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福田雄一監督、『斉木楠雄のΨ難』を外国人記者にアピール 「アメリカで仕事したい!」

斉木楠雄のΨ難

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週刊少年ジャンプ連載の人気コミックを、山﨑賢人ほか豪華キャストで映画化した『斉木楠雄のΨ難』。今週末21日(土)の全国公開に先駆けて、19日(木)に日本外国特派員協会にて、本作でメガホンをとった福田雄一監督が登壇し、記者会見を行った。
福田監督、『斉木楠雄のΨ難』を外国人記者にアピール 「アメリカで仕事したい!」

上映直後の会見ということもあり、映画を堪能した在日外国人記者たちから大きな拍手で迎えられた福田監督。監督にとっては今回が初めての同協会での会見となったが、司会から開口一番「1970年代のアメリカのコメディが好きと伺いましたが、それはなぜですか?」と、興味津々といった様子で質問が。すると監督は「親から“お笑いの英才教育”を受けてきた(笑)」と独特の表現で答え、早速会場を沸かす。

海外記者からの質疑応答では、前作『銀魂』が、中国でも大ヒットをしていることについての感想を求められ、監督は「あまり興行的なことには興味がなく、中国でのヒットの様子はわからないのですが、中国よりもアメリカでヒットして欲しいと思っています。アメリカで仕事がしたい!」と率直な思いを述べ、「海外の作品にインスパイアされることも多く、自分の笑いが日本だけでなく世界でもと思っています。『サタデーナイトライブ』のコント作家がやりたいと思っていて、ニューヨークで仕事をしたいという思いはずっとあります」と、胸の内を語った。

70年代のアメリカのコメディが好きという監督に対して記者から「たしかに70年代を想起させる笑いになっていた」といった感想が挙がると、「いま、日本の笑いがわかりやすい方向に回帰している気がします。それこそ、この映画は週刊少年ジャンプ、少年誌に載っている漫画なので、子供にもわかりやすい笑いになっている」と応えた。

続く「社会風刺的な部分も感じられた」との感想には、「小さいころからアメリカンコメディが好きで、特にギャグとしてのパロディーが好きなのですが、アメリカはそのパロディーがすごく上手いと思っています。何かしらのパロディーとしてのギャグをもってきた時に、風刺といわれる要素はあるのかなとは思います」と見解を語り、「『銀魂』は、『いつ公開中止になるかわからないから早く観に行け!』と、ファンが言っていたくらいパロディーがたくさん入っていましたが、アメリカンコメディに影響を受けているところがあります」とコメントした。

また、主人公の斉木楠雄は、生まれながらにとんでもない超能力を持ちながらも、目立たずに日常を送るのを願うキャラクターだが、「日本人的な発想のキャラクターなのか?」という質問が向けられると、「超能力を武器に戦うというのが普通だと思いますが、この作品の主人公はそうではないというのが、あまりに逆説的で面白いなと思ったのが、映画化したいと思ったきっかけ」と語り、「その真逆の部分がこの映画を観る日本人の方も面白いと思うところだと思います」と、作品の見どころを述べた。

さらに、キャスティングについての質問が及ぶと「隠さずに言いますが、僕の映画のキャスティングは妻がやっております!(笑)。『銀魂』は80%が妻のキャスティング案からで、この作品も、まだそれほど有名になる前ながら、主演を山﨑賢人でと提案してくれたのが妻です!」と暴露。「原作を見つけたのも、たまたま息子の部屋に探し物をしているときに、息子の本棚に『斉木楠雄のψ難』のコミックが並んでいて、読んでみたら面白くて、そのときに斉木のビジュアルと山﨑くんのイメージが合わさってというのが始まりです」と、驚きのキャスティングと映画化の経緯を語り、「すべての仕事は妻のジャッジでやっていて、彼女はただの主婦なんですけど天才なんです(笑)」と言い切ると、場内は大爆笑に包まれた。

さらに、劇中ではいくつもの石像が映るといったシーンがあるが、その中に“兵馬俑”があり「上映中そのシーンでどっと笑いが起きた」ということが記者から伝えられると、「すごく嬉しい!テンション上がる!」と喜びながらも狙い通りといった様子で「あまりに親切に観せると面白くなくなるけど、観てる人がちゃんとそこに気づいてツッコミをいれてくれることを信じて、ドラマでも映画でもそういった一瞬の笑いをいつも入れている」と、こだわりの笑い表現だったことを明かした。
2017年10月20日
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『斉木楠雄のΨ難』
2017年10月21日公開
公式サイト:http://saikikusuo-movie.jp