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クリント・イーストウッドも大絶賛!渡辺謙『許されざる者』完成報告会見

許されざる者

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クリント・イーストウッド監督・主演の伝説的名作を日本映画としてリメイクした『許されざる者』の完成報告会見が8月1日(木)、都内のホテルで行われ、渡辺謙、佐藤浩市、柄本明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、李相日監督が出席した。
クリント・イーストウッドも大絶賛!渡辺謙『許されざる者』完成報告会見

第65回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、最優秀作品賞をはじめ4部門を受賞した映画史に残る最高傑作『許されざる者』。本作を日本映画として甦らせたのは、『悪人』『フラガール』を手掛けた日本映画の若き天才・李相日監督。キャストは、日本最高といえる俳優陣の渡辺 謙、佐藤浩市、柄本明。共演には柳楽優弥、忽那汐里の若手に加え、小池栄子、國村隼らによる妥協なき布陣。

「ようやく完成しました」と報告した渡辺は、「撮影に入る前、オリジナル版のストーリーは踏襲しつつも、この作品は日本独自の素晴らしい作品になることを確信しました。今でも一つ一つのシーンにエピソードが詰まっていることを思い出します。自分にとっても刺激的で冒険させていただきましたし、強い思い入れのある作品です」とコメント。佐藤は撮影を振り返りながら「役柄的には追いつめる側ですが、撮影時には監督にたくさん追いつめられた凄惨な毎日でした(笑)。ですが、完成を前にすると喜びしかないですね。これからみなさんに観ていただける日がくると思うと幸せでいっぱいです」と挨拶した。

李監督は、「前作の『悪人』を経て、完全な善悪を割り切ることのできない世界を描きたいと思っていました。昔観たオリジナル版『許されざる者』に刺激を受け、この作品を日本映画として再生させたいという途方もない申し出を受けてくれたすべてに人に感謝いたします。このスタッフ、キャスト全員で作品を完成させられたことに誇りを感じます」

会見では、クリント・イーストウッドから本作の完成にあたっての祝福メッセージが届き、渡辺は、「日本でこの作品を再生させるという試みを快く引き受けてくれたクリント・イーストウッドの懐の深さに感銘を受け、こうしてメッセージを送ってくれたことは素直に嬉しいです。日本のスタッフを信用してくれたという証でもありますし、彼の心に届いたということですから」と喜びをかみしめた。李監督も、「雲の上の人から声をかけてもらったみたいな感覚です。撮影中はとにかく必死だったので、その結果がきちんと届いたんですね」と、感無量の様子だった。

また、本作は8月28日より開催される、第70回ベネチア国際映画祭の特別招待作品として上映されるが、李監督は「オリジナルのストーリーは踏襲しつつも、人の生き様、人間の業をにじみだせればと思って必死になっていました。そこの部分の見え方の違いはオリジナルと比べても明確だと思います。そこをどうとらえられるのか、楽しみでもあれば怖くもありますね」。渡辺は「日本独特の風土、痛み、湿度がどう伝わるか、僕自身は楽しみの方が強いです!」と、落ち着いた貫禄ぶりで本作への自信をのぞかせた。

【クリント・イーストウッド監督からのメッセージ】

この度は、私の長い映画人生の中で最も大切で、自分の人生に大きな影響を与えた作品『許されざる者』が、最愛の国・日本で、日本映画として甦ったことをとても幸せに感じています。

かつて、私は黒澤明監督の『用心棒』に感動し、『荒野の用心棒』に出演したのを思い出します。
そして今、日本映画界の最高のスタッフとキャストが、私の「許されざる者」に感銘をうけてくれたと聞いています。
これにも何か深い縁や絆を感じざるを得ません。私も作品を拝見し、素晴らしいできで、非常に満足しています。

日本を舞台に 滅びゆく者たちの生き様を壮大に描いただけでなく、激しくも美しい魂が詰まっているこの作品に日本映画の新たな時代の幕開けを感じました。
私の愛する日本の美しい風景や文化を通じて、見るもの全ての人々に驚きと優しさを与えてくれます。

私の大事な友人である渡辺謙も、素晴らしい演技を見せてくれました。
李相日監督をはじめ、本作にかかわった方々への成功を祈っております。

最後に本作が日本映画界、そして世界の映画の歴史に残る素晴らしい作品になることを期待しております。         

クリント・イーストウッド
2013年8月2日
『許されざる者』
2013年9月13日(金)全国ロードショー
公式サイト:http://www.yurusarezaru.com