シネマトリビューン

ボストン警察殺人課のベテラン刑事トーマス・クレイブン（M.ギブソン）は、最愛の娘を自宅の玄関で、それも目の前で射殺されてしまう。事件は彼に恨みを持つ者の犯行と思われた。だが、独自に捜査を開始すると、娘が勤務していた軍需企業の犯罪的行為と国家の安全保障にまで影響を及ぼす巨大な陰謀が潜んでおり、娘は真実を暴露しようとして謀殺されたことを知る。やがて、軍需企業はクレイブンの捜査を妨害し、彼の命までも狙おうとする。しかし、復讐の鬼と化したクレイブンは事件に関係した者たちを徹底的に追いつめ、やがて娘の仇を討つべく、黒幕である企業のトップに迫っていく…。

英国テレビドラマ史上最高傑作との呼び声も高い、1985年製作のミニ・シリーズ「刑事ロニー・クレイブン」をリメイクしたサスペンスアクション。メガホンをとるのは、同オリジナル・シリーズを監督し、『マスク・オブ・ゾロ』『007カジノ・ロワイヤル』などでハリウッドのヒットメイカーとなったマーティン・キャンベル監督。俳優としてしばらくスクリーンから遠ざかっていたメル・ギブソンが、アクション・ヒーローの原点に帰り、『サイン』以来、実に8年ぶりに映画主演を果たしている。