シネマトリビューン

耳障りな音楽。ポルノグラフィ。焼けた糞を地面に叩きつける。これらがヘッシャ（J.G.レヴィット）のお気に入り。アナーキーで変わり者のヘッシャーは、突然、自動車事故で母親を亡くしたばかりの少年TJ（D.ブロシュー）と、その父ポールの元で暮らすことに。最初は親子にとって異様な存在であったヘッシャーだが、次第に彼らを深い悲しみから引きずり出し、もう一度家族になるチャンスを与えることになる―。

『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンと、『インセプション』『（500）日のサマー』のジョセフ・ゴードン＝レヴィットが共演した話題作。母の死から立ち直れない13歳の少年とその父、そして人生を見失った女。彼らの前に突然現れた男ヘッシャーが、暗く沈んでいた彼らの人生を過激に再生させる…。傷ついた者たちをパワフルに癒すヘビィメタルのサウンドと、予測できないワイルドな行動の数々、未体験の衝撃と圧倒的な感動に満ちた、愛と再生のハードロックな寓話。監督は、本作が長編デビューとなるスペンサー・サッサー。