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C・ノーラン監督7年ぶり来日!『ダンケルク』ジャパンプレミアで山崎貴監督と対談

ダンケルク

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『ダークナイト』『インセプション』のクリストファー・ノーラン監督が、最新作『ダンケルク』のプロモーションのため7年ぶりに来日。23日(水)、丸の内ピカデリー1にて行われたジャパンプレミアに登壇した。
C・ノーラン監督7年ぶり来日!『ダンケルク』ジャパンプレミアで山崎貴監督と対談

『ダークナイト』『インセプション』と、新作ごとに圧倒的な映像表現と斬新な世界観で、観る者を驚愕させてきたクリストファー・ノーラン監督が、実際に起きた史上最大の救出作戦を描いた『ダンケルク』。

今回のジャパンプレミアでは特別に35ミリ本編フィルム上映されるということで、ノーランファンの藤岡弘、、羽野晶紀、アン ミカ、ハリー杉山、ダンテ・カーヴァー、厚切りジェイソン、赤ペン滝川先生ら著名人が多数来場。上映前のレッドカーペットイベントで藤岡は「CGをほぼ使っていないという映像、史実をリアルに再現していると聞いて楽しみ」、羽野は「『ダークナイト』以来ノーラン戦争映画かと思ってドキドキしていましたが、予告を見て違うんじゃないかな、と!」と、天才監督の最新作への期待感を語った。

舞台挨拶では、ノーラン監督のほか、『ALWAYS』シリーズ3作で興収112億円を突破、『永遠の0』で興収87億円を超える記録を打ち立てた山崎貴監督も登壇。戦争というテーマを通じて“生きる”姿を描いてきた2人のヒットメーカーが作品にかける思いや、こだわりを語り合った。

<ジャパンプレミア>


ノーラン監督:みなさま、今日は来て頂いて誠にありがとうございます。『ダンケルク』という新作を携えて、7年ぶりに日本に来ることができて嬉しいです。日本の観客の皆さまにお見せできることを、ワクワクしています。

MC:ヒットの要因はどこだとお考えですか?
ノーラン監督:ダンケルクの救出作戦は子供の頃から聞かされてきたイギリスの重要な歴史的要素です。けれども、この映画を撮るにあたっては世界中の観客に見せたいと思って作りました。根源的なストーリーはシンプルで普遍性があります。越えられない壁を越える。窮地から勝利を勝ち取る。非常にヒューマンなストーリーです。ヨーロッパだけでなく世界中に訴求できる物語だと思っています。

MC:4度目の来日ですが、今回してみたい日本ならではの体験は?
ノーラン監督:日本に来るたび楽しい経験をしています。今回は時間がないのですが、日本の食事が大好きなので美味しいものを食べたいです。

~山崎貴監督登場~
MC:ノーラン監督最新作をご覧になっていかがでしたか?

山崎監督:CGに頼らないということで、臨場感というか実際にその場に行ったような気がします。前作の『インターステラー』が好きなんですが、本当に宇宙に行ったような気持ちになりました。今回も戦場でずっと緊張を強いられている気分になりました。観終わって「あ!これ、映画だった!」と。映画の魅力は別世界に連れて行ってくれることですが、ノーランは本当に別世界に連れて行ってくれるところが素晴らしいですよね。戦場というのはこんなに怖いのかと。ずっとドキドキしてる。一緒に戦って、結末に向かっていく。行ってきました! 戦場に! 映画というより体験です。

MC:人間を描いた『永遠の0』を監督されましたが、『ダンケルク』は?

山崎監督:一番に感じたことは「本物すごい!」ということです。僕は予算の関係でCGを使用しますが、『ダンケルク』に出て来るものはいちいちが本物。タイムトラベル感が半端なくて、本当に爆発して、本当に船が沈んでる。あまり言うとネタバレですが、そういうことが次々と起こって、「卑怯だな~、羨ましいな~」と(笑)。

ノーラン監督:ありがとうございます。『永遠の0』を拝見しましたが、予算の制約がある中で、ものすごいものを作られていると思いました。ダンケルクの救出作戦が、これまで描かれなかったのには理由があると思います。あくまでイギリスの物語であって、世界で知られいてない。これを描くにはハリウッドスタジオ並みの予算がないと、CG 無しでは作れない。今回のようなチャンスがあって感謝しています。限界がある中で『永遠の0』を作られたことは、素晴らしいと思います。「リアルだった」というお言葉をもらって嬉しいです。

山崎監督:正直、時には予算も人的にもCGの方が楽だと思うんです。そういう時に実写にこだわるには、どう折り合いをつけているのでしょうか?

ノーラン監督:ハリウッドのスタジオのような予算がつくと、よりアーティスティックな選択肢が広がります。パートナーでプロデューサーのエマ・トーマスも言っていますが、できるだけカメラに収めることが肝心。セットにお金を使って、カメラに収められなかったからといってCGにするのは避けたい。古い作品を参考にしたり、経験豊かなスタッフに声をかけ、古いテクニックを使います。例えば、書き割りで大勢いるように見せるとか。意外と安いんですよ。

山崎監督:そこまでやってるんですね。勇気をもらいますね!CGに頼っていると思われていますが、僕も本当の空で撮ったりこだわってるんですよ。でもノーラン監督はレベルが違うので、すごいな、と。でも、書き割り使ってると聞いて、アリだな!と思いました(笑)。それから、若い出演者たちが素晴らしかったです。彼らを演出するためにやったことはなんでしょうか?

ノーラン監督:今回、30歳の俳優が10代を演じるようなハリウッド的アプローチを取りたくなかった。当時、その場にいたような年齢の役者を選びました。実際の戦場となった現場で撮り、爆発も本物。グリーンバックが背景だと俳優の経験をベースに演じますが、あの戦場を再現した中で演じるので、経験がないキャストにも心配はありませんでした。

山崎監督:緊張感がすごいじゃないですか。僕は緊張感を出せないのですが、どこから出て来るんですか?ちょっと盗んで帰りたいです(笑)

ノーラン監督:緊張感の保たせ方は脚本段階から考えていました。ストーリーを書くに当たって、サスペンス的手法を取りました。ヒッチコック、クルーゾー監督といった、緊張感を保たせることに長けた監督を参考にしました。本作では、陸海空3つのストーリーラインが交錯していきます。緊張感を保たせるには、それぞれのストーリーのテンションを高めていく。陸のテンションが少しずつ上がっていったタイミングで、海のストーリーが新たに始まる。3つのストーリーのテンションの上がり方を少しずつずらしていくことで緊張感を保たせました。

山崎監督:音楽もそうなんですね?

ノーラン監督:サウンドトラックの中でチクタクという時計の音がなっています。これは、自分が持ってる懐中時計を音楽のハンス・ジマーに渡して、それをベースにサウンドトラックのリズムを作ってもらいました。今回初めての試みとして、映像とサウンドトラックと効果音を融合して、常にテンションが上がり続けるという構成にしました。
2017年8月24日
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『ダンケルク』
2017年9月9日(土)全国公開
公式サイト:http://dunkirk.jp