アンティークの祝祭
カトリーヌ・ドヌーヴ主演 アンティークと共に生きた劇的な人生を描いたドラマ

©Les Films du Poisson - France 2 Cinema - Uccelli Production - Pictanovo
アンティークの祝祭
CLAIRE DARLING
2019年
フランス
94分
監督:
配給:
キノフィルムズ/木下グループ
ジャンル:
ドラマ
公式サイト:
公開日:2020-06-05
2020年6月5日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開
夏のある朝、クレール(カトリーヌ・ドヌーヴ)の決意は突然だった――。70年以上におよぶ長い人生。ここのところ意識や記憶がおぼろげになることが増えてきた。「今日が私の最期の日」と確信した彼女は、長年かけて集めてきたからくり人形、仕掛け時計、肖像画など数々のコレクションをヤードセールで処分することにする。見事な品々の大安売りに、庭先はすぐにお客と見物人で賑わいはじめた。大きな家財から小さな雑貨まで家中を彩り続けたアンティークたちは、いつもクレールの人生と共にあった。それは、彼女の劇的な生きざまの断片であり、切なく悲劇的な記憶を鮮明に蘇らせるものでもあった。一方、疎遠になっていた娘マリー(キアラ・マストロヤンニ)は、母のこの奇妙な行動を友人のマルティーヌ(ロル・カラミー)から聞きつけ、20年ぶりに帰ってくるが――。
世界的大女優にしてフランス映画界の至宝と言われるカトリーヌ・ドヌーヴが、実娘で女優のカトリーヌ・マストロヤンニと母娘役で共演を果たした人間ドラマ。監督は『やさしい嘘』『パパの木』のジュリー・ベルトゥチェリ。自身の終焉を察した主人公が、半生を共にしてきたアンティークを処分することで浮かび上がる「劇的な人生」と「本当に遺したい思い」を、女流監督らしい繊細でしなやかな視点で描き出した。
監督:ジュリー・ベルトゥチェリ、出演:カトリーヌ・ドヌーヴ,キアラ・マストロヤンニ,アリス・タグリオーニ