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日本映画で48年ぶりの快挙!真木よう子主演『さよなら渓谷』がモスクワ映画祭で審査員特別賞受賞!

さよなら渓谷

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6月20日から開催されたモスクワ国際映画祭のコンペティション部門へ出品されていた、真木よう子7年ぶりの主演作『さよなら渓谷』が、審査員特別賞を受賞。記者会見と公式上映の模様と、授賞を受けて喜びのコメントが届いた。
日本映画で48年ぶりの快挙!真木よう子主演『さよなら渓谷』がモスクワ映画祭で審査員特別賞受賞!

現地時間6月28日(金)に行われた記者会見では、集まった多くのメディアから真木への質問が集中し、真木はヘビーな質問にも臆することなく答え、凛とした姿を印象づけた。

撮影を振り返り真木は「とても過酷でした。特に彼女(主人公/かなこ)の人生の中で最も不幸な時期、映画の中では回想シーンになっていますが、その時期を演じていたころが一番辛かったです。食事もままならなくて…」と述懐。「役を演じるにあたり、レイプ事件の本や資料をたくさん読みました。普段の生活では耳に入ってこないような体験がそこにはありました。このような体験をする女性が世界から生まれてほしくないと思います。私はかなこを演じて、このような強い女性を演じられたことを誇りに思いますし、困難だったけれども演じきれたことが役者人生の希望となりました」と話した。

その後行われた公式上映では、上映前の舞台挨拶に真木、大西信満、大森立嗣監督、森重晃プロデューサーが登壇し、真木はロシア語も披露しながら、「この衝撃的なラブストーリーが、日本を超え、全世界のみなさんの心に深く刻まれるよう願っています」とアピールした。

そして現地時間29日(土)、映画祭の閉幕とともに授賞式が行われ、本作が見事、審査員特別賞を受賞。モスクワ映画祭において、日本映画では『手をつなぐ子等』羽仁進監督以来の48年ぶりの快挙となり、大森監督は「日本で作った小さな映画ですが、モスクワ映画祭で賞を受賞して、胸をはって日本へ帰れます。モスクワのことがすごく好きになりました」とスピーチした。

授賞式終了後、取材に応じた大森監督は、発表の瞬間の気持ちを「はじめはよく分からなかったんですけど「ジャパニーズ」と言われて、うゎっと思いました」と振り返り、「僕の映画は賛否の激しい作品ですが、こうやって賞をもらえたことで、自分がやってきたことに間違いはなかったと少し自分に自信がもてました」。また、受賞のポイントを聞かれると、「俳優たちの演技が一番だと思います。深い人間関係が描かれているというところで評価していただけたようです」と分析した。

真木も「期待はしてたんです(笑)。なので、「ジャパニーズ!」と言われた瞬間、「やった!!」と思い、監督と一緒に喜びました。あんまり言いたくない…泣いちゃうから(笑)」と、興奮冷めやらない様子。さらに、「本当に強い信頼関係で結ばれた最高のチームで作り上げた作品。こういうチームが日本映画にあるのであれば、一生女優をやめたくない。そのチームで作りあげた作品が、こうやって賞に選ばれたことで自信にもなりました。これから自分が関わっていく映像世界への希望です」とコメントした。

また、大西は「言葉で伝える作品ではないので、表情や体で伝えるしかないが、真木さんとの二人の空気間が海外の人に伝わったのなら嬉しい。原作を読んだ時から映画に、と思って監督とチームを組んで、作るからには意味のあるものに仕上げなければならない、ということも感じていたので、今回、賞をもらえたことは本当に嬉しく思います」と喜んだ。
2013年7月1日
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『さよなら渓谷』
2013年6月22日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://sayonarakeikoku.com/