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ロバート・ゼメキス監督、最新作を引っさげ来日!“バック・トゥ・ザ・フューチャーDAY”にメッセージ

ザ・ウォーク

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ロバート・ゼメキス監督が、第28回東京国際映画祭オープニング作品として上映される最新作『ザ・ウォーク』を引っさげ来日。21日(水)、聖路加ガーデン47Fで行われた記者会見に出席した。
ロバート・ゼメキス監督、最新作を引っさげ来日!“バック・トゥ・ザ・フューチャーDAY”にメッセージ

東京湾を見下ろせる、高さ約200mの聖路加ガーデンのタワー屋上で行われた<天空>記者会見には、約2年ぶりの来日を果たしたロバート・ゼメキス監督、そしてプロデューサーのジャック・ラプキー氏が登壇。臨場感あふれる体験ができると映画批評家をうならせた驚異的なラスト20分の体感映像について問われ、「それがこの作品を撮った理由のひとつ。この興奮は他の芸術では表現できない、映画であればこのスペクタクルを描けると思いました」とゼメキス監督。ラプキー氏も「たった18ページの絵本から始まった企画。監督は映像化のビジョンが見えていると話しました。彼がそう言うなら、絶対に面白いものになると思ったんです」と自信を覗かせた。

本作の主人公フィリップ・プティに惹かれた理由を、監督は「彼にはアーティストとしての情熱があります。自分のクリエイティブな部分を表現せずにはいられない、だからやるしかない、そういった所に惹かれました。彼の作品は確かに極端で、狂気を感じる部分はありますが、みなさんにも似た部分があるのではないでしょうか」とプティの個性を賞賛。さらに、「アートに対する喜びを感じるのは、作り上げた時ではなく、作るまでの過程にあります。そういうクリエイティブな面でフィリップと同じものを感じるんです」と話し、そのプティを演じるジョセフ・ゴードン=レヴィットについて「役のために自分の肉体を変化させるタイプ。彼はワイヤーロープも自分で歩きたいと言いました。役者やアーティストの気概を物語る良い例が彼だと思います」と、絶賛の言葉を贈った。

驚異的な映像はもちろん、劇中で印象的に描かれているワールドトレードセンターのツインタワー。今はなきこのタワーをまるでもうひとりの主人公のように描いている事について、監督は「フィリップ本人と話す時、彼はあのツインタワーをまるで生き物のように、アートを描く上でのパートナーのように話していました。だから自分もそういう目線で描くのが一番良いと思いましたし、フィリップの目を通したタワーを描いたつもりです」。ラプキー氏も「ロブはフィリップと同様に、あのツインタワーに名誉と愛情をかけ、キャラクターのひとつとして描きました。最後のシーンは監督の愛情が込められた素晴らしいショットになっています」とその想いを語り、感慨深い様子を見せていた。

また、会見が行われた2015年10月21日は、ゼメキス監督が手がけた不朽の名作『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(89)で、主人公のマーティとドクがデロリアンに乗り込み、タイムトラベルでやってきた“未来”の日付のまさに当日。過去からこの日に訪れ大変な目に合う事になる“古い友人”に対し、彼らの冒険のきっかけを作った張本人であるゼメキス監督は、「時空をいじるな、壊すなと、そう伝えたいと思います(笑)」と、笑顔を見せながらメッセージ。そして「今日は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』DAYですからね。ここにいる事が出来て嬉しいです。30年という時は本当にあっという間でした」と喜びの言葉を述べた。

過去の名作から最新作に至るまで、常に革新的で常に新しい映像世界を切り開くその嗅覚はどのように培われたのかと問われると、監督は「自分はその時使えるツールを全て使って映画作りを楽しんでいるだけ。ストーリーを伝えるために技術の力を借りています」とコメント。そして最後に今後のキャリアと映画の未来について、「これからも映画作りをしていきたい。デジタルテクノロジーがどんどん進化し、より効率的に、経済的に映画作りが出来るようになります。技術を駆使し、ストーリーやキャラクターのための作品が作られていくと思っています」と自らのビジョンを述べた。

質疑応答を終えると、47Fからの景色をバックにフォトセッション。映画さながらのシチュエーションに監督も満足気な笑顔を見せ、和やかな雰囲気で会見を終えた。
2015年10月22日
『ザ・ウォーク』
2016年1月23日(土)全国ロードショー
公式サイト:http://www.thewalk-movie.jp/