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素人・野見の熱演に松本人志監督「ほんの一瞬、かっこよく見えた」と絶賛コメント

さや侍

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松本人志の監督作品第3弾『さや侍』の合同会見及び完成披露試写会が、5月7日(土)に大阪にて行われ、松本監督をはじめ、主演の野見隆明、板尾創路、熊田聖亜(子役)が登壇した。
野見の熱演に松本人志監督「ほんの一瞬、かっこよく見えた」と絶賛コメント

鞘(さや)しか持たない侍 “野見勘十郎” と、その娘 “たえ” が挑む【30日間の戦い】を描いた、松本人志監督初の時代劇『さや侍』。完成披露試写会の前に行われた合同取材には、松本と、出演の板尾創路、熊田聖亜の3人が出席。製作時の秘話から作品の手応えまで、さまざまなエピソードが披露された。

本作の構成で意識したことについて松本は、「笑いも涙もあるハイブリッドな映画を作ってみたいと思った。深読みするようなストーリーは邪魔になるし、誰が見てもすぐわかるものに、という気持ちがあった」。さらに、自身の映画への思いを「映画に限らず何か作品を作れば、棺桶に入れてもらえる。棺桶に持って行くものをなるべくたくさん作りたい。『さや侍』はそれに値するものになったと思う。映画は海を渡るしずっと残って行くもの。20代、30代の頃には照れ臭くてできなかった、自分の正直な思いみたいなものを、今回は(出演せずに)人を使うことで表現できたかなと思う」と、真摯な気持ちを語った。

そんな松本の気持ちを代弁するかのように主人公に起用されたのは、素人・野見隆明。このキャスティングについて松本は、「まずはギャラなしで済むというのがありまして(笑)。完全な素人さんなので、うまくいかなかったとき、あいつのせいだと言うことができますし…」と笑わせながらも、「昔、番組を一緒にやってた時に、いつかこの人で映画をやってみたいと思っていた。野見さんが、切腹したくないがためにジタバタする、というのが最初の発想だった。実は、野見さんには映画だと教えずに撮り始めたので、前半部分はほとんどドキュメント。野見さんは《30日の業》を、全くウケないなか、マジだと思ってやっていた。共演者の皆さんには絶対笑わないでくれとお伝えして、野見さんが朝、おはようございますと入ってきても、全員無視をするという(笑)。そういう撮影法でやらせていただいた」と、独特の撮影現場の様子を明かした。

さらに松本は、主人公の娘 “たえ”について「野見さん一人では画面が汚いということで子供を入れ、最初はそれも男の子だったのに、いつのまにか女の子になった。女の子になったことによって、自分の父親としてのものが作品に出てきた。映画に出てくる、たえ(娘)というのは、僕のなかの理想の娘ではある」と話し、一児の父としての素顔ものぞかせた。

また、初の時代劇に挑戦した感想については、「朝も早く、殺人的なスケジュールで、できることなら二度とやりたくない。いますぐ撮りたい!というときも、ヅラ直しなどで時間がかかったり……」と松本がボヤくと、板尾も「ヅラは大変でしたね。江戸時代の人はなんであんな髪形にしたんかな」。さらに板尾は、「ヅラが蒸れて痒かったので、コーヒーを混ぜるプラスチックのマドラーを差し込んで掻いていたら、それが突然折れて出てこなくなって、マドラーを頭のなかに入れたまま『さや侍のまま終わらせる気か!』というセリフを言った」と、驚きのエピソードを明かした。

大阪ステーションシティシネマの舞台挨拶では、主演の野見も観客の前に登場。緊張のあまり自己紹介で声を上ずらせる野見に、松本から「あせりすぎやって!」とツッコミが入り、場内は大爆笑。続いて初主演の感想を聞かれた野見は、「一番大変だったのはふすま割り。なかなか割れなくて本当に苦労しました。でも頑張って頑張って、どんどん割っていきましたよ」と、これまた一生懸命にコメント。松本からは、「この人、言われたことは本当に真面目にやるんですよ。ヒザをすりむきながら一生懸命やってる姿を見て、ほんの一瞬、かっこよく見えました」とお褒めの言葉も。

最後に松本は、「僕がこれまで作ってきたものとはちょっと違う作品になっていると思います。後半、わりとマジで作ってしまいました。よろしくお願いします」と挨拶し、会場を後にした。
2011年5月10日
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『さや侍』
2011年年6月11日(土) 全国公開
公式サイト:http://sayazamurai.com/