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“恋の罪”でお騒がせの園子温監督、主演女優 兼 婚約者・神楽坂恵と揃って会見

恋の罪

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『冷たい熱帯魚』に続く園子温監督の新作『恋の罪』の完成報告会が、2日(水)、映画の舞台である東京・渋谷区円山町で行われ、園子温監督、水野美紀、冨樫真、神楽坂恵が登壇。園監督と神楽坂の婚約報告も合わせて行われた。
“恋の罪”でお騒がせの園子温監督、主演女優 兼 婚約者・神楽坂恵と揃って会見

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先日、婚約したことを発表した園子温監督と主演の神楽坂恵は、「婚約おめでとうございます」と祝福を受けると、2人揃って「ありがとうございます」と満面の笑みを見せた。園監督は、「わたくしの“恋の罪”でお騒がせしてどうもすみません。こんなことになるとは…」と照れながら挨拶。一方の神楽坂は「園子温監督と婚約いたしました。『冷たい熱帯魚』と『恋の罪』という素晴らしい作品を通して、人としても、女優としても成長させて頂きました。とても尊敬でき、信頼できる方とこうしてめぐり会ったことを嬉しく思います。これからも精進していきます」と、笑顔でしっかりと婚約を報告した。

映画『恋の罪』は、渋谷区円山町のラブホテル街で起きた殺人事件から着想を得て製作されたサスペンスドラマ。

本作での水野美紀の役どころは、事件を追う刑事であり、幸せな家庭を持ちながらも不倫を断ち切れない女性・和子。水野は、「最初に本を読んだ時は、それほど特別な女性だと感じなかった」と、すぐに役柄に理解を示した様子。「いろいろと取材を受けるなかで、女性のインタビュアーも和子というキャラを不思議に感じていない、「女性とはそういうものだ」という共通言語のもとで取材が始まるんですが、男性のインタビュアーは、「あれは役作りが難しかったのでは?」と、ハッキリ分かれたのが印象的でした」とも語った。

人気作家の夫を持つ主婦・いづみを演じた神楽坂は、「『冷たい熱帯魚』の時も(撮影で)追い込まれはしたんですけど、今回はそれ以上に求めるものが大きく、深くなっていたので、応えられるように頑張りました。自分と向き合ったり、もっと自分を知るという大切な多くのことを学びました」とコメント。

昼は大学助教授、夜は別の顔を見せ、いづみを愛の地獄へと導く強烈なキャラクター・美津子を演じた富樫真は、「本当に(役が)憑依していたのかもしれません。どんな役作りをしてもハンパなものになりそうだったので、現場の空気感を大事にして、あまり作り込まないようにしました」と語った。また、共演シーンが多い神楽坂について聞かれた富樫は、劇中さながらに神楽坂を見つめ、「いづみちゃん(神楽坂)とは一緒にいた時間も長く、お互いの痛みも知ってる」と話すと、神楽坂は「現場では多々泣いていたので…。稽古の涙、人生においての涙、色んなものが詰まった涙でした」と、過酷な撮影を振り返った。

本作のテーマについて園監督は、「取材していくなかで浮かびあがってきたのが、女性ならではの社会的抑圧、家庭の抑圧、性の抑圧だった。(本作は)抑圧と解放がテーマですね。“セックスと円山町”ということで、大雑把に言うと『セックス・アンド・ザ・シティ』の裏通りバージョン。若い女の子の映画はたくさんあるけど、成熟した女性を赤裸々に描いた映画は数少ない。それを撮りたかった」と説明。

第64回カンヌ国際映画祭をはじめ、海外で高い評価を得ている本作は、10月に行われた第44回シッチェス・カタロニア国際映画祭≪ORBITA部門≫で最優秀作品賞を受賞した。各国での反応を園監督は、「アジア・ヨーロッパ、それぞれいろんな捉えられ方があり、女性の立ち位置も環境によって違うので、感想も違ってくる。(女性が)解放された国では楽しく観て、抑圧されているところは哀しくも見える。社会的な立ち位置によって見方が変わるのは面白かった」と語った。

映画『恋の罪』は、11月12日(土)テアトル新宿ほか全国ロードショー。既にイギリス/アイルランドでは公開を終え、12月には台湾で公開。その後も韓国、香港、ドイツ、フランス、カナダなど、30ヵ国以上で続々と公開が決定している。
2011年11月2日
『恋の罪』
2011年11月12日(土)テアトル新宿ほか全国ロードショー
公式サイト:http://www.koi-tumi.com