした。

この日の会場では、マイナス11度にもなる極寒の撮影現場を再現すべく、会場に雪を降らせるという演出がなされたほか、劇中に登場した体長2mのクマも登場し、キャストに襲いかかるなど、場を賑わせていた。
2011年6月7日
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『デンデラ』
2011年6月25日(土)より全国ロードショー