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倍賞千恵子、中国でファンクラブ発足に驚き 『東京に来たばかり』初日舞台挨拶

東京に来たばかり

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東京にやってきた一人の中国人青年と、行商を営む老婦人との交流を、囲碁の世界を通して描いたヒューマンドラマ『東京に来たばかり』の初日舞台挨拶が、9日(土)にシネマート新宿にて行われ、主演の倍賞千恵子とジャン・チンミン監督が登壇した。
倍賞千恵子、中国でファンクラブ発足に驚き 『東京に来たばかり』初日舞台挨拶

映画の構想から約18年の時を経て完成したという本作。舞台挨拶に登場したチャン・チンミン監督は、「この舞台に立ててとても幸せ」と語り、それに続き倍賞千恵子は、「私にとっても10年がかりの映画です。記者会見・衣装合わせまでして一度ダメになってしまった。7年後、監督からお電話があり、是非またやりたいと仰ってくれました。7年も経つと私も変わっているのでと言うと、そのままでいいですと仰ってくれて(笑)。3.11を挟み、色々な事がありましたが、皆さんに是非観て頂きたいです」と語った。

監督との仕事について聞かれた倍賞は、「監督はせっかちな方なんです(笑)。通訳を通さなくても目を見ていると何の演出が言いたいのか伝わってきた」と語り、監督は「とても倍賞さんの事を尊敬していたが、現場では”おばあちゃん”と呼んでいた。愉快な現場だった。楽しかった」と続いた。

本作の中で囲碁が登場するが、倍賞は囲碁への思いについて「ご飯を食べていても、どこへでも囲碁を持っていきました。パチッと打つのを練習していました。NHKの囲碁番組も必ず観るようにしていました。ある程度の所まで出来るがそれ以上はなかなか上達できなかったのが残念でしたが、とても楽しかったです」と、常に役に対する準備を入念に行う倍賞ならではのコメントだった。

またこの日、来日する事が出来なかったチン・ハオからは、「この度はそちらにお伺いできず残念です。撮影時は東日本大震災が起こり安全面がとても不安でした。しかし、地震直後、監督が撮影準備を続けていたので、監督ご自身が日本は安全だと身をもって表してくれた。倍賞さんの演技が素晴らしく、感情を抑える事が出来ず監督からいくどとなく抑える様にと言われました」と倍賞、監督への尊敬が溢れ出すメッセージが届いた。

これを受け倍賞は「チン・ハオとは心が通じ合っていた。恥ずかしがりやな部分もあって引っ込み思案ながらも日本語を喋っていました」と語り、監督は「センスが素晴らしい!想像力が豊かな方です。とても素晴らしい俳優さんです」と彼の人柄と演技を絶賛。また、監督は「中国でこの作品が公開した後、中国に倍賞さんのファンクラブが出来たんです。80%が若い方なんですよ」と語り、それに対し倍賞は「この年でファンクラブが出来るなんて(笑)。とても光栄です」と笑顔を見せた。

最後に倍賞は観客席へ「いろいろな問題もあり、この作品を封切れなかったんです。今年やっと封切れました。人間はどこの国でもどんな人でも変わらないんだよと。みなさんに感じて頂けたら嬉しく思います」と語り、会場は暖かい拍手に包まれた。
2013年11月11日
『東京に来たばかり』
2013年11月9日(土)シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
公式サイト:http://tokyonikitabakari.com/