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青山真治監督・菅田将暉主演『共喰い』がロカルノ国際映画祭でダブル受賞の快挙!

共喰い

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第146回芥川賞受賞作・田中慎弥の同名小説を、青山真治監督が映画化した『共喰い』が、第66回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門にて上映され、「YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞」と「ボッカリーノ賞最優秀監督賞」の2賞を受賞した。
青山真治監督・菅田将暉主演『共喰い』が第66回ロカルノ国際映画祭でダブル受賞の快挙!
映画『共喰い』は、昭和最後の夏の山口県下関市を舞台にした、暴力的な性癖がある父をもった17歳の男子高校生の濃密な血と性の物語。人間の欲をあぶりだし、心の奥底に潜む闇を映す濃厚で豊穣な物語に、脚本家・荒井晴彦によるオリジナルのエンディングが用意されており、原作者の田中慎弥は完成品を観て「ああ、やられた」とコメント。いわゆる「原作ものの映画化」とは一線を画す、奇跡のコラボレーションが実現した。

同作が受賞した「YOUTH JURY AWARD」は若い審査員たちが選出、また「ボッカリーノ賞」はスイス国内の批評家たちが選出する賞で、「YOUTH JURY AWARD」の審査員は本作に対し「監督は繊細なテーマを知性を持ってシンプルに表現し、その世界観は力強く豪華なキャスティングによってさらに昇華され、地方の小さな街の澱みに暮らす人々の居心地の悪さや不快感をみごとにスクリーンに再現することに成功している。不運にも受け継いでしまった父親の人間としての劣性と向き合い、深い苦悩を抱える主人公の遠馬の心と体の成長を、彼を取り巻く女性たちが力強く支える傑作である本作に最優秀作品賞を贈ります」と絶賛のコメントを寄せている。

また、青山真治監督にとって同映画祭での受賞は、審査員特別賞を受賞した『東京公園』以来2度目。15日に行われた上映では3,000席の会場は満席となり、上映前には主演の菅田将暉と青山監督が舞台挨拶。上映終了後は、エンドクレジットが終わるまで席を立たない観客が多数続出し、すべてのクレジットが終わると熱い拍手が湧き上がった。さらに出口では、青山監督と菅田に、自分の感想を告げたい人の列ができたほど、観客の熱が冷めやまない状況に。菅田へは、若手の役者の魅力を引き出すことで定評のある青山作品での初主演の印象を聞かれることが多く、また監督へは、各国の映画祭関係者やスタッフが「今年のロカルノで一番の傑作」とわざわざ伝えにくるシーンが何度も見受けられたという。

青山真治監督 コメント
『共喰い』の世界と主人公・遠馬の苦悩が、若い人たちに理解されたことが何よりも嬉しいです。これからのみなさんにとってこの映画が記憶に残るものになれたら幸せです。そのように映画を理解してくれたことをとても心強く感じます。みなさんの女性の力に対する理解がこの作品によって深まったとしたら、この映画を作った甲斐があると思います。

主演・菅田将暉 コメント
『共喰い』の遠馬は19歳の自分の全てをさらけ出した作品です。だからこそ、日本以外でも若い世代の皆様に遠馬の葛藤が届いた事が何より嬉しいです。心から感謝しています。『共喰い』を経て、俳優として人の心に残る作品を産み落としていけるように頑張ろうと改めて思いました。全力でもがいていきたい、と。自分の生きる指標ができました。本当に感謝です。
2013年8月19日
『共喰い』
2013年9月7日(土) 新宿ピカデリー他 全国ロードショー!
公式サイト:http://www.tomogui-movie.jp