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『凶悪』初日舞台挨拶、山田孝之らキャスト陣が「つらかった」撮影を振り返る

凶悪

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映画『凶悪』が9月21日(土)に初日を迎え、主演の山田孝之をはじめ、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、白石和彌監督による舞台挨拶が、新宿ピカデリーにて行われた。
『凶悪』初日舞台挨拶、山田孝之らキャスト陣が「つらかった」撮影を振り返る

本作は、死刑囚の告発をもとに、雑誌ジャーナリストが未解決の殺人事件を暴き、真犯人逮捕への道筋をつけた異例の事件を活写し、日本を驚愕させたベストセラー・ノンフィクション新潮45編集部編「凶悪ーある死刑囚の告発ー」の映画化作品。初日を迎えられたことに対して監督は、「半端な気持ちではできない、自分自身が凶悪にならないといけないと思い創りました。観に来ていただきありがとうございます」と感無量の様子。

人間の二面性を浮き彫りにした脚本に惚れ込んだキャストたちは、「藤井の気持ちに変化があり、やりがいがありそうで、すぐにやりたいと思った」(山田)、「モデルの死刑囚と遺族の方と間接的に関係を持つのは、それは嫌でしたよ。しかし、監督の堅い決意、リリーさんの誘いもあり悪に引き込まれました」(瀧)、「まずやりたいなと思った。けど、ひとりは嫌だなと思って、瀧を道連れにしました。僕と瀧を選んだということはシリアスな犯人像ではないので、二人でぶっこんじゃお!って思ったら普段通りの俺らでしたね」(リリー)、「難しくてやりがいがありそうと思いこの役を引き受けました。すでにキャストが決まっていたのですごいことになりそうだなと思いました」(池脇)と、それぞれの本作への出演経緯を語った。

本作は重厚なドラマにも関わらず、撮影はたったの3週間。キャストは「辛かった」と口を揃え、瀧は「極寒の日に一晩中撮影で、一度上着を脱いだことで着れなくなって失敗した」と半笑い。観客も半笑いだったため、すかさずリリーが「こんな映画を見て大笑いできないよね。楽しいシーンがまったくないからね」とツッコミが。さらに、山田演じる藤井の妻を演じた池脇は、「撮影2日間で何にも楽しくなかった。息が詰まりました。でも山田くんは楽しそうでしたよ」と言うと、山田は「池脇さんとの面会シーンがすごい楽しかったです。芝居っていいなって」との返しに、池脇も「いじめられてたみたいで…」と笑いながらコメント。本作の雰囲気とは打って変わって和気あいあいとしたキャストのトークで会場を沸かせた。

また、公開初日を祝して、原作者であり主人公・藤井のモデルとなった宮本太一氏の<記者からの手紙>を紹介。山田に対しては「殺気迫るものがありました。最初と最後で同じ人とは思えない」、瀧に対しては「実際の死刑囚よりはるかに凶暴で迫力があったことを保証」、リリーに対しては「得体のしれない怖さを垣間見せる絶妙の演技には感服しました。ラストは圧巻でした」、池脇に対しては「『楽しかったんでしょ?』の一言で不謹慎にも楽しんでいたという事実を再認識させられました」とキャスト陣をベタ褒め。最後に監督に「演技力、想像力には何度も唸りました。監督のオリジナリティに満ち溢れている」と絶賛コメントを寄せた。

熱いメッセージを受け、山田は「いい意味でも悪い意味でも原作があると比べられるが、純粋に映画として見てもらえてよかった」とコメントした。最後に「こういう映画が作りづらくなっているので、本作がヒットすると色々な作品を作れると思います。日本映画に元気を取り戻してほしい」と白石監督が本作のため、日本映画の未来のためにという言葉を残し、舞台挨拶は終了した。
2013年9月24日
『凶悪』
2013年9月21日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
公式サイト:http://www.kyouaku.com/