ニュース&レポート

押井守監督、清野菜名の“特異的な雰囲気”を絶賛「いいタイミングでいい女優にあった」

東京無国籍少女

  • Facebookでシェアする
  • ツイートする
7月25日(土)公開の映画『東京無国籍少女』トークイベントが、16日(木)、新宿TSUTAYAにて行われ、主演の清野菜名、共演の金子ノブアキ、押井守監督が登壇した。
押井守監督、清野菜名の“特異的な雰囲気”を絶賛「いいタイミングでいい女優にあった」

イベントでは、衝撃のラスト15分を匂わす最新予告の上映後、清野菜名、金子ノブアキ、押井守監督がモーツァルトの曲のBGMとともに登場。まずは全員から台風接近中の中、会場まで足を運んでくれたことに感謝の挨拶を述べ、押井監督は「嵐が来る!」と意味深な発言で会場を沸かせた。

世界の押井作品で映画初主演を飾った清野菜名は、オファー時の気持ちについて「すごく嬉しかったけれど、主演への驚きとアクションへの期待も大きく、本気で取り組もうと思いました。押井監督のことはあまり知らなかった」と世界の押井を前に素直な発言が飛び出し、大物感を漂わせる。一方、押井監督ファンだという金子ノブアキは、「『アヴァロン』が大好きです。僕はポーランドの血が入っているんですが、初めてポーランドの景色を見たのがその作品でした。モーツァルトの曲が流れる中での撮影は押井監督の作品に出演しているんだという実感を感じながら演じられる現場で感激しました」と語った。

キャスティングの経緯について押井監督は「藍という主人公の候補は10人ぐらいいました。今まで若い女の子を撮ったことがないので自分の中に選ぶ基準がないんだよ。そんな中でも歩く感じが印象に残ったのが清野さん。かわいいとか美人とか以外に、何かを感じた。誰かを殺してもおかしくないんじゃないかという特異的な雰囲気ですね」。金子については、「パトレイバーへのキャスティングで検討したことがあるんだよね。いまどきの日本人と少し異なる雰囲気がある。だから会ってすぐに決めました」

また、押井監督の“脚本が薄い”と話題がふられると、「薄かったね。セリフもほとんどなかったしね。助監督はうるさく言ってきたけど、大丈夫だよ…と」と意に介さない様子。しかし、「実は過去に、「大丈夫」って言って編集したら60分しかなかったっていう前科があるんだよね(笑)」とも明かした。

アクションシーンについては、清野が「練習期間が実質2日しかなかったので、自分にとっては挑戦でした。AKという銃も初めてだったし、マガジンチェンジも見ないでやってほしいと言われたので、家に持ち帰って練習をした。でも本番では全く違う型のAKで、3分ぐらいのアクション動画を見せられて、これを覚えてくださいと言われた時には「えーー!!ふざけんな!」って思いました(笑)」。そんな清野に金子は「彼女のアクションは、造形的にもキレイで素晴らしかった。この作品のアクションを観たら、みんな彼女のファンになるし、海外からもオファーが来ると思いますよ!」と賛辞を贈り、清野は「来てほしい!」と満面の笑みを浮かべた。

劇中のラスト15分、衝撃の展開を迎える本作は、「今までの日本映画になかったのではないかなというぐらいすごい!」と清野。監督は「一番気に入っているのは、殺陣のキレもあるんですが、遮蔽物のないところで戦わなければいけないので、休みのないノンストップアクションになっているところですね。そしてきれいな子だというだけでアクションをさせても成立しないと思っていたので、いいタイミングでいい女優にあった。この作品は、映画の女神がほほ笑んでくれた作品と言えると思う」と満足げに語った。

最後に清野は「本作のアクションは、全身全霊で臨んだアクションなので、皆さんに見ていただきたいと思います」、金子は「この作品の仕掛けと流れを捉えながら、化学反応を感じてほしいです。押井監督の世界に入れたことがとても光栄でした。是非、劇場でご覧になってください」。押井監督は、「映画漬けだった2~3年だったんですが、本作が最後でよかったと思います。なかなか作られないタイプの映画だと思いますが、いたってシンプルな映画でもあります。出来上がりには非常に満足しています。アクションだけでなく、色っぽい映画でもある。エロもやってみると、意外に楽しい(笑)。しばらくエロと暴力でやってみようかな?!(笑)」と今後の押井監督に新たな分野を匂わしてのトークイベント終了となった。
2015年7月17日
『東京無国籍少女』
2015年7月25日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
公式サイト:http://mukokuseki-movie.com