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金子ノブアキ、『セッション』の鬼教官に追いかけられる!?“最大の師匠”・ジョニー吉長とのエピソードも

セッション

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4月17日(金)公開の映画『セッション』の公開記念イベントが行われ、本作に強い共感を覚えたという「RIZE」「AA=」のドラマーであり、俳優としても活躍する金子ノブアキがトークセッションに出席した。
金子ノブアキ、『セッション』の鬼教官に追いかけられる!?“最大の師匠”・ジョニー吉長とのエピソードも明かす

映画『セッション』は、一流ドラマーをめざし音大に入った主人公と伝説の鬼教師の凄まじいまでの師弟関係を描き、アカデミー賞で作品賞をはじめとする5部門にノミネート。助演男優賞(J・K・シモンズ)、編集賞、録音賞を受賞した話題作。

金子は4月1日(水)に新曲「The Sun」の配信リリース、4月23日に行われる初のソロライヴ【nobuaki kaneko showcase 2015】は既にチケットはソールドアウト。主人公と同じドラマーだからこそ映画から多くのことを感じたようで、「(映画が)終わってすぐにスタジオに(ドラムを)叩きに行きました。ドラムが好きだからというよりも“強迫観念”ですね(苦笑)。(映画の鬼教官が)追いかけてくるような感じでした(笑)。これだけダイレクトに同じことをやっている人間として、動揺や混乱が混じっていました」と本作の衝撃を口にする。

金子自身、映画の中で描かれるようなことを“悪夢”としてライヴ前に見ることがあるとか。「すごく準備して入ったら、全然違う曲が掛かったり(苦笑)。そういう時に限ってお客はいっぱい入ってて『聞いてないよ!』と隠れちゃいたくなる」と明かす。

本作のデイミアン・チャゼル監督自身もドラムを学んだ経験があり、本作は実体験に基づいているというが、その点についても「極めて個人的な復讐を兼ねた作品ということですね(笑)。(教官役は)いったいどんな人が元になってるんだ?と思います」と驚きを口にしていた。

一方で主演の生徒役のマイルズ・テラーは本業は俳優であり、本作のために数カ月のドラムの訓練を受けて撮影に入ったというが、ドラマーの金子から見ても遜色のない腕前のようで、「すごいですよね。僕が見ても、冒頭の部分は完全に生音で超カッコいい!(本業が)ドラマーだと思って見てました。血のにじむような努力をしたと思います」と称えていた。

金子は自身のキャリアを「学歴のない音楽人生」と語るが、ドラマーのジョニー吉長を父に、歌手の金子マリを母に、小さい頃から音楽に囲まれて育っている。「誰かに師事したというのはないけど、小さい頃から現場で親の背中を見て、ライヴを舞台そでから見ていたのが、ある種の英才教育だった」と述懐。

父のジョニー吉長は約3年ほど前に他界しており、生前ドラムについて直接的には「ほとんど教わったことはなかった…」と明かすが、一方で金子の音楽活動については「喜んではいたそうで、そっとライヴを見に来ていたりしていたみたいで、それが親孝行になってたら最高ですけどね」と語る。

現在、金子は父が使用していたスティックを使っているそうで「最初は(父親の病気の)快気願いだったんですが、使って見たらびっくりするほどしっくりきました。特殊なスティックなんですが、どうやってここに到達したのか?もう父には聞けないけど、武者震いがしました。やはり、自分にとって最大の師匠は父。死してなお、父には教わることばかりです」としみじみとうなずいていた。

一方で、父や母との関係について「家族ではあるけど、(音楽という)同じ道を志した瞬間に、親子という縁ではなくなったと思います。父とも、亡くなる直前になって、やっと音楽を始める前(の普通の父と子の関係)に戻ったと思う。特殊ですけど張りがあって楽しいですよ(笑)」と劇中の師弟関係に負けずとも劣らない壮絶な関係性をうかがわせた。

1日に発売される新曲「The Sun/Dawn」には「Dawn」と「The Sun」の2曲が収録されているが、この2曲は「元々は長い1曲だったんですが、組曲的にしてます。(音楽の)配信・受信が身軽になって、アルバム単位で聞かれることが減っている中で、ミニマムの状態で作品性を高め、ひとつの物語として始まって終わる――“死生観”を大事にしました」と説明。「ライヴが始まればさらに変わってくると思います」とさらなる進化を予告する。

満を持しての初のソロライヴ活動に関しても「これからどんどんやっていきたい!安定というのは風化が始まる瞬間でもある。その中で、初めてのことを好きにやっていいと言ってもらえるのはすごくツイてると思います。全力でやっていくしかない!」と強い意欲をにじませ、会場は期待を込めた温かい拍手に包まれた。
2015年4月1日
『セッション』
2015年4月17日(金)TOHOシネマズ 新宿 他 全国順次ロードショー