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オスカー直前のスコセッシ監督が来日!「私にとっての恵み」と『ヒューゴ』への思いを語る

ヒューゴの不思議な発明

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第84回アカデミー賞で最多11部門にノミネートされている映画『ヒューゴの不思議な発明』のマーティン・スコセッシ監督が5年ぶりに来日し、都内ホテルで記者会見に出席。特別ゲストとして女優の小雪が駆けつけ、名匠に花束を贈った。
オスカー直前のスコセッシ監督が来日!「私にとっての恵み」と『ヒューゴ』への思いを語る

映画『ヒューゴの不思議な発明』は、1930年代のパリを舞台に、駅の時計台に隠れ住む少年ヒューゴの冒険を描いた3D作品。映画の父として知られるジョルジュ・メリエスの映画創世記の時代と共に描かれており、スコセッシ監督の【映画愛】がたっぷりと詰め込まれている。「私にとって特別な作品と共に来日したことを嬉しく思います」と挨拶したスコセッシ監督は、特別ゲストとして駆けつけた小雪から花束を贈られ、満面の笑みで受け取った。

映画について小雪は、「ストーリー・脚本・美術・衣装・音楽・キャスティングすべてが完璧。引きこまれるように映画の世界に入り、あっという間の2時間で、夢の中にいるようでした」と感想を述べ、「年齢は問わず、お子さんと観る方も、デートで楽しむ方も、現実の世界を忘れて、スコセッシ監督の魔法の世界に陶酔できると思います」とメッセージ。これを受けて監督は、「もしかして子供向けの映画になってしまうのでは?と思ったこともあったが、出来上がった作品は、7歳から108歳まで楽しんでいただけるものになった」と自信をのぞかせた。

今月26日(日本時間27日)に授賞式が行われる米アカデミー賞で、最多11部門にノミネートされている本作。今の心境を監督は、「大変興奮しています。今まで自分が作ってきたものと異なり、とてもパーソナルな作品ですから」と語り、「年をとってから娘をもうけたが、彼女の思考や、友人たちからも影響を受けるようになり、より自由な考え方を持つことが出来た。絵を描いてみたり、それを動かして人に伝えたり。クリエイティビティに関して衝動に駆られた時代に帰ることが出来たんだ」。そして、原作本を読んだ妻から、「一度でいいから娘のために作品を作ってみたら?」と言われていたことも明かした。

オスカー直前のスコセッシ監督が来日!「私にとっての恵み」と『ヒューゴ』への思いを語る
主人公の少年ヒューゴは、監督自身の投影なのか?という質問には、「自分では気付いてなかったが、妻とプロデューサーからはそう指摘された」と振り返り、幼い頃の映画との出会いを、「私自身、3歳からぜんそくもちで、いかなる運動もダメ、植物や動物に近寄ることも出来なかった。父がよく映画に連れて行ってくれたが、映画には荒野、草や木、山々、犬、カウボーイ…自分がしてはいけないものが満載で夢中になったよ。映画を鑑賞することで父との絆が育まれたので、ヒューゴの心理面にも反映されている」と話した。

そして、監督として一貫して大切にしている部分として、「自分としては個人的な接点がなくてはならない。私は監督ではないと感じている。なぜなら、本物の監督は、いかなる題材、いかなるジャンルでも上手く作品を撮ることが出来るが、私はそうではない。年を重ね、『ディパーテッド』や『シャッターアイランド』で行き着く所まで行ったので、新たにやり直さなければならないと思った。『ヒューゴの不思議な発明』は私にとっての恵みだった」と、本作へのあふれる思いを語った。
2012年2月16日
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『ヒューゴの不思議な発明』
2012年3月1日(木・映画の日) TOHOシネマズ 有楽座他、全国ロードショー!(3D/2D同時公開)
公式サイト:http://www.hugo-movie.jp/