ニュース&レポート

マーティン・スコセッシ監督、28年の思い結実 『沈黙 サイレンス』は「語っても語りつくせない」

沈黙 サイレンス

  • Facebookでシェアする
  • ツイートする
高松宮殿下記念世界文化賞授賞式のため来日したマーティン・スコセッシ監督が、19日(水)、日本を舞台にした最新作『沈黙-サイレンス-』の記者会見に出席。出演者の窪塚洋介、浅野忠信とともに、最新作への思いを語った。
マーティン・スコセッシ監督、28年の思い結実 『沈黙 サイレンス』は「語っても語りつくせない」

映画『沈黙-サイレンス-』は、マーティン・スコセッシ監督が、1988年に原作と出会い映画化を希望し、長年に渡り暖め続けてきたという待望のプロジェクト。 17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師の目に映った想像を絶する日本を舞台に、人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で描いた歴史大作。

会見には、日本美術協会主催の高松宮殿下記念世界文化賞を受賞、授賞式への出席のため来日したマーティン・スコセッシ監督と、本作のキーとなるキチジローを演じる窪塚洋介、通辞役の浅野忠信が出席した。

最初にスコセッシ監督は、本作を通じて、「文化の違い、文化の衝突」を描きたかったと説明。また、「日本の文化には14歳の時に溝口健二監督の『雨月物語』を観て初めて触れました。元々私はカトリックということもあり、遠藤周作さんの作品に興味を持ちました。長い間構想してきたので、この作品を映画化できて、とても嬉しいです。この映画については語っても語りつくせません」と日本に対しての敬意、映画化できたことへの喜びを語った。

窪塚は「夢のような時間、体験ができました。とても光栄です」、浅野は「役を頂いたときとてもびっくりしました。オーディションの時に監督と心が通じ合ったのを感じました」とコメント。

今作を作り上げた理由に関しての質問を受けると監督は、「色んなテーマを深堀しなければならないと思っていました。言葉では表現できない次元までいかなければならないと感じました。それが、「信ずることとは何なのか」、というテーマ。「沈黙」は精神世界を追求する上で大事になるのではないか、と感じました」

また、窪塚、浅野をキャスティングした理由を聞かれると、監督は「キチジロー役は新鮮な解釈を与えたいと思ったところに、キャスティング・ディレクターから窪塚さんのビデオを渡されました。窪塚さんは力強く演じているだけではなく、心から正直に演じていて、役を心底理解していると感じました」。 浅野に関しては「浅野さんもキチジロー役のオーディションを受けたが、彼の過去作品を観て、通辞役が良いのではないか、と思いお願いをしたらパーフェクトでした」と説明。

続いて、スコセッシ監督の演出方法について窪塚は、「初日に監督が綺麗なスーツを着ていて、汚い酒場で撮影だったのですが、演出を伝える時に床に手をついて再現していて「スーツが汚れる!」と思いました(笑)」と会場を笑わせながら、「それくらい熱い思いがあって、作品に向き合っているのだと思いました」。同じ質問に浅野は「最初はすごい緊張しましたが、日を重ねる度に楽しかったです。役者として監督がとても期待してくれているのが分かりました」とコメントした。

映画『沈黙-サイレンス-』は、2017年1月21日(土)に全国公開される。
2016年10月19日
『沈黙-サイレンス-』
2017年1月21日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://chinmoku.jp/