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野田洋次郎、韓国の映画祭で主演作『トイレのピエタ』舞台挨拶に登壇

トイレのピエタ

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6月6日公開の映画『トイレのピエタ』が、韓国で開催中の第16回全州(チョンジュ)国際映画祭にて上映され、主演を務めた野田洋次郎(RADWIMPS)、松永大司監督が舞台挨拶に登壇した。
野田洋次郎、韓国の映画祭で主演作『トイレのピエタ』舞台挨拶に登壇

2000年よりスタートし、今年で16回目となる全州国際映画祭で、インターナショナル・コンペティション部門に日本映画として唯一正式出品された『トイレのピエタ』。CGV5番スクリーンで行われた上映には、映画祭の中盤ということもあり、コンペティションの審査員である韓国女優ムン・ソリ(「オアシス」でベネチア国際映画祭新人俳優賞受賞)をはじめ、コンペティションに参加した監督たちも詰めかけて場内は満席となった。

上映後、満場の拍手で迎えられた野田と松永監督。「まだ日本で公開されていないこの作品を、ここチョンジュでみなさんに見てもらうことは大変嬉しい」と挨拶をした松永監督は、自身が長年暖めていた手塚治虫の死の床のエピソードからインスパイアされたこの企画が、2011年の東日本大震災を受けて、最初は主人公の宏(野田洋次郎)のキャラクターだけで構想していたストーリーが、死に直面するという出来事に光をあて乗り越えてくという真衣(杉咲花)のキャラクターが新しく加わった経緯を述べた。

観客からは熱心な質問が飛び交う中、韓国の少女が「自分は園田宏と同じ状況にいます。しかし、なんとか医者に告知された期限をすぎました。毎日毎日覚悟しながら生きています。この映画を見て、私自身は宏の最後の言葉に励まされました。これからも自分なりに自分のピエタを探していきます。ありがとうございました」と、癌患者の少女からの発言に場内は暖かい拍手で包まれ、登壇した二人は言葉をうしなう一場面もあった。

上映後、同じコンペティション部門に「They Have Escaped」を出品しているフィンランドの監督 J.P. VALKEAPAA氏は、「キャストが皆、印象的で非常にエモーショナル映画!」と絶賛。

松永監督とは4年前のチョンジュ映画祭で知り合い、以来互いの自宅を行き来するほどの友人だというヤン・イクチュン(『息もできない』)は、本作を見るためだけにソウルから車で3時間以上もかけて駆けつけ、日本語で「かわいそう、かわいそう!」を連発しながら、「自分の映画に非常に似たところがある。前半の宏には全く生きる気力を感じなかったが、真衣と宏が交錯していく中盤以降に心を鷲掴みにされた。最後はすごく感情をもっていかれる」「前日入りしてまで来た甲斐があった」と絶賛の言葉を述べて、撮影のための打ち合わせがあるといそいそとソウルへ帰って行ったという。
2015年5月7日
『トイレのピエタ』
2015年6月6日(土)新宿ピカデリー他全国公開
公式サイト:http://toilet-pieta.com/