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トニー・レオン、2度骨折しながらも「達成感でいっぱい」 『グランド・マスター』ジャパン・プレミア

グランド・マスター

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ブルース・リー唯一の師、伝説のグランド・マスター葉問(イップ・マン)を描いた映画『グランド・マスター』。本作のプロモーションのため来日したウォン・カーウァイ監督とトニー・レオンが30日(木)、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われたジャパン・プレミアに出席。日本人ゲストとして真木よう子と、主題歌を歌うAIとシェネルが駆けつけた。
トニー・レオン、2度骨折しながらも「達成感でいっぱい」 『グランド・マスター』ジャパン・プレミア

拍手喝采のなか客席を通って現れた二人は、ファンから握手やサインを求められ、揉みくちゃになりながら交流を楽しみ、舞台に登壇。『レッドクリフ Part II』以来4年ぶりの来日したトニー・レオンは、「約10年経ってウォン・カーウァイ監督と一緒に仕事ができ、ここに来れて嬉しいです。みなさんに気に入ってもらえるといいのですが」と日本に来られたことへの喜びの言葉を述べた。

構想17年、準備期間8年、撮影に3年という長い年月をかけて完成された本作。製作のきっかけを、「刺激的でスリルがある素晴らしい武術映画を見せたかったんです。イップ・マンは普通の武人ではなく、文人の気質を持っていて、起伏の激しい人生を歩みました。もとはお金持ちでしたが晩年はすべてを失います。しかし、彼は最後まで自分を奮い立たせて生き様を貫き、グランド・マスターとなった人物ですので、映画のテーマに値すると思いました」と監督は語る。

そのイップ・マンに抜擢されたトニー・レオンとは、7度目のタッグを組む。アクション俳優ではない彼を起用した理由は、「文人の気質は、目が優しく学者の気質を持っている。そしてロマンチストであること。最良の選択だったと思います。彼はとても武芸の才能があります。初めての武術訓練で素晴らしい腕を見せてくれました」と、イップ・マンはトニーにしかできない役であったという。それに対して、トニーは「嬉しいですね。ブルース・リーを見て育ちました。その師匠の役ができることは本当に嬉しいです」と優しい笑顔をふりまきながら語る。

グランド・マスター(宗師)を演じるため、47歳でカンフーに初挑戦、4年にわたる過酷なトレーニングを積み、専門家も絶賛する武術を披露したトニー。このトレーニングについて聞かれると、「トレーニングを始めてある程度できるようになってから、骨折をしました。療養のため半年休むと、またゼロからスタートになるから大変です。そして、クランクイン初日に2度目の骨折をしました。完成して達成感でいっぱいです」と壮絶なエピソードを明かした。

イベントには、ウォン・カーウァイ好きという理由から、カンヌ国際映画祭で出演作『そして父になる』が審査員賞を受賞し世界進出を果たした真木よう子が、日本公開を祝福して花束を持って駆け付けた。真木は「細部にこだわる映像がすごくて感動しました。『受け継がれるのは技よりも心』という言葉は映画全体が語っているもので心に響きました」と、緊張気味に本作を絶賛。その言葉に監督は「優秀な女優が心に染み入ったことは嬉しい」と笑顔で答えた。また、真木が「カンフーやってみたい」と言うと、「すごく大変ですよ」と答えるトニーに、監督は「トニーさんはいいコーチですよ。特に女性に教えるのは得意です」と笑いを誘った。

さらにステージには、AIとシェネルが登壇。本作のイメージソング「After The Storm feat.シェネル」をパワフルに歌い上げ、「感動しました。イントロを聞いて雨のシーンを思い出しました。デュエットもいいですね。人は一人では生きていけない、誰かと支えて生きていかなければいけないという本作のテーマとリンクしてよかったです」と、息のあった二人の姿を見て、監督もご満悦な様子であった。

最後に、「映画を気に入っていただけることを祈っています」(トニー)、「カンフー映画を好きな人はぜひ見て欲しい。もしカンフー映画を初めて見るのであれば、本作は素晴らしいはじまりになると思います。二人の武術家の人生、グランド・マスターになる姿を描いています。観た後、中国武術と中国人に対して新しい認識をもっていただけたら嬉しいです」(監督)と笑顔で語り、イベントは終了した。
2013年5月31日
『グランド・マスター』
2013年5月31日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほかにて全国ロードショー