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5年ぶりに来日したギレルモ監督が熱弁!『パシフィック・リム』は“日本へのラブレター”!

パシフィック・リム

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SFスペクタクル超大作『パシフィック・リム』の公開を前に、ギレルモ・デル・トロ監督が来日。7月28日(日)に、菊地凛子、芦田愛菜とともに記者会見とジャパンプレミアイベントに登壇した。
5年ぶりに来日したギレルモ監督が熱弁!『パシフィック・リム』は“日本へのラブレター”!

7月28日(日)、14:00から行われた記者会見では、5年ぶりの来日となるギレルモ・デル・トロ監督、菊地凛子、芦田愛菜が揃って登壇。監督は、「この作品は日本に対するラブレターです。どうぞ受け止めてください」と挨拶。監督の気持ちをさらに代弁するように、菊地も「監督の日本への愛情がたくさん詰まった映画です」。そして芦田は、今後のハリウッドでの活躍を期待させるような流暢な英語で、「Hello my name is Mana Ashida.Please enjoy the film.」と挨拶し、会場からは拍手が起こった。

本作は、ギレルモ監督が『ホビット』を辞退してまで製作した渾身の作品で、製作費は驚異の2億ドル超え。この正真正銘の超大作にヒロインとして出演した菊地は、8年前の『バベル』の撮影時に、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督を通じてギレルモ監督に自身をアピールしていたことを明かし、「SF映画に自分が一人のパイロットとして出られることが想像もつかなった。子供の頃から親しみのある怪獣が出てきたり、ロボットが出てきたりする作品を、才能あふれる監督と一緒に撮れたことは夢のよう。全てが初めてで、全てが自分にとって大切な時間でした」

監督もまた、脚本執筆時にはすでに菊池を想定しながら書いたことを明かし、「凛子が演じるマコというキャラクターは、強いけれども非常に女らしい部分を持っているようにしたかった。女性の強さは男性の肉体的な強さとは違い、精神的な強さであり、凛子はそれを持っている女優。彼女との現場は非常に楽しかった。彼女は真実の感情を出せるので、女優として尊敬している」と語った。

一方、初めてハリウッド映画の現場を経験した芦田は、「楽屋が一人一台のキャンピングカーでびっくりしました。「用意スタート!」というのが「アクション!」というのでびっくりして緊張したんですけどかっこよかったです」と話すと、監督がすかさず「アクション!」と言い、会場は和やかなムードに。続けて監督は、「愛菜は天才です。何日も何日も撮影で彼女を泣かせてしまったけれども、今まで一緒に仕事をしてきた女優の中で一番偉大です。本当は彼女は50歳で、精神的には僕よりもずっと大人なのかもしれない」とベタ褒めし、芦田を喜ばせた。

また、本作でのロボットの造形について監督は、「押井(守)監督の「機動警察パトレイバー」は本当に素晴らしい」と前置きしながら、「今回はファンムービーにしたくなかったので、いろいろなものを参考にして作った。ロボットと怪獣のデザインには1年以上かかった。例えば、(凛子が操縦する)ジプシー・デンジャーは、エンパイア・ステート・ビルディングと(俳優の)ジョン・ウェインを組み合わせたイメージ。それとシルエットも意識し、100種類くらいあるデザインから、まるで『アメリカン・アイドル』のように毎週10体ずつオーディションをしたんだ」と、そのこだわりを熱く語った。撮影方法についても「今回はCGを使っているが、実際にロボットの一部を作りその中にパイロットの方々に入ってもらって、セットを破壊した。愛菜ちゃんが泣きながら走るシーンも、実際にセットを作って怪獣が向かってくると振動するようにした。一番お金がかかったのは、海の中から(戦闘が)始まって宇宙まで(ロボットが)行くという25分間の戦闘シーンなんだ」

そして会見の最後に「怪獣は自然界が生んだ非常に大きな敵。互いが信頼し合うことで、世界を救うことができる。地球という同じロボットに乗った我々は、愛情と信頼なくして生き延びることはできないのです。最新の技術を駆使した作品ですが、描きたかったのは、自己犠牲の精神や有機、知性や共和といったシンプルで普遍的なテーマなんだ」と、本作に込めた想いを語った。

また、同日18:00から行われたジャパン・プレミア・イベントでは、約2000人の観客が集まる中、監督、菊地、芦田と、本作に出てくる怪獣のゆるキャラ版“ないふへっど君”がレッドカーペットに登場。菊地は黒を基調としたロングドレス、芦田は胸元に黒いリボンがついた白いワンピースという出で立ち。ファンの声援に笑顔で握手をしたり、サインに応じたりと、ファンサービスを行った。

MCから、いよいよ本作が日本で公開する気持ちを問われた監督は、「子供の頃から怪獣映画を作ることを夢に見ていた。この映画を日本に紹介できるのは本当に名誉あること。私は“オタク外人”として、日本にありがとうと言いたい」と感謝しきり。

菊地は「この作品が大好きで自分が出ているのを忘れて何度も何度も見た。日本人としてこの作品に出れて嬉しい!」と感無量の様子で、自分の幼少時代を演じた芦田を「面倒見の良いお姉さんとして、愛菜ちゃんにサインをもらいに行ったんです。愛菜ちゃんが自分の小さい頃を演じてくれてよかった。プロフェッショナルで集中力もある尊敬できる女優さん」と大絶賛。一方、芦田は、「背が高くて外国の人と英語で喋っていてかっこよかった」と、海外で活躍する先輩に対して尊敬の念を込めた。

さらに監督は、「今までにない大きさのメカ対怪獣が描かれているこの作品は、本当にスペクタクル映画。我々人間は助け合って信頼しあっていかないと生き延びられないので、人類は同じロボットに乗っているというメッセージを持っている」と熱い思いを語った。すると、会場から不穏な地響きと足音が響き渡り、監督らの後ろから15mもの水しぶきが沸き起こった。東京湾に怪獣が現れるような演出に会場は大いに盛り上がりとなり、レッドカーペットイベントが終了した。
2013年7月29日
『パシフィック・リム』
2013年8月9日(金)新宿ピカデリー 丸の内ピカデリー他 3D/2D同時公開
公式サイト:http://pacificrim.jp