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チェン・カイコー監督が緊急来日!『運命の子』を語り日中の友好を訴える

運命の子

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さらば、わが愛 覇王別姫』でカンヌ国際映画祭パルム・ドールを受賞した中国の名匠チェン・カイコー監督の新作『運命の子』が、12月23日(金・祝)より公開。本作の公開を前に、カイコー監督が緊急来日し、都内のホテルで記者会見を行った。
チェン・カイコー監督が緊急来日!『運命の子』を語り日中友好を訴える

映画『運命の子』は、中国・春秋時代に実際に起こった歴史的事件を元につくられ、中国で2000年以上の永きに渡って語り継がれてきた物語「趙氏孤児」を初映画化。ただ一人生き残った一族の遺児の過酷な運命と、その命をつないでいく人々の希望を描いた一大歴史ロマンで、 2011年の第61回ベルリン国際映画祭では特別招待作品として上映され、大きな衝撃と感動を呼んだ。

本作を手がけた理由をカイコー監督は、「この30年で中国経済はとても発展しましたが、文化面ではどうなのか、今の若い人たちはどれだけ中国の歴史を理解しているのかということに興味があり、長年語り継がれるこの作品を映画化しました」と説明。

出演陣については、“運命の子”である程勃(テイボツ)を演じたウィリアム・ワンを、「彼は、日本で育った中国人です。ただし英語の学校に通っているので中国語はほとんど話せませんし、演技の経験も全くありませんでしたが、大胆にも彼を起用しました。なかなか素晴らしい演技をしてくれて、名優のグォ・ヨウとワン・シュエチーは“彼と演技をすると勝てないよ”と言っていました」。程勃の母親を好演したファン・ビンビンについても、「本当によくやってくれました。彼女にはこう話しました「力いっぱい演じるな、静かに演じてほしい。その静けさの中にこそ力強さがあるんだ」と。彼女はその通りに演じてくれました」と振り返った。さらに、『スナイパー:』や『イップ・マン 葉問』に出演し、歌手としても活動するホワン・シャオミンについては、「彼はスターにありがちな欠点がなく、とても誠実で素朴な飾らない役者です。彼は男として美しすぎますが、今回は彼の美しさを忘れさせるために顔に傷をつけました」と話した。

1984年に初来日して以来、なんと100回以上も日本に来ているという親日家の顔を見せたカイコー監督。3月11日の東日本大震災の話題にも触れ、「本当に驚き、そしてこれほどの災難にあっても日本人が冷静さを失わなかったことに深く感動しました。北京には多くの日本人の友人がいますが、その時期に彼らが次々と日本に帰国して行きました。彼らに「どうしてこんな時期に帰るんだ?」と友人が聞いたところ「国の一大事には帰らなくては!」と言っていたと聞きすごく感動しました」と振り返った。

また、SMAPの北京公演に足を運び、「メンバーの2人と写真も撮りました」とも明かし、「中国と日本は人と人との理解が一番大事なんだと思います。だからこそ中国人と日本人が色々な文化を通して、そして映画を通してお互いの文化を理解することはとても大切だと思っています」と、日中友好の重要性を訴えた。
2011年11月4日
『運命の子』
2011年12月23日(金・祝) Bunkamuraル・シネマにてロードショー
公式サイト:http://www.unmeinoko.jp