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「三池崇史監督 presents 大人だけの空間」に満島ひかりが登場、『一命』撮影秘話を明かす

一命

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映画『一命』の公開を前に、三池崇史監督が、自身がホストを務める試写会付きイベント、「三池崇史監督 presents 大人だけの空間」で映画をお披露目。ゲストとして、ヒロインを演じた満島ひかりも登場し、トークライブが行われた。
三池崇史監督 presents 大人だけの空間に満島ひかりが登場、『一命』撮影秘話を明かす

1958年に発表され、1962年には映画『切腹』として世界に名を轟かせた、滝口康彦原作による伝説の物語「異聞浪人記」。この原作をもとに、50年余の時を経て、再び映画化された『一命』は、貧しくとも愛する人と共に生きることを願い、武家社会に立ち向かった二人の侍の生き様を描いた物語。

三池監督は、「この映画はまさに“一命”を懸けて作った映画です。これからの日本映画の可能性を感じてもらえれば嬉しい」と挨拶し、「映画史上、こんな悲しい役はないんじゃないかという役を演じてもらいました。満島ひかりさんです」と、ヒロインを演じた満島を紹介。満島は、「三池監督と何を話したらいいか分からないですが(笑)、面白い会になるよう努めさせていただきます」と挨拶した。

三池監督は、満島の登場と同時に流れた劇中音楽にも触れ、「Vシネマやヤクザものなど色々やってきて、ついに坂本龍一と出会いました。素晴らしい音楽ですが、おそらく、見終わった後に音楽があったという印象がほとんどないと思います。静かに流れ、登場人物をスッと後ろから支えている。映画音楽ってこうあるべきだと思う。映画のなかの登場人物が、映画音楽によって救われるという奇跡的な瞬間も楽しんで頂ければ」と語った。

主人公であり、満島演じる美穂の父親・半四郎を演じた市川海老蔵については、監督が、「今思っている海老蔵と、見終わった後の海老蔵に対する感覚が確実に変わる。すごく魅力があって、力がある役者。瑛太君や役所さんの魅力を逆に引き出してくるのも意外だった。こんな芝居が出来る奴は、プライベートで何やっても良い。それぐらいすごい」と称賛。満島は、「すごく純粋な方です。現場でも、プライベートな時間と本番中の半四郎としての時間への切り替わりの瞬間がすごく早いんです。そんな役者さんは初めてだったので、こういう潔いやり方を私もいずれは経験してみたい」と、ポスターを横目に憧れの眼差しを送った。

また、撮影中のエピソードとして満島は、「大変なことはなかったけど、赤ちゃんが6時間くらい泣いたことですかね(笑)。海老蔵さんが抱くと泣いてしまうんです(笑)」と暴露。三池監督は、「最初は「俺には無理だ!」って言ってもんね。でも、もう父親だから今は大丈夫なんじゃないか。この間、キャンペーンで会ったら、「昨日おむつかえたんですよ」とか、「かわいいんですよね」とか言っていて、普通なんだなと思いましたよ(笑)」と、海老蔵の子煩悩ぶりを披露した。

また、9月に行われた完成披露試写会で、「命を懸けて守りたいものは?」と聞かれ、「自分の本能」と答えた満島。その理由を監督に問われた満島は、「常に更地に立ってたい。世間が作った何かじゃなく、自分の身体から湧き上がってくるものを忘れないでいたい、守りたいと思ったんです」と解説。三池監督は、「女性って強いよな…」と感心し、ふと、「今は幸せですか?」と問いかけると、満島は「幸せです。おかげさまで(笑)」とニッコリ。監督は、「何かムカつくよね(笑)。幸薄そうな印象なのに(笑)」と突っ込み、会場を笑わせた。

最後に、これから映画を鑑賞する観客に向けて、監督は「少し辛口で、ものすごく優しい映画なので、じっくり楽しんでください」。満島は、「見終わった後、すごく純粋な気持ちになれる映画だと思います。私は、試写で観た後、1日に何回も何回も映画のことを噛みしめました。とても気持ちがいいスタッフ・キャストに囲まれた、本当に贅沢な現場でした。皆さまに愛してもらえる作品になればいいなと思います。本能で観てください」とメッセージを送った。
2011年10月6日
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『一命』
2011年10月15日(土)ロードショー
公式サイト:http://www.ichimei.jp