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『インセプション』を携えてディカプリオと渡辺謙が日本に”凱旋”

インセプション

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7月23日より全国524スクリーンで公開される映画『インセプション』のプロモーションのため、主演のレオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、クリストファー・ノーラン監督、プロデューサーのエマ・トーマスが来日。都内のホテルで記者会見に臨んだ。
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既に米国で公開され、公開3日間の興行収入6,040万ドルを突破している本作は、2009年6月の東京を皮切りに世界6カ国で撮影。ロンドン、パリ、LAのプレミアを経て、この“凱旋来日”で最後のプロモーションを迎える。

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撮影についてレオは、「毎日が驚きの連続で、毎日何かが起こるんじゃないかと期待していた。何より、スペクタクル大作という枠組のなかで、キャラクターのエモーショナルな部分を演じることが出来て楽しかった」と振り返った。また、日本の観客に向けて、「日本の方は、新しいアイデアや発想にオープンで、宮崎駿の『千と千尋の神隠し』のようなシュールな世界観に、躊躇なく飛び込む土壌が出来ている。先日も、謙さんと、黒澤明監督の『夢』の話をしていて、本作とテーマが通じていると思った。本作はハリウッド映画では珍しく、発想がユニークで、プロットも複雑でシュールな面もある。こういう映画こそ、皆さんに支持して頂きたい」と、強くアピールした。

渡辺謙は、自身の役柄について、「クリス(監督)は『007』のジェームス・ボンドのようにやって欲しいと言うのですが、残念ながら脚本にはボンドガールは用意されていませんでした」と、不満気な表情。しかし、監督との仕事については、「CGを多用したと思われがちですが、俳優まわりは基本的にアナログで、セットを建てて色々な角度から撮影しました。しかも、半年間で6カ国で撮影しているので、最初にスクリプトを書いた時点で緻密に計画を立てないと、とても出来ないものです。クリスの頭の中はどうなっているんだろう?と思いました。文学的、科学的、建築学的なあらゆることを考え、準備し、それを遂行していく行動力…、(レオナルド・)ダ・ヴィンチの再来ではないかと思います。半年間みっちり付き合って幸せでした」と、称賛の言葉を贈った。

これに続けてレオも、「クリスは、確固としたビジョンをもった映画作家。本作は、クリスにとっての『8 1/2』(F.フェリーニ監督)のような集大成になったと思う」と、褒め称える。

一方、監督とは公私ともにパートナーであるエマ・トーマスには、「監督の困った部分は?」との質問も。これに対してエマは、「何て質問なの!こんなところで…」と笑いながらも、「私はクリスの映画が大好き。監督としてもちゃんと予算のことを考えているし、素晴らしい才能を持っている。マイナスな点なんてひとつもないわ(笑)」と、キッパリ言い切った。

そして、登壇者から褒められづくしで照れ笑いを浮かべていた監督。斬新な企画をスタジオへ通すことの難しさについてはこう語る。「スタジオは常に新鮮なアイデアを受け入れてくれる。観客も何度も同じものを見たくないからね。今回は、前作『ダークナイト』の成功も助けになり、ワーナーとの関係も良好だった。これに加えて力になったのは、人間なんだ。これだけ素晴らしいキャストが揃い、「これならいける!」と、プロジェクトが進行したんだ」

また、会場の記者からは、オーソン・ウェルズの名作『市民ケーン』との関連性についての質問があり、これに対して監督は、「もちろんある。夢との関連性や、ナレーションも含めて参照した」と答え、「誰かの頭の中に入るなら、オーソン・ウェルズだね。どんなことを考えているのか、実現しなかった映画のことなどを知りたい。」と、監督らしいコメントを残した。

会見の最後には、レオが、「今回、参加出来て楽しかった。特に、皆さんの「宝」である渡辺謙さんと仕事できたのが嬉しかった。人間性も素晴らしく、紳士で、沢山のものを与えてくれた。日本人として謙さんを誇りに思うべきです」と熱く語り、これを聞いていた渡辺は、顔をしかめながら、通訳に対して「カット、カット」と指先で合図し、照れる様子を見せていた。
2010年7月22日
『インセプション』
2010年7月23日(金)、丸の内ピカデリー他 全国ロードショー
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/